OGURA CLUTCH ORC with RIDE INが2022年体制発表を行い、全日本ロードレース選手権ST1000クラスに継続参戦することを明らかにした。何と言っても一番の話題は、武田雄一が現役復帰してST1000クラスにフル参戦することだろう。
「自分でもまさかの現役復帰でした。坂本代表とは、昨年、OGURA CLUTCHさんの開発テストをお手伝いさせていただいたことから意気投合し、若手ライダー育成など、これからやっていきたいことが合うことも多く、力を合わせてやっていけたらとなりました。レースでは、優勝を目指すのではなく、そのプロセスを伝えていけたらと思っています」と武田。全日本ロードへのフル参戦は、2010年JSB1000クラス以来、実に12年振り。チーム監督も兼ねることになる。
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もう1台は、昨年まで、もてぎロードレースを走っていた新井久美が国際ライセンスを取得し初めて全日本ロードST1000クラスに参戦する。
「夢であった全日本ロードへの挑戦を坂本代表にいただきました。坂本さんや武田さんから学び、その学びを生かして若いライダーには、さらに大きな可能性があるということを走りを通じてお見せできるように全力を尽くします」と新井。
そしてチーム代表兼ライダーである坂本崇は、今シーズンもスポットでST1000クラスにエントリーする。
坂本代表は「2015年のシーズンオフに岩﨑哲朗とチームを作ることになったところから、小倉社長を始めとする小倉クラッチ株式会社の皆さん、多くのスポンサー、メーカーの皆さんに支えていただき7年目を迎えることができました」とコメントした。
「本当に感謝しています。武田雄一選手を起用し、全日本ロードST1000クラス、そして鈴鹿8耐にも参戦しながらクラッチの開発ライダーとして携わってもらいます。新井久美選手は、幼少のころからの夢であった全日本ロードへ初挑戦になります」
「全員40代とある意味ベテランチームですが精一杯挑戦して参ります。レースではひとつでも上位を目指すことは当然ですが、年齢を問わず挑戦する人、若手の育成、2輪モータースポーツ界全体の底上げと魅力や楽しさを伝えていきたいと思っています」
岩﨑との“夢”であった、鈴鹿8耐への参戦を実現するために新たな体制で挑むOGURA CLUTCH ORC with RIDE IN。そのプロジェクトを強力にバックアップする小倉クラッチ株式会社小倉康宏社長は「岩﨑くんと坂本くんが立ち上げたチームに、今年は武田選手が加わりました。武田くんのことは、25年ほど前から知っており、数年前に全日本ロードレースに応援に行ったときに久しぶりに再会しました。岩﨑くんと坂本くんが取り組んできたクラッチ開発やロードレースを盛り上げていくプロジェクトに協力して欲しいとお願いしました。坂本くんと武田くんの新たなタッグで、その“夢”を実現してもらいます」と熱くコメントした。
マシンは引き続きヤマハYZF-R1となり、鈴鹿8耐にもダンロップタイヤで参戦する予定だ。岩﨑との“夢”を追うチャレンジ・2022年の章が幕を開ける。
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