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マクラーレン、イギリスGPでフロアなど改良しさらにパフォーマンスアップ? レッドブルや中団チームも続々アップデート

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マクラーレン、イギリスGPでフロアなど改良しさらにパフォーマンスアップ? レッドブルや中団チームも続々アップデート

 2025年シーズンを圧倒しているマクラーレンだが、F1第12戦イギリスGPでマシンにアップデートを投入した。また、他チームも今戦でアップデートを行なっている。

 マクラーレンがイギリスGPでアップデートしたのは、マシンのフロア部分とリヤブレーキダクトインレットの2箇所だ。

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 レースウィークを前にしたテクニカルノートでは、フロアのアップデートは「全体を改良することで、気流調整の改善と、吸気の再配分を行ない全体的な空力パフォーマンスを向上させた」と説明されている。

 またリヤブレーキダクトに関しては、リヤエンドの空力アドバンテージを向上させるだけでなく、全体的な冷却効率と排出を向上させるとチームは説明した。

 マクラーレンは第11戦終了時点で、コンストラクターズランキング首位を独走。2番手に207ポイントの大差をつけているが、今回のアップデートでその地位をさらに固めに来たと言えるだろう。



 ライバルチームもイギリスGPではアップデートを投入している。今季は苦戦気味なレッドブルは、マシンの安定性と一貫性を高めるために、フロアをアップデート。アンダーボディの改良によって、フロア全体の圧力分布が改善されるとチームは説明した。そして新しいフロアフェンスによってそれを強化しているという。

 アストンマーティンのアップデートはフロア表面、フロアフェンス、そしてエッジ部分に変更を加えており、さらに新たな上面のボディワークパッケージと組み合わせることで、アンダーボディのパフォーマンスを改善しているという。

 フェルナンド・アロンソは今回のパッケージについてイモラ戦でのアップデートよりは小規模になるものの、前回同様に予想以上のパフォーマンスを発揮してくれることを期待していると語った。

「正直に言って、今回はイモラのパッケージよりも小規模(なアップデート)で、フロアのごく僅かな変更で目立つものじゃない。マシン下部のは気づかれないくらいだろう。もちろん、アップデートはどれも歓迎だし、パッケージから最大限の力を引き出せるように頑張るよ」

「イモラ(のアップデート)でもそんなに大きいものじゃなかったけど、風洞の数値よりは効果があったようだ。今回はその時よりは劣ると思うけど、どうなるか見てみよう」

 中団グループでは、ハースもフロアをアップデートしている。彼らはマシン下部の気流を再構築して、今季マシンVF-25が抱えてきた高速域での不安定さを弱めようとしている。



 フロアの表面やフロアフェンス、またエッジウイングの小型化などもアップデートに含まれており、その他ではサイドポッドのインレットにも変更が加えられている。

「グリップと安定性が少し向上するはずです。つまり、自信に繋がります」

 ハースの小松礼雄代表はそう語った。

「予選とレースの両方で改善されるはずですが、様子を見てみましょう。期待通りに働いてくれるといいですね」

「FP1ではエステバン(オコン)のクルマに装着し、チームで比較検討をするつもりです。それから全てが順調に進めば、FP2でオリバー(ベアマン)もアップデートすることになるでしょう」

 その他、レーシングブルズはフロントウイングの上部フラップを小型化し、マシンの前後バランスを調整しすぎることなく、よりパフォーマンスを高くすることを期待している。ウイリアムズはフロアフェンスの改良によってダウンフォース増加を期待しており、ザウバーはフロアとフロントウイングの改良を進めている。

文:motorsport.com 日本版 Jake Boxall-Legge
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