この記事をまとめると
■N-WGNがマイナーチェンジと特別仕様車を設定
マイナーチェンジしたホンダN-WGNはアクセルを間違えて踏んでも急加速しない! さらに落ち着いた雰囲気が魅力の特別仕様車「スタイルプラス ビター」も設定
■マイナーチェンジと特別仕様車を設定タイミングで新機能「急アクセル抑制機能」を追加
■ディーラーにて専用のキーに追加設定することで使用することができる
軽自動車だけで終わらせたくない踏み間違い防止機能が追加!
ある日、ホンダは都内某所の教習所にメディアを招待して発表会を行った。それは、マイナーチェンジと特別仕様車「N STYLE +」の追加を実施したN-WGNの発表だ。今までにない特別仕様車ならではのボディ色や、インテリアの加飾を追加した仕立てとなっており、同じN-WGNでもワンランク上の上質感を感じ取ることができた。会場内には「N STYLE+」のそれぞれのクルマが展示されていた。と、ここまではよくある発表会。しかし、今回の発表会場はどこかのホールや展示会場ではなく教習所だ。これだけでは終わらない。
そう。今回の目玉はこの教習コースを使った”ある機能”の発表だ。それが、今回お伝えする最近のCMでもお馴染みの「急アクセル抑制機能」の追加に関する発表及びデモ走行であった。これは、従来のホンダセンシングに追加される機能で、その名のとおり「急アクセルを抑制する」といったもの。これが、今や石を投げれば当たるほど売れている軽自動車の大ベストセラー、ホンダのN-WGNに追加される。
じつはホンダは交通安全の面で先進的な取り組みを多く実施しており、今ではすっかりお馴染みの「追突軽減ブレーキ」なんて機能もホンダが2003年に販売されたインスパイアに、衝突前に自動的にシートベルトを引き込む「E-プリテンショナー」とあわせて世界で最初に採用した機能でもあるのだ。
というわけで、今回この「急アクセル抑制機能」を、教習所というクローズドコース内でテストした。
使用したのはマイナーチェンジと同時に追加された新色「フィヨルドミスト・パール」をまとったN-WGN。エクステリアや足まわりには大きな変更はない。さっそく車内に乗り込むと、Nシリーズではお馴染みの右エアコン出口あたりにある鍵置き場に見慣れない「黄色い物体」が置いてある。これが、今回のキモとなる「急アクセル抑制機能」を設定したクルマに搭載される鍵だ。
性質は若干異なるが、このように鍵でクルマを制御する仕組みはボルボで「ケアキー」として採用されており、専用の鍵を使用することで、任意の最高速度を設定するようにリミッターを掛けられるというもの。高齢者ドライバーや運転に慣れていないユーザーへクルマを貸す際に有効なものだ。
今回マイナーチェンジを行ったこのN-WGNで設定されたこの「急アクセル抑制機能」も、ディーラーオプションとして購入店舗で設定することで利用できるようになる物で、設定価格は税込5500円とかなり安価なのが特徴。ちなみにこの機能を使うには、ドアを開閉する鍵とエンジンスタートする鍵を同じ物で揃える必要があるとのこと。なので、別の鍵を持つ人が開けたN-WGNにこの黄色の鍵でエンジンを掛けても機能しない。逆も同じなので、家族などで共用で使う人は注意が必要だ。
では、実際にコースに出てみる。まずは普通に動き出すがここはなんらN-WGNと変わらない。次に、助手席に乗る開発者の指示のもと、一旦停止。そこで、停止状態から発進する際にあえてアクセルを急に踏み込んでみる。踏み間違えによくあるシーンだ。すると、「ピーピー」と警告音を発し、クルマは急加速しない。そのまま踏み込むが、30km/hから上に上がることなく警告音が最初の音から変化。異常を知らせる音をドライバーに発信し続けるのだ。
そのほか、低速走行から停止しようと思いつつペダルを踏み間違えるシーン。これも実際の事故で高確率で起こっている。こういったシーンでもN-WGNは先述のと同様に、警告音を発生させるだけで30km/hより加速しなかった。
ちなみに、カメラやセンサーが衝突の可能性を探知した際は、従来から備わっている「衝突軽減ブレーキ」機能が作動する二段構えだ。
ちなみに、急に発進しなければならないシーンというのが日常では存在する。そんなとき、「急アクセル抑制機能」がついたクルマではどうすればいいのかと言うと、この場合はズバリ「ブレーキからアクセルへ素早くアクセス」する必要がある。その時間は3秒以内という設定だが、この3秒のマージンは足を真横に移動させるだけの時間と考えればかなり長い。落ち着いて操作することが可能となっているので運転に不慣れな方や高齢者でも安心だ。
この安心感は、今までの先進安全装備にはありそうでなかったものだと、素直に感激した。
続いて後進。いわゆる車庫入れを、”あえて”踏み間違えることを前提で体験した。こちらも前進時と同様、急なアクセル操作によって後進を始めようとすると障害物がないにも関わらず加速せず、警告音を発生させドライバーに踏み間違えていることを知らせててくれる。「後方誤発進抑制機能」というのは従来からあるが、それは障害物があっての機能。このN-WGNに搭載される機能は後ろに何もなくても有効なのだ。
ちなみに後進時は12km/hまでは加速する仕様。前進時の半分以下だ。
誰にでも起こり得ることだからこそ設定しておきたい機能
試乗コースで何度も”わざと”踏み間違える動作を行ったが、確実に加速を抑制してくれた。小柄な軽自動車だが、じつに頼もしい! 「ここで加速したら怖いなぁ」と思うようなタイミングでペダルを踏んでも結果は同じ。かなりの安心感を得ることができた。とても軽自動車についている機能とは思えなかった。ワンランクどころか数ランク以上は上にあるであろうミドルクラスの国産車もしくは輸入車についているような機能だ。
一方で、これら機能が機能しないシーンがある。それは「ウインカー作動時」と、「坂道での発進時」だ。前者は、右折する際など、スムースな進行が必要な際はウインカーが作動していることを条件に機能がキャンセルされる。また、坂道で停車したあとに発進する際は、ブレーキを踏んだあとに素早くアクセルを踏み込むことがある。その際もコンピューターがこの機能をキャンセルする。なので使い勝手は決して損なわれていない。
この機能、将来的にはホンダ車全車に標準装備したいとのことで、現在さまざまな調整を行なっている段階だという。なお、MT車には現状装着不可というが、MT車ユーザーで踏み間違いというのはその性質上極めて低いということが、現在検討されていない理由だ。この機能のメリットとして、メカ的要素は一切ないのと、設定の可否をユーザー側で判断できるので車両価格などに影響が出ない点もポイントだ。
ちなみに、設定されている「前進30km/hまで」「後進12km/h」までというのは、メーカー側が「動きながらも被害が最小限に収まる速度」というデータのもと、設定したという。
この踏み間違い防止機能だが、関係者曰くじつは高齢ドライバー向けの機能でもないという。ニュースでは高齢者ドライバーの踏み間違い事故が目立つが、若者も意外と同じようなことをやって事故を起こしているというデータがあるのだ。現に、筆者の友人(20代)でも、幸い事故にはならなかったが、踏み間違えてヒヤッとした経験をもつ。踏み間違いは意外と身近な問題なのだ。
ホンダは今回の発表を通して、「2050年までにホンダの二輪および四輪が関与する交通死亡事故ゼロを目指す」と宣言している。
今回追加された「急アクセル抑制機能」は、その目標へ向けた更なる一歩になるだろう。
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みんなのコメント
こういうのが付いて無い車は買えないようにすべき
踏み間違い事故の絶対件数は、29歳以下がもっとも多く、70歳代以上の1.4倍です。