現在F1スペインGPを開催するカタロニア・サーキットの将来を確保するための取り組みの先頭に立つ人物として、おなじみの顔が選ばれた。それはアストンマーティンのフェルナンド・アロンソだ。2度のF1世界チャンピオンであるアロンソは、バルセロナを拠点とする施設の公式アンバサダーとなり、施設を世界的に宣伝し、新進気鋭のスペイン人ドライバーを指導する役割を担う。
今週末、モントメロのなだらかな丘陵地帯にあるサーキットで、34回目のF1スペインGPが開催される。しかし、2026年にはマドリードで新たなストリートレースが開催される予定であり、カタロニア・サーキットについては、来シーズンまで続く現在の契約の先行きが不透明な状況となっている。
モナコのレース改善の鍵はマシン小型化なのか。一方20年前でも「追い抜きはなかった」とアロンソ/F1第9戦木曜会見
アロンソのアンバサダー就任は、バルセロナとF1界との長年にわたる関係を長続きさせるための重要な動きだと広く考えられている。
「サーキットのアンバサダーになれてうれしい」とアロンソは語った。
「F1での初期の頃から、ここでたくさんの応援を受けてレースに出場してきたし、勝利も味わってきた」
2006年と2013年のスペインGPでの彼の勝利は、今も大切な瞬間として、グランドスタンドを埋め尽くしたファンの記憶に刻まれている。
「このサーキットでのレースや、その経験をスペインのファンと共有したという素晴らしい思い出があるので、このトラックとは特別なつながりがある。この気持ちを次の世代に伝え、スペインでこのスポーツがさらに発展することに貢献できればと考えている」
■「スペインGPは常に特別な節目」
アロンソは、2025年シーズンが決して順調とは言えない時期に、この名誉ある役割に就くことになる。43歳のアロンソは、今年8レースを終えてまだポイントを獲得していない。これは彼のキャリアのなかでも最悪のスタートと並ぶ成績で、比較できるのは2001年のルーキーシーズンと、マクラーレンで苦戦した2015年シーズンだけだ。
一連の不運がこのベテランの苦境をさらに深めている。最近では、第8戦モナコGPでトップ10を順調に走っていたが、38周目に起きた突然のエンジントラブルでリタイアを余儀なくされた。この逆境は有望だった第7戦エミリア・ロマーニャGPでの予選結果に続くもので、レースでは11位でフィニッシュし、わずかなところでポイント獲得を逃した。
こうした波乱のスタートにもかかわらず、アロンソはアストンマーティンAMR25の潜在能力について楽観的であり、ホームレースで事態を好転させられると期待している。
「今シーズンはここまで厳しいシーズンが続いており、望む結果を得られていない。しかし、特に直近の数ラウンドからはポジティブな面も見えてきた」
「エミリア・ロマーニャとモナコの両グランプリでトップ10のスタートポジションを確保できたことは、AMR25に最近施したアップデートによってワンラップのペースが向上したということ。グランプリに関しては、日曜日は運が悪かった。ひとつはVSC(バーチャルセーフティカー)のタイミング、もうひとつはマシンの問題だった」
「この不運がすぐに好転して、アドバンテージを活用できるようになることを願っている。マシンに戻り、今週末に何ができるか見るのが楽しみだ」
今週末アロンソは、サーキットの観客たちから力を得ることになるだろう。彼の輝かしいキャリアのあらゆる紆余曲折を通して、彼を応援してきたファンたちだ。
「スペインGPは、僕にとってシーズンのなかで常に特別な節目だ」
「地元でレースをし、グランドスタンドでファンが自分の名前を叫ぶのを聞く。それに慣れることは決してない。毎年戻ってきて、彼らの前で競争できることは光栄だ」
「雰囲気は最高で、応援のおかげで走行していても特別なものがある」
F1がスペインにおける存在の転換を準備するなか、アロンソの新たなアンバサダーとしての任務は、バルセロナの歴史的なサーキットの精神をF1の今後のカレンダーに生かし続ける上で、極めて重要になるかもしれない。
[オートスポーツweb 2025年05月30日]
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