山梨県富士吉田に端を発する「吉田のうどん」は、一般的なうどんよりも麺が太くて硬いのが特徴です。その由来は昭和の初期に盛んだった繊維業に関係しているそうで、織物を扱う女性の手が荒れることを避けるため、男性がうどんを作ったのだとか。同じく山梨県には「ほうとう」の文化もありますが、腹持ちが良いコシのある吉田のうどんは、地元の人たちだけでなく観光客も楽しませる郷土料理として発展しているようです。
さて、そんな吉田のうどんを、中央自動車道「初狩PA」(下り)の食堂で発見したので食べてみました。一般的には馬肉を使う文化があるようですが、ここで使われているのは豚肉のようです。少し濃い目のしょうゆ出汁のつゆが刻みネギと茹でたキャベツ、そして甘辛く煮た豚肉に染み渡り、食欲をそそります。麺は太くて噛みごたえ十分。しっかりと主張していて、やはりこの丼の中で主役を張っていました。
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今回はとくにお腹が空いていたので、おにぎりのセットも注文しました。食堂は小さいながらもメニューが豊富です。ラーメン、カレーライス、定食といった定番メニューが充実しており、ライスの大盛りサービスがあるのもPAならでは。その中でも吉田のうどんは、今回注文したスタンダード(580円)に加えて、天ぷらうどん(730円)、ピリ辛うどん(630円)、大きつねうどん(580円)など、種類も豊富です。
バイクユーザーとしては2輪専用の駐車場が無いことだけが「初狩PA」の残念な点ですが、腹持ちの良い吉田のうどんは、ライダーの胃袋を満たすにもオススメです。
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