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ポルシェが新型911 RSRを、WEC投入に先駆けグッドウッドで初公開!

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ポルシェが新型911 RSRを、WEC投入に先駆けグッドウッドで初公開!

Porsche 911 RSR

ポルシェ 911 RSR

新型「シボレー コルベット」デビュー! ミッドシップに生まれ変わった8代目

LM-GTEクラスでの王座防衛が至上命題

ポルシェはFIA世界耐久選手権(WEC)のル・マンGTエンデュランス(LM-GTE)におけるタイトル防衛を目指し、2019-20年シーズンから新型「911 RSR」を投入する。「911 RSR」はヴァイザッハにおいてFIA GTE規定に則って開発されており、今年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにおいて、世界初公開された。

先代「911 RSR」は2018-19年シーズンのWECにおいて、LM-GTEクラスのドライバーズ選手権とマニュファクチャラーズ選手権のダブルタイトルを獲得。さらに、2019年に開催されたル・マン・エンデュランス・クラシック、IMSAのセブリングとロード・アトラントなどでも勝利を飾っている。

成功した先代モデルを超えることを開発目標に

新型「911 RSR」を開発するあたって、多大なる成功を収めたレース活動からのフィードバックが積極的に投入されている。ポルシェ・モータースポーツ副社長のフリッツ・エンツィンガーは「911 RSR」の開発ターゲットを以下のように説明した。

「2017年に投入された先代『911 RSR』はWECだけでなく、北米やヨーロッパの耐久シリーズにおいて、20回以上のクラス優勝を達成しています。開発におけるターゲットは、成功したモデルにさらなる改良を施すことでした。ヴァイザッハのエンジニアは、この難しいミッションを完璧に成し遂げたと断言できます」

先代をベースにしながら95%が新設計

ポルシェのGTファクトリー・モータースポーツ部門のディレクター、パスカル・ズーリンデンは開発に際して全てのレース活動が詳細に分析されたことを明かした。

「我々は勝利に酔うようなことはありませんでした。今回、開発にあたり『911 RSR』を使用していたファクトリーチーム、プライベーターの参戦状況を分析しています。その結果、エンジニアはまだ開発の余地があると気がついたのです。今後3年間のホモロゲーション期間を想定し、ドライバビリティ、効率性、耐久性、メンテナンス性など、多岐にわたって大幅な進化を遂げています」

「新型『911 RSR』は実に95%が新しくなりました。キャリーオーバーされたのは、ヘッドライト、ブレーキシステム、クラッチ、ドライバーズシート、サスペンションパーツの一部くらいです。これまでのところ、テストは順調に進んでいます。すでにWECの2019-20年シーズン開幕が待ちきれないほどです」

ポルシェ・ワークス史上最も大きな排気量

搭載されるのは4194cc水平対向6気筒自然吸気ユニット。参戦する選手権によってリストリクター径が異なるものの、最高出力は約515hpを発揮する。

この新開発のエンジンは先代から排気量が200cc拡大し、ポルシェ・ワークス製911に搭載されるエンジンとしては過去最大となる。あらゆる回転域において安定したパワーを発揮し、剛性アップを果たした6速シーケンシャルギヤボックスを介してリヤを駆動する。また、エキゾーストパイプは2本に分かれ、リヤホイールハウス前方から側方排気される。

側方排気を採用したことで、リヤディフューザーのスペースが拡大。リヤウイングも含めて、ダウンフォースレベルは大幅に増加した。また、フロントからサイドにかけてリヤへと流れるエアフローが最適化されたことで、エアロダイナミクス効率とスタビリティも向上。この結果、レース中のタイヤ耐摩耗性能もアップしている。

耐久レースで重要なドライバビリティと整備性の進化

ポルシェは今回の「911 RSR」開発にあたり、耐久レースにおける最も大切な要素であるドライバビリティと整備性に重点を置いた。コクピットは居住性の向上を目指してレイアウトを刷新。ここは多くの参戦ドライバーからのフィードバックが活かされた形だ。

また、先代モデル同様にカーボンファイバー製ボディパネルは素早い交換が可能。耐久レースにおいて効率的なピットワークを実現する。F IA規定に準拠した最新安全デバイス、衝突安全性も確保された。

9月のシルバーストーン4時間レースで実戦デビュー

「我々は2017年以来、新型『911 RSR』のコンセプト作りをスタートしました。最初のデザインはCADを使用し、2018年8月にはヴァイザッハのプライベートトラックでシェイクダウンが行われています」と、ズーリンデンは初期の開発過程を説明する。

2018年9月からテストプログラムを拡大する一方、並行してポルシェの風洞施設でエアロダイナミクスの微調整も行われた。

「開発期間中のエポックな出来事として、2019年3月に行われたポール・リカール・サーキットでの長距離テストがあります。その場にはWECとIMSAを戦うファクトリーチームも参加し、ノートラブルで30時間を走行。6000kmものマイレージを稼いでいます。そして、2019年7月1日にFIAホモロゲーションも取得しました」と、ズーリンデンは付け加えた。

「911 RSR」は、グッドウッドでのお披露目に続き、9月1日に開幕するWEC 2019-20年シーズン開幕戦シルバーストーン4時間レースで、実戦デビューを飾る。

https://www.youtube.com/watch?v=yrr5u5B0IRs

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