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新型シエンタ登場で追撃必至!! ホンダ次期フリードが「ちょうどいい」サイズを維持すべき理由と現場目線の改善点

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新型シエンタ登場で追撃必至!! ホンダ次期フリードが「ちょうどいい」サイズを維持すべき理由と現場目線の改善点

 2022年5月の登録台数ランキングでは5位と好調なフリードは、2023年秋頃にフルモデルチェンジが予想される。居住性・快適性・機動性のすべてを兼ね備えたクルマが、さらにどのような進化を遂げるのか気になるところだ。

「ボディサイズは大きくなる?」「まだ改善の余地は?」と疑問に思う人も多いだろう。本稿では、フリードが新型になった場合どこまで進化できるのか、その可能性について考えていく。

新型シエンタ登場で追撃必至!! ホンダ次期フリードが「ちょうどいい」サイズを維持すべき理由と現場目線の改善点

文/木村俊之、写真/HONDA

3列目が狭い!! フリードもボディサイズが大きくなるのか

扱いやすい5ナンバーサイズながら、広い室内空間と使い勝手の良さが魅力のフリード。ボディサイズは全長4265×全幅1695×全高1710mm、ホイールベース2740mm

 周囲のクルマを見ると、モデルチェンジごとにボディサイズが肥大化している。ミニバンの場合、ボディサイズが大きい方がゆったりと乗車でき、居住性や快適性は大きく向上するだろう。

 しかし、フリードはサイズをキープして進化を遂げるべきだと思う。なぜなら、フリードが人気の理由には 「ちょうどいい」ボディサイズがあるからだ。手頃なボディサイズでありながら、レジャーでも高い収納力で活躍する。シートアレンジが豊富で前後のコミュニケーションがとりやすく、ミニバンとしての使い勝手の良さは抜群だ。

 さらに街中でもスイスイ走ることができる。駐車も難なくこなせるコンパクトカーのような機動性の高さは、フリードの優れたパッケージングから生まれるのだ。

 なかには「3列目がもう少し広かったらいいのに」「サイズアップして欲しい」という意見もあるだろう。だが、フリードのユーザーは3~4人家族の割合が多い。3列目シートが必要になる機会はほとんどないのだ。

 だからこそフリードのサイズ感は黄金比ともいえるだろう。「必要なときに3列目があっていい」「毎日の運転が苦じゃない」という声にもあるように、フリードユーザーが必要とする大きさは「今」がベストだと考える。変わらない価値の継続にも期待したいところだ。

走りのホンダだからこそ挑戦して欲しい! フリードの小排気量ターボ化

 近年ステップワゴンやCR-Vのガソリンモデルが2.0Lから1.5Lターボにダウンサイジングしている。ユーザーからは、「パワーダウンが心配だったけど、違和感なく走れる」「従来よりも軽快だ」と高評価だ。

 現行フリードは、ガソリン・ハイブリッドともに1.5Lエンジンが採用されているが、新型ではガソリンモデルの「1.0Lターボ化」に期待したい。燃費が良く税制でも優遇されれば、販売店としても、さらに売りやすくなるはずだ。

 しかし、小排気量で充分な力を持つエンジンの開発は難しい。とはいえそこは「エンジンのホンダ」、メーカーの力で難局を乗り越えてくれると願おう。

 さらに1.0Lターボエンジンが実用化されると、ホンダが得意とするコンパクトカーにもいい影響を及ぼす。走りに定評のあるホンダだからこそ、軽快に走るリッターエンジンの開発に挑戦して欲しい。

フリードに足りないのはコレ! ユーザーが求めるシートアレンジ

広くて使いやすいベンチシートタイプが人気を集めているが、検討段階では写真のキャプテンシートタイプを選びたいと思っているユーザーが多い

 筆者が営業マンとしてフリードを販売し、気づくことがあった。フリードはベンチシート(7人乗り)よりキャプテンシート(6人乗り)を検討するユーザーの方が多かったことだ。

 しかし、展示車両を見るとキャプテンシートの検討は、なぜかベンチシートへと変わってしまう。

 理由はひとつ。小さな子どものお世話をするには、ベンチシートの方が広くて使いやすいからである。ただ、本音のところで多くのユーザーが、できればキャプテンシートを選びたいと思っていたのではないだろうか。

 そこで次期フリードに期待したい機能が「キャプテンシートの横スライド」だ。2列目の左右スライドによってキャプテンシートの座席をつなげると、ベンチシートのように使うことができる。

 ファミリーユースの中で、乳幼児期はベンチシート、それ以上となると顕著にキャプテンシートの需要が多くなる。よって、2列目シートの機能性や使い勝手の良さが、販売にも大きく影響するのだ。

 シートについてはもうひとつ、3列目シートの格納方法の変化を期待したい。

 現行フリードでは跳ね上げ式を採用している。3工程で収納できて操作は簡単だ。しかし、両手で作業する必要があり、持ち上げるときは重さもあって意外と重労働である。

 ステップワゴンに採用される3列目シートの床下格納は評判が良い。これをフリードに搭載できれば、機能性が格段に高まるだろう。さらに後方側面の窓を塞いで、視界を悪くするデメリットもなくなるため、後方視認性を高めるおまけ付きだ。

 ユーザーが望むのは、現行ステップワゴンのように片手で収納できる機能である。床下格納が無理でも、せめて、アシスト機能をつけて片手で跳ね上げ格納できるシートへの変更をして欲しい。

 フリードは実用性も高く、お財布にも優しいクルマ。しかし、まだまだ改良の余地は充分にある。コンパクトさが売りであるフリードは、小さなボディに多くの良さが詰め込まれているクルマだ。

 ライバルのシエンタは2022年中のモデルチェンジを予定しているようだが、フリードの進化からも目が離せない。

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みんなのコメント

12件
  • ベストカーごときに色々と考えられたり、改善点を探られたらメーカーも迷惑でしかないだろ。
    日頃から勝手に無責任なガセネタばかり記事にして、迷惑かけてるんだから黙ってろ。
  • 1.0Lターボは昔に確かに企画されたかもしれないけど、もうお流れになってリリースされることはないと思われます。

    FITと同じEHEVとノンターボガソリンの2つと思われます。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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