現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ビッグモーターが「Googleサクラ投稿禁止」なぜ? さらに除草問題の「環境整備点検」も廃止へ 全社員に通達

ここから本文です

ビッグモーターが「Googleサクラ投稿禁止」なぜ? さらに除草問題の「環境整備点検」も廃止へ 全社員に通達

掲載 96
ビッグモーターが「Googleサクラ投稿禁止」なぜ? さらに除草問題の「環境整備点検」も廃止へ 全社員に通達

■「クビ対象者を探すための点検」環境整備点検がついに廃止!

 2023年8月1日、ビッグモーター全社員に対して営業本部からいくつかの通達がありました。
 
 どのような通達なのでしょうか。

【衝撃画像!】 「え…!」これが元社員が撮影したビッグモーターの不正行為です! 画像で見る(20枚)

 1)環境整備点検の廃止、環境整備という名称の廃止(ただし清掃として続ける)

 2)Googleレビューへの投稿禁止と廃止

 3)お客様への諸費用の見直し

 4)クレーム安心保証の廃止

 5)過度の始末書の廃止

 6)街路樹問題は本部店舗開発部で対応

 7)有給休暇の消化を促進

—-

 2023年7月25日に兼重宏行前社長は報道陣を前に辞任および謝罪会見を行い、副社長である兼重宏一氏とともに経営からの完全退陣を表明。

 翌26日からは和泉新社長、石橋副社長の新体制となりました。

 新体制となって初めにやったことは、社員の会社用LINEアカウントの削除です。

 その理由は、LINEによって社員を縛ることを防止するためというのが表向きの理由となっています。

 副社長を筆頭にLINEによる幹部社員や店長に対するパワハラ発言はメディアでも多数報道されています。

 同じ店舗内のLINEグループでも店長から平社員に対する暴言、罵倒LINEが日常的に送られていたこともわかっています。

 早朝から深夜にわたって上司からのLINEに苦しめられていた社員も数多く存在していました。

 そのような中、8月1日には先述したような驚く通達がありました。

 これはビッグモーター営業本部から全社員に向けられた通達です。

 その理由と目的を前述の1-4を中心に解説します。

 1)環境整備点検の廃止、環境整備という名称の廃止(ただし清掃として続ける)

 メディアで盛んに報道されているビッグモーター名物の「環境整備点検」は、2003年頃から始まりました。

 本来の目的は店の内外がきれいに清掃されていて、「展示車両などが1cmのずれもなくきれいに並べられて見やすい状態になっているか」、「社員の服装や髪型が清潔感あるものか」といったことをチェックするものでした。

 しかし、副社長である兼重宏一氏が担当するようになってからは、内容が徐々に厳しいものとなり、清掃状態のチェックはもちろんですが、次にやめさせる社員を探すような酷い実態となっていました。

「座ったまま挨拶をした」「歩き方がおかしい」「女性社員に対し体型が大柄で見苦しい」といった理由で「あの人は明日から出社させないで」などと、店長や工場長に指示します。

 事実上のクビですが、解雇にすると面倒になるため店長や工場長が説得してその社員に「自主退職」を求めます。

 いま話題の除草剤問題も事の発端は環境整備点検です。
 きれいに掃除したところに風で葉っぱが落ちてきたらそれだけで「減点→店長降格」といったこともあるため、ビッグモーターほぼ全店で葉っぱを落としたり除草剤を撒いたりして樹木そのものを排除する対策が行われるようになりました。

 この悪名高い環境整備点検がついに、廃止されることが発表されました。ただし、清掃は続けるとのことでした。

■「Googleレビューへの投稿禁止と廃止」ってどういうこと?

 2)Googleレビューへの投稿禁止と廃止

 ビッグモーター各店舗のレビューには多数のサクラ投稿が行われています。

「★5つと★1つ」が多いのが特徴で「★5」のほとんどが社員によるサクラ投稿となり、「★1」は酷い目に遭わされた一般客が生々しい被害を訴える投稿となっています。

 ビッグモーターのクチコミは中古車情報サイトなどでも見ることができますが、こちらは低い点数のクチコミや「最悪」「最低」などの言葉が入るクチコミは削除されるため、ビッグモーターに限らずどこの中古車店が4.5~5点の高得点です。

 つまり真実を知ることは難しいのですが、Googleは被害にあった方の悪いクチコミも掲載されています。

 Googleのクチコミ点数を上げることは、ビッグモーター営業本部が各店舗の店長に強く指導をしていました。LINEでもその様子がわかります。

 そのGoogleレビューへの投稿を禁止、廃止とするとのこと。

 つまり、社員がサクラ投稿してまで点数を上げることを廃止する、という意味です。

 3)お客様への諸費用の見直し

 ビッグモーターでは中古車購入時の「諸費用」においてもこれまで様々なトラブルが発生していました。

 頼んでもないコーティング費用(10-12万円)や諸費用に含むことが禁止されている納車整備費用(7-8万円)などが「外せない費用」として含まれています。

 中古車の価格+法定費用+諸費用として掲示されている価格に30万円以上の価格が載せられていたケースも多発していました。

 このような違法な諸費用を見直すとのことです。1台当たりの利益はずいぶん減ることになるでしょう。

 ちなみに、この違法な諸費用に関しては2023年10月から「総額表示」が義務付けられるためいずれにしろ消え去る運命でした。

※ ※ ※

 また、2023年8月1日20時29分には和泉新社長から全社員に向けて営業時間の変更についての通達がありました。


令和5年9月1日より全店・全部門の営業時間を
10:00 営業開始
19:00 営業終了
以上に統一します。


 と記されています。この営業時間短縮に伴い、これまでのシフト制を廃止するとのことです。

 社員の労働環境を改善することが第1の理由だと考えられますが、果たしてちゃんと実践されるのかは今のところわかりません。

 というのも、先日、和泉新社長から社員に対してLINEアカウントの削除が行われましたが、実際のところは社員の個人用アカウントで以前と同じようにやり取りされているとのこと。

「休日でも関係なく今まで通り、LINEの個人用アカウントに指示が飛んできます。どうなってるんでしょうね?」(ビッグモーター現社員)

 新体制になって大きく変わろうとしているビッグモーター。今後の動きに注目です。

関連タグ

こんな記事も読まれています

ランチア復活、小さな高級車『イプシロン』新型を2024年2月発表
ランチア復活、小さな高級車『イプシロン』新型を2024年2月発表
レスポンス
オコンがアブダビでのポストシーズンテストでトップタイム記録!「そんなの関係ねぇ」 苦戦したサーキットで、2024年に向けた学びを進める
オコンがアブダビでのポストシーズンテストでトップタイム記録!「そんなの関係ねぇ」 苦戦したサーキットで、2024年に向けた学びを進める
motorsport.com 日本版
[カーオーディオ ニューカマー]トヨタ プリウス(横藤田直輝さん)by リクロス 前編…一気に高音質
[カーオーディオ ニューカマー]トヨタ プリウス(横藤田直輝さん)by リクロス 前編…一気に高音質
レスポンス
次期「GT-R」は1360馬力のモンスターマシンに進化!? 日産が超高性能な「ハイパーフォース」実車お披露目!
次期「GT-R」は1360馬力のモンスターマシンに進化!? 日産が超高性能な「ハイパーフォース」実車お披露目!
くるまのニュース
マセラティが美しい2ドアクーペを日本初公開! 魅惑的なルックスにイタリアの高級感&職人ワザが融合した新型「グラントゥーリズモ」の魅力とは
マセラティが美しい2ドアクーペを日本初公開! 魅惑的なルックスにイタリアの高級感&職人ワザが融合した新型「グラントゥーリズモ」の魅力とは
VAGUE
マックス・フェルスタッペン、26歳にしてF1優勝回数で歴代3位に。ただハミルトン、シューマッハーの“2大巨頭”は遥か先……果たして追いつけるか?
マックス・フェルスタッペン、26歳にしてF1優勝回数で歴代3位に。ただハミルトン、シューマッハーの“2大巨頭”は遥か先……果たして追いつけるか?
motorsport.com 日本版
ヤマハ新型125ccで一番足つきが良いのは?「YZF-R125、MT-125、XSR125」3モデルを実車で比較
ヤマハ新型125ccで一番足つきが良いのは?「YZF-R125、MT-125、XSR125」3モデルを実車で比較
モーサイ
トヨタ、タイで新型ピックアップトラック「ハイラックスチャンプ」を発売 「IMVゼロ」の量産モデル
トヨタ、タイで新型ピックアップトラック「ハイラックスチャンプ」を発売 「IMVゼロ」の量産モデル
日刊自動車新聞
角度調整が可能な新タイプが登場! データシステム・サイドカメラキット、ジムニー/ジムニーシエラ用が新発売
角度調整が可能な新タイプが登場! データシステム・サイドカメラキット、ジムニー/ジムニーシエラ用が新発売
月刊自家用車WEB
ポルシェ、新型パナメーラの国内仕様車の概要を発表。価格は1424万円から
ポルシェ、新型パナメーラの国内仕様車の概要を発表。価格は1424万円から
月刊自家用車WEB
ヒョンデとamazonが提携! サイト上でのクルマの購入が可能に
ヒョンデとamazonが提携! サイト上でのクルマの購入が可能に
THE EV TIMES
全長5m超えのトヨタ「正統派セダン」発売! 新型「クラウンセダン」は「Sクラス」になれる? ショーファーに必要な条件とは
全長5m超えのトヨタ「正統派セダン」発売! 新型「クラウンセダン」は「Sクラス」になれる? ショーファーに必要な条件とは
くるまのニュース
ヤマハの電動アシスト自転車『PAS』、24年モデルを一挙に発表 それぞれの違いは?
ヤマハの電動アシスト自転車『PAS』、24年モデルを一挙に発表 それぞれの違いは?
レスポンス
BMWが「F900R」「S1000R」「R1250R」の2024年モデルを発売!
BMWが「F900R」「S1000R」「R1250R」の2024年モデルを発売!
WEBヤングマシン
旧きから現行まで、憧れの対象スーパーカー、ハイパーカーが芦ノ湖スカイラインに集結!GOGOmtgレポート<前編・ポルシェ特集>
旧きから現行まで、憧れの対象スーパーカー、ハイパーカーが芦ノ湖スカイラインに集結!GOGOmtgレポート<前編・ポルシェ特集>
旧車王
「OSAKA MOBILITY SHOW 2023/第12回大阪モーターショー」の最新イベントスケジュール情報が公開!
「OSAKA MOBILITY SHOW 2023/第12回大阪モーターショー」の最新イベントスケジュール情報が公開!
バイクブロス
「足のニオイが車内に充満」 タクシー運転手を悩ませる究極の「困った客」とは? 元経験者に本音を聞いてみた
「足のニオイが車内に充満」 タクシー運転手を悩ませる究極の「困った客」とは? 元経験者に本音を聞いてみた
Merkmal
『埜口遥希お別れ会』開催。「意外と遥希は愛されていた気がします」と父・洋歩さん
『埜口遥希お別れ会』開催。「意外と遥希は愛されていた気がします」と父・洋歩さん
AUTOSPORT web

みんなのコメント

96件
  • なぜ禁止?はぁ?サクラ投稿なんてのは非常識なインチキ行為でしょ!
    だから禁止じゃなくて最初からそういう事をしてる事自体が異常なの!
  • 買取も販売も整備も保険も禁止で・・・・・
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

90.0150.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

38.063.4万円

中古車を検索
レビューの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?

あなたの愛車いまいくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで! 登録してお得なクーポンを獲得しよう
マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

ログイン

中古車探しをもっと便利に

  • 中古車お気に入り管理
  • おすすめ中古車の表示

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

90.0150.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

38.063.4万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車いまいくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村