レッドブルF1、反撃のきっかけになるか？ マイアミGPでアップデート投入。最速マクラーレンとのギャップ短縮狙う

　F1第6戦マイアミGPに向けて各チームがマシンアップデートを持ち込んだ。レッドブルは最速と評されるマクラーレンとのギャップを削るべく、最新のフロアを2025年マシンRB21に投入する。

　RB21は開幕から5戦にわたり尖った戦闘力の片鱗を見せてきたが、ハンドリング性能やマクラーレンのMCL39と比べてタイヤのデグラデーション（性能劣化）が大きいという点が足かせとなってきた。

　そこでレッドブルはRB21の基本的な性能を引き上げ、安定性を改善するため、細かな変更を施したフロアのパーツを開発し、マイアミに持ち込んだ。

　最新のフロアは前端の内側にあるフェンスの位置が変更され、「安定した空気の流れを維持しつつ、わずかなダウンフォース増加を引き出す」ことを狙ったと、レッドブルはテクニカルノートで説明した。

　またフロアを最適化するため、レッドブルはエッジウイングも調整。さらにダウンフォースを引き出すためにキャンバー角（ウイングの曲率）が大きくなった。

　レッドブルがアップデートをマイアミGPで投入した一方、直近2戦でそれぞれマシンに変更を施してきたマクラーレンとフェラーリは新パーツを持ち込まなかった。

　フェラーリはバーレーンGPとサウジアラビアGPの中東2戦で新フロアを使用し、マクラーレンの改良型ディフューザーはサウジアラビアGPのフリー走行でのみ使われた。

　メルセデスはマイアミGPに新しいリヤウイングを持ち込んだ。このリヤウイングは直線スピードを向上させるため、つまりダウンフォース／空気抵抗を減らすため、リヤウイングのフラップがより平たくなった。

　マイアミGPの舞台であるマイアミ・インターナショナル・オートドロームには様々なコーナーがあるが、ターン8とターン11、そしてターン16とターン17の間には長いストレートが設けられており、チームはコーナリングパフォーマンスよりも直線パフォーマンスを優先するべく、ダウンフォースを削る傾向にある。

　アストンマーティンはフロントとリヤに対となる新ウイングパッケージを投入。フロントウイングは「よりアグレッシブではないプロファイル」を持ち、リヤウイングの変更とバランスを取るためにマシンのダウンフォースが減ったという。

　ダウンフォースを減らすため、チームはビームウイングにも手を加え、「このイベントではアッパーウイングと連動して、必要な空気抵抗レベルを達成する」ことを目指すと説明した。

　またウイリアムズは、マイアミGPでFW47から空気抵抗を削減するため、湾曲部分の短いビームウイングを用意。その他、アルピーヌは新しいフロントブレーキダクトとフロントサスペンションメンバーを投入し、当該部分の整流を改善しつつブレーキ冷却効果を向上させることを狙った。

　そしてザウバーはフロントサスペンションの下のウィッシュボーンのフェアリングも変更し、空力面での改善を目指した。

Comments

[nor********]

アップデート投入？
いよいよレッドブルにハジャー投入ってこと？