NISMOの設立は1984年9月、今から36年前のことだ。日産自動車の宣伝部大森分室と、追浜工場特殊車両実験課を母体として誕生したのが、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(略称:NISMO)だ。
日産のレース部門の一つとして、国内外のレース活動や、モータースポーツ用部品の開発・制作・販売を事業とする会社で、レースシーンにおいて数々の結果を出し、日産のブランド力強化に貢献をしてきた。モータースポーツプロモーションイベントの実施や、レーシングスクールの開催も行っている。
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NISMOといえば、ここ数年で根付いてきたのが、マーチから始まり、ノート、フェアレディZ、GT-Rなどにある、NISMOの冠を付けたコンプリートカーであろう。2020年7月には、リーフNISMOの改良版となる2020モデルも登場するなど、カーラインアップの増強にも力を入れている。
今回は、日本が誇るプロフェッショナル集団「NISMO」の魅力に迫ってみようと思う。
文:吉川賢一
写真:NISSAN、NISMO
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レースやイベントでの一体感
2020年はコロナ禍によって8月現在も無観客レースとなってしまってはいるが、チームやドライバーによるSNSや動画配信を通して、多くのファンが画面越しに応援をしている。
スーパーGTは現在3戦目が終え、第4戦がモテギにて9月12-13の期間で開催予定だ
先日行われたスーパーGT第3戦鈴鹿では、23号車 MOTUL AUTECH GT-Rが今季初勝利となった。ウェイトハンデ4kgという超有利な条件下での勝利であったため、勝って当然、という意見もあるが、このところ不調が続き、いいところがなかったNISMOチーム、ファンとしては、ほっとしたことだろう。
お気に入りのチームが勝てば喜びを感じ、負けたときでも一層応援したくなる、こうしたファンの心を捕まえるチームを見つけてほしい
そして、例年11月ごろにシーズンオフのファン感謝祭として、富士スピードウェイで開催される「NISMOフェスティバル」も、NISMOファンにとってはうれしいイベントだ。
現代のマシンだけでなく、ヘリテージマシンも登場して行われるレースのほか、ドライバーたちとの触れ合いもできる。2020年は、記念すべき23回目(「2・3、ニッサン」だけに…)になるはずであったが、残念ながら中止となってしまった。
写真は2018年のNISMOフェスティバルにおけるNISMOロードカーのパレードの様子、隊列を生んでのパレードランは記憶に残る
また、ニスモのモータースポーツ活動を応援する、ファンクラブ「Club NISMO」では、会員限定のイベントとして、歴代のレースカーと自分の愛車を一緒に撮影できる「レースカーとの愛車の撮影会(2019年3月)」や、SUPER GTに出場している日産系チーム監督/ドライバーと直接触れ合える「Club NISMOプレミアムミーティング(2019年8月)」、そして「Club NISMO レジェンド交流会(2020年2月)」など、特別な体験ができる場も多くある。
2020年2月16日、日産本社ギャラリーにてファンイベントを開催
コロナ禍の影響で、現在は自粛されているが、「心に残る。記憶に刻む。思い出のワンシーン、フォトコンテスト(2020年8月)」をWEB上で行うなど、工夫をして、イベントが開催されている。
ドライビングスキル磨きも!!
NISMOでは、NISMOのロードカーや、フェアレディ Z・ GT-Rのオーナーを対象とした、有料のスポーツドライビングレッスンを定期的に行っている。
講師は、スーパーGT等に参戦しているNISMO契約レーシングドライバーが担当し、プロドライバー指導のもと、ドライビング技術を基礎からじっくりと学べる充実したプログラムだ。愛車のポテンシャルや特徴を感じながら、更なるドライビングスキルの向上を目指すことができる。
このドライビングレッスンでは、スキルにあわせて2つのステージ、4つのプログラムが用意されている。また、参加車両を同一車種、または同一駆動車種に限定したレッスンを行うスペシャルステージも行う予定だという。
スペシャルステージは、まず「NISSAN GT-R」 「フェアレディZ」 「NOTE e-Power NISMO(S) & LEAF NISMO」の3つのカテゴリから開始し、2020年以降はレギュラー化を目指す予定だという。
次回のNISMOドライビングアカデミーは、9月18、19日に鈴鹿サーキットにて開催となる。募集締切は9月7日と間近だ。先着順のため、本記事公開時に満席の場合はご容赦願いたいが、9月26、27日や11月にも予定されているため、そちらを狙ってみてほしい。
最新モデルはNISMO度100%!!
NISMOのロードカーの最新モデルが、2020年7月に発表となった20MY型のリーフNISMOだ。20MYでは、18MYで欲しいと感じていたところへ、新たな性能向上パーツを追加してくれた。
リーフNISMOがMY20型に進化
ひとつめは、新世代デザインとなるRECARO製のフロントシートがオプションで用意されたことだ。これまでのリーフNISMOには、標準車のフロントシートしかなく、ジュークNISMOやマーチNISMOにもついていたNISMO製のスポーツシートですら設定がなかった。
オプション価格は、前席シート2脚で税込37万2000円と安くはないが、このシートがあってこそ、リーフNISMOは生きると断言できる。
新しいレカロシートをオプションにて採用し、パフォーマンスアップした
そしてふたつ目は、ステアリングをクイックに変更したことだ。具体的にはステアリングのギア比を18.3から14.7へ、約20%も操舵角を減らした(※最小回転半径は5.4mを維持)。この差は、ステアリングを切れば即座に気が付くほどの大きな違いだ。
さらには、フロントのバネ常数は14%、リアは25%、それぞれUPし、ダンパーの減衰力もバランスを取り直し、特にリアの伸び側減衰力を増加、さらに、リアのバンプラバーは、ウレタン製に変更したそう(ノーマルはゴム製)。
シフトポジションをDレンジからアクセル操作のレスポンスがさらに高まるBレンジに変更すると、いい意味でやんちゃな動きになることで、連続コーナーでは思わず笑みがこぼれるほど面白い。
エクステリアの変更がなかった点は残念だが、見えない部分へアイテムを投入してくるあたりは、NISMOらしいカスタマイズだ。
クルマへの入り口が広がる
ひとことに「クルマ好き」と言っても、運転が好きな人、クルマのビジュアルやデザインが好きな人、メカニズムが好きな人、カスタマイズが好きな人、モータースポーツを観るが好きな人、という感じで、その注目ポイントは人それぞれだ。
いまクルマに興味がないひとでも、イベントに行けば、それなりに楽しめるだろうし、そこで触れあった選手が出るレースを見れば、モータースポーツにハマるかも知れない。
グローバル本社1Fにあるニッサンギャラリーにてイベントが不定期開催されているが、2020年は中止となっている
NISMOに限ったことではないが、こうしたワークスチームは、クルマへの入り口を広げてくれる。ぜひお気に入りの自動車メーカー、レーシングチーム、ドライバーや監督、エンジニア、サポーターを見つけていただき、多くの方に「クルマのある生活」をもっと楽しんでほしい。クルマには、単なる移動手段ではない、多くの魅力が詰まっている。
少しでも興味がわいたのなら、この機会にぜひNISMOのホームページやSNSをチラ見してほしい。ここからあなたの豊かなカーライフが始まるかも知れない。
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みんなのコメント
メーカー直系NISMOチューンの圧倒的信頼性ですよね
「わかる人にはわかる」というリーフNISMOの進化は素晴らしいと思います