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ベテランのアロンソが好調トップタイム。ルクレールとフェルスタッペンが続く。角田裕毅は9番手|F1シンガポールGP FP1

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ベテランのアロンソが好調トップタイム。ルクレールとフェルスタッペンが続く。角田裕毅は9番手|F1シンガポールGP FP1

 F1第18戦シンガポールGPが開幕。初日のフリー走行1回目は、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソがトップタイムをマークした。

 舞台はマリーナベイ・ストリート・サーキット。有名なマーライオンのすぐ横も通る公道コースであり、フラットで直角コーナーも多い市街地コースらしいレイアウトとなっている。

■アロンソ、F1新時代迎える2026年は大チャンス?「何が起きても、これまでの経験と共通点があるはず」

 現地時間17時30分からのセッションは気温29度、路面温度35度というコンディション。走行寸前まで小雨がパラつくなど週末を通して天候が不安定な予報となっているが、幸い路面がそれほど濡れているわけではなく、ほとんどのマシンがまずはハードタイヤでコースインしていった。

 各車、路面やマシンの状況をチェックしながらタイムを出していく。そんな中、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)は白煙を上げながらピットレーンで停車。リヤブレーキから出火してしまったようだ。

 路面も徐々にきれいになっているのか、走るたびにトップタイムが更新されていく。中でもアストンマーティンの2台だけはミディアムタイヤを履いており、アロンソが全セクターでベストを並べ1分32秒592を記録。セッション開始15分時点で暫定トップとした。2番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、その後ろにマクラーレン勢が続いた。

 その後は、ランド・ノリス(マクラーレン)が8周走ったハードタイヤで1分32秒493をマークしトップに浮上。フェルスタッペンもタイムを更新し、0.021秒差の2番手とするなどタイム更新が続く。まだまだ小手調べといった状況だ。

 一旦ピットに戻るマシンも多くなってきたセッション中盤には、レッドブルの角田裕毅が5番手タイムをマーク。その後、レーシングブルズのアイザック・ハジャーが3番手、リアム・ローソンが7番手につけるなど、ホンダ・レーシング(HRC)製パワーユニットを搭載したマシン4台がトップ7に食い込んだ。

 セッション折り返しを前に、アロンソがプッシュし1分32秒054までトップタイムを更新した。一方、ウイリアムズのカルロス・サインツJr.はハードタイヤからミディアムタイヤに履き替えてコースイン。1分31秒812でアロンソから暫定トップを奪った。

 これを皮切りに2セット目のタイヤに交換するマシンも出始めた。ここでソフトタイヤを投入するマシンが多数派だったが、サインツJr.やメルセデス勢はこのセッションではソフトタイヤを使わなかった。

 ソフトタイヤでのアタック合戦では、フェラーリのシャルル・ルクレールが1分31秒266でトップ。2番手のノリスは0.432秒差、フェルスタッペンはサインツJr.を上回れず4番手、マクラーレンのオスカー・ピアストリは6番手に留まった。

 ただソフトタイヤでも複数回のアタックは可能なようで、その後もタイムシートは変動。ソフトタイヤを履いたアロンソが1分31秒116までタイムを更新し、再びタイムシートのトップに立った。

 セッション最後の10分は各車のタイム更新が落ち着き、燃料を積んでの連続周回をこなすマシンもいる中、60分のセッションが終了。首位アロンソ、ルクレールが2番手、フェルスタッペン3番手というトップ3となった。

 レッドブルの角田は9番手タイムを記録。フェルスタッペンのタイムとは0.468秒差だった。角田のシート争いのライバルと目されるハジャーは7番手だった。

 比較的フェラーリが良い滑り出しを見せた印象で、シンガポールを苦手とするレッドブルもまずまず、マクラーレンがその後ろという形だが、まだまだ路面は汚れておりソフトタイヤを使わなかったマシンもいるため、勢力図の予想は各車が予選シミュレーションとロングランをこなすFP2まで待った方が良さそうだ。

文:motorsport.com 日本版 松本 和己
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