スクーデリア・アルファタウリは、現在独自で風洞設備を保有し、マシンの開発等に活用している。しかしこの風洞は、50%スケールの実験モデルに対応した規模。他チームが使っている60%スケールに比べれば、その精度という面では劣るということになる。
しかし来年から効力を発揮する風洞の利用制限レギュレーションでは、レッドブルが自らの研究開発のために風洞を稼働させることができる時間が著しく制限されるため、残りの時間をアルファタウリが使うことができるようになる。つまり、アルファタウリは60%スケールのモデルで実験を行なうことができるようになるため、その精度を大幅に向上させることができる可能性が高まるということになる。
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今年の初めの段階で、アルファタウリのテクニカルディレクターであるジョディ・エジントンがそういった動きがあることを示唆。そして今では、それが実際に可能だということが確認された。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、今ではアルファタウリは、ジュニアチームではなく姉妹チームになっていると強調。風洞設備を共用することは、その一環であると語った。
「アルファタウリは、今年に向け名称を変えたチームだ」
ホーナーはそう語った。
「彼らの願望は、トロロッソ時代のそれを超えていると思う」
「レギュレーションの範囲内で、相乗効果となるプロジェクトがある。例えば風洞の共有は、来年初めて行なわれる予定だ。これは財政的な理由からも、完全に理に適っている」
「アルファタウリは、我々が使っているツール、同じサイズの実験モデル、機器、そして風洞を使うことになる。それが、彼らの開発に役立つといいね。2022年のマシンは、特に大きな変化になるのだから」
「今ではレギュレーションが明確になり、何が許され、何が許されないかという観点から、グレーゾーンも排除された。それによって、アルファタウリが恩恵を受けることができるだろう」
アルファタウリのチーム代表であるフランツ・トストも、この変更がポジティブなモノであることに同意し、2チーム間の相乗効果によるメリットを享受できると強調した」
「現在のところ、50%サイズの風洞を使っているのは我々のチームだけであり、レッドブルの風洞は60%だ」
そうトスト代表は語る。
「60%のスケールモデルを使えばはるかに有効な測定を行なうことができるため、明らかにメリットになる」
「相乗効果のプロセスは、この数年間資金を節約し、パフォーマンスを向上させることに繋がった。なぜならレッドブル・テクノロジーは、技術的基準から見て、非常に高いレベルにあるのだ」
トスト代表も、アルファタウリはすでにジュニアチームではないというホーナー代表の意見に同意する。
「我々のチームは、この数年で成長していると思う。より優れたパフォーマンスを発揮できるようになり、信頼性が増した。レッドブル・テクノロジーとの協力は非常に重要で、ポジティブなことだ。相乗効果のプロセスは、レギュレーションの範囲内で多くのメリットをもたらすのだ」
「我々はアルファタウリというブランドのアンバサダーであるため、良いパフォーマンスを示す必要がある。そうでなければ、アルファタウリとしてF1にいる意味がない」
なおタイヤサプライヤーであるピレリは、各チームに走行用のタイヤだけではなく、風洞実験用のスケールダウンしたタイヤも供給している。そのため現在は、アルファタウリのためだけに、50%サイズの風洞用タイヤを製造しているわけだ。ただアルファタウリも60%スケールになることで、ピレリにかかる負担も軽減されることになるはずだ。
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