■50年以上の歴史を持つ「フェアレディZ」
日産「フェアレディZ」は、同社を代表するスポーツカーとして長きに渡り多くのファンを魅了する1台です。2019年で誕生から50周年を迎えた現行モデルとなる6代目フェアレディZ(Z34型)の現状は、どうなっているのでしょうか。
フェアレディZの前身モデルとなる1962年に登場した「フェアレディ(SP/SR型)」は、「ブルーバード」のシャシを流用したオープンボディで、最終モデルでは145馬力を発揮する2リッターエンジンを搭載し、国産初の最高速度200km/hを記録したモデルです。
フェアレディは、日本のみならずアメリカ市場でも受け入れられましたが、さらなるニーズに適合するために、初代「フェアレディZ」が1969年に発売されました。
その後、幾度のフルモデルチェンジを経て、2008年に発売された6代目フェアレディZは、初代に原点回帰したようなスタイルが話題となりました。
搭載されるエンジンは「スカイラインクーペ」などで採用された、最高出力336馬力を発生させる3.7リッターV型6気筒エンジンで、高レスポンス、高出力、低燃費、低排出ガスを実現。
ボディサイズは、全長4250mm×全幅1845mm×全高1315mmですが、先代モデルよりもショートホイールベース化されました。
また、リアタイヤの接地荷重を高めるためリアタイヤが100mm前方に移動され、初代フェアレディZから続く独特のドライブフィーリングを再現したといいます。
発売後にも進化は続き、追い越し加速やコーナー脱出時の加速性能向上のために、エンジンの中速回転域のトルクアップを図るコンピューターチューニングや、ボディ補強パーツ追加、サスペンションマウントブッシュの見直しなど、細かなチューニングがマイナーチェンジ時に施されています。
2013年6月には、さまざまな専用装備を与えられた高性能プレミアムスポーツクーペ「フェアレディZ NISMO」がラインナップされ、これも改良を続けられながら現在も販売中です。
また、初代フェアレディZが誕生してから50周年となる2019年にはGT-Rと併せてフェアレディZの50周年記念モデル 「フェアレディZ 50th Anniversary」が7月に発売され、2020年3月末までの期間限定モデルとなっています。
一方で、2009年に発売されたソフトトップのオープンモデル「フェアレディZ ロードスター」がありましたが、2012年をもって国内市場から姿を消しています。
発売から12年目に突入し、GT-Rと並んでロングセラーモデルとなっていますが、いまのところ次期型の噂は聞こえてきていません。
かつて世界中のクルマ好きを魅了したフェアレディZの現状について、日産の販売店スタッフは次のように話します。
「現行のフェアレディZは、2008年の登場から毎年のように仕様向上をおこなっています。そのため、そこまで古さを感じることはないですが、多く売れるクルマでもありません。
当店では、良くて月販数台程度です。月によっては0台のこともあります。50周年記念モデルに関してはいくつかのお問合せは頂いておりますが、成約までは至っておりません。
フルモデルチェンジのお問合せも頂きますが、販売店ではまったく分からない状態です。個人的には、日産を代表する看板モデルなので、今後もラインナップし続けられれば良いと思っています」
※ ※ ※
フェアレディZと同様に2019年に50周年を迎えたGT-Rは、音量規制の影響などにより2022年に生産終了になるのではないか、という噂もあります。
今後、フェアレディZがどうなっていくのかは未知数ですが、日本を代表するスポーツカーはいつまでもあり続けてほしいものです。
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みんなのコメント
日産主導でクルマ作りを変えていくほかないんだけど、そのパワーが残っているかねえ・・・
↓
日産は本当にくだらない自動車メーカーに成り下がったもんだ。