2週間前のF1カナダGPと同様、今回のF1オーストリアGPでもマクラーレンの2台が激しいバトルを繰り広げたが、チーム代表のアンドレア・ステラはドライバーふたりを誇りに思うと語った。
カナダでは4位を争い、ランド・ノリスが無理にオーバーテイクを仕掛けてオスカー・ピアストリと接触してしまったが、オーストリアでは両者が他のライバルを圧倒。少なくとも公平な形で勝利を争う自由を与えられていた。
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3番グリッドからスタートしたピアストリは、スタート直後にシャルル・ルクレール(フェラーリ)を抜き差し、第1スティントをノリスのすぐ背後で走行。ターン4でオーバーテイクを仕掛けた際、タイヤをロックさせてノリスに衝突しそうになってしまった。
両者が最初のピットストップを完了した後、ピアストリのレースエンジニア、トム・スタラードは無線で次のように述べた。
「ピットウォールは、ターン4での動きがあまりにも限界に近いと判断した。同じことは2度できない」
これは、昨年に規定されたチーム内交戦規定である”パパイヤ・ルール”の一端がようやく見えたやり取りだと言える。
ノリスに次ぐ2位でフィニッシュした直後、ピアストリはノリスとのバトルについて「激しい戦いだった」と振り返った。
「観る分には良いレースだったことを望んでいるけど、クルマに乗っている身としてはかなりハードな戦いだった。全力で頑張ったけど、一時的にリードを奪った瞬間でもっと良い仕事ができただろう」
「良いレースだった。時折危険な状況もあり、限界を少し超えてしまったかもしれない。でも良いレースだった。それが僕たちがここにいる理由だ。互いに競い合い、勝利を争うことだ。そして今日はまさにそれを実行した。僕としては接戦だったけど、十分じゃなかったね」
レース後の記者会見で、チームが”限界ギリギリ”だと判断したことについて、どう思うか尋ねられたピアストリは次のように答えた。
「それは正当な指摘だと思ったよ。チームメイトのすぐ背後でロックアップするのは確かに限界を押し広げる行為だ。だからたとえ何も言われていなくても、もう一度試すのは賢明な判断ではないと思っていた。だから、適切な指摘だ」
マクラーレンは昨年、ノリスがマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とタイトルを争っている中でも、ドライバーふたりに自由にレースをさせていた。そのためにチーム内の交戦規定である”パパイヤ・ルール”を定めた。
今季のマクラーレンはコンストラクターズランキング首位を独走。ドライバーズランキングではピアストリがノリスに15ポイント差と僅差であり、ランキング3番手のフェルスタッペンには2レース分近い差がある。
ステラ代表は、危うい瞬間はあったにもかかわらず、チームのドライバーふたりの走りを賞賛。まさにドライバーに望んでいる姿だと評した。
「我々の2人のドライバーの戦いについて、まず最初に言いたいのは、今日のレースでの彼らの走り方を非常に誇りを感じているということだ」
「これがまさにマクラーレンF1チームとして、我々が望む姿だ。ふたりのドライバーが才能を発揮し、目標を達成する機会を与えることが重要だが、これはドライバーと共に築いてきた原則とアプローチの範囲内で行なう必要がある。そして今日はまさにそれが実現したと思う」
ステラ代表は、ピアストリのターン4での動きについて、次のように付け加えた。
「2台の車が少し近づきすぎた状況は1度だけあった。それはターン4でオスカーがブレーキをロックさせてしまい、ランドに非常に近づいてしまった場面だ」
「我々はオスカーにフィードバックした。改めて言っておきたいのは、オスカーがフィニッシュラインを越えた直後に無線で、『ターン4の状況について申し訳ない。僕のミスです。何をすべきか分かっている』と述べた点だ」
「すべてが非常にクリアになっている。カナダでの状況をチームが分析したことで、リフレッシュできた。あれは単なる誤判断に過ぎなかった。そして我々はそこからより強固で、より団結したチームとして生まれ変わったんだ」
「オスカーが状況を認め、それについて謝罪したことは、特にスティントのあの段階ではフロントタイヤがかなり摩耗しているため、そのギャップを狙うとクルマのコントロールが完全に保てなくなる可能性があることを理解していたことを示している」
「我々はロックアップする可能性があると解釈していた。それがオスカーの解釈と一致していた。あらゆる状況において、我々は機会を捉えて見直しを行ない、一緒に取り組んでいく。議論は常に非常に建設的で、今後に向けてさらに微調整を重ねていく予定だ」
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みんなのコメント
1988年カナダGPで、激しいバトルをしながらもお互いを称えあい「まるで兄弟のように仲が良い」と言われたマクラーレンプロスト・セナコンビを思い出させるよね!
ノリスとピアストリもきっとこのプロスト・セナのようになるだろうね!