輸入車 [2025.05.20 UP]
英国にMINIの生まれ故郷を訪ねる【九島辰也】
文●九島辰也 写真●MINI
これまでいくつものカーメーカーのファクトリーに足を運んできました。新型車を知るにはその生産ラインを知っておく必要があるからです。工場の施設や装置がしっかり整っていなければ品質の信頼性は落ちますからね。働く人々の雰囲気からもそれは察せられます。
とても個性的だったのはイタリア、マラネッロのフェラーリでしょうか。フェクトリーはとても現代的で、壁面にガラスを多用し自然光を取り入れていました。そして館内の一角に大きな植物があって、そこは憩いの場としても使われています。カプチーノ片手に一息入れるような場所ですかね。なんかイタリアっぽく仕上がっていました。
英国ウォーキングのマクラーレンもスペシャルです。最終の組み立てラインは白いタイルが敷き詰められた研究所のようでした。オイル一滴も漏らさない精密機械を作っているプライドを感じます。
もちろんこれらは少数生産のメーカーなので、1台1台に対する手間がかかっています。単価が高いので、かけられる時間は大衆車とは違います。とはいえ、もちろん企業なので生産効率は重要項目となります。ですが、効率化できない部分もあるといったところでしょうか。手間をかけて仕上げるだけのクオリティの高さがあります。
アストンマーティン、ベントレーもそれと同じ。ひとの手間を惜しまないつくりとなります。すでに生産を取りやめていますが、ベントレーミュルザンヌあたりは特にすごかった。コンチネンタルシリーズとは別棟のレンガ造りの建屋からは伝統と格式が感じられました。とても味わい深かったのを記憶しています。
英国オックスフォードのMINI生産工場
それはともかく、先日英国オックスフォードにあるMINIのファクトリーを訪問しました。ロンドンの中心から西へクルマでおよそ一時間半走った場所にあります。オックスフォード大学で有名な街ですね。マナーハウスで知られるコッツウォルズに近いことからもわかるように、長閑なカントリーサイドとなります。
工場自体は今年で112年を迎える伝統あるものです。創業当初はウィリアム・モーリスが作ったカーブランド“モーリス・オックスフォード”のモデルを生産していました。そして1959年に後にクラシック・ミニと呼ばれるモーリスマイナーを生産し、今日のBMW MINIに至っています。言うなればMINIの聖地ってことでしょう。クラシック・ミニの時代から日本にはファンが多いので、日本人がよく訪れていたという記事を昔読んだことがあります。
プレス工場
サブアッセンブリーライン
ここオックスフォードには現在、プレス工場と塗装工場、それと最終的な組み立てラインが存在します。エンジン工場はまた別の場所にあるそうです。さらにいえば、MINIの場合モデルによって組み立てられる場所は異なります。というのも、ここはガソリン車とディーゼル車のみとなり、電気自動車はドイツ(カントリーマン)と中国(エースマンと3ドア)になるからです。バッテリーを取り扱うには特別な施設が必要なので、そうなりました。また、BMW X1/X2とプラットフォームを共有するカントリーマンもまた別の場所。生産の効率化を鑑みた結果そうなりました。
それでもここで毎日800台のMINIが生産されるのですからやはり聖地であることは間違いありません。レンガ造りの外観からもそれは感じます。MINIそのものの歴史でしょう。ちなみに、オックスフォードおよびスウィンドン工場でもMINIの電気自動車モデルを生産するべく大規模改修しており、2026年から生産が始まる予定になっています。
組み立てラインの館内はとてもカラフルで整理整頓されていました。MINIらしさを感じさせる雰囲気に仕上がっています。それに次々に組み立てられていく車体を見ていても飽きないのがMINIらしいかと。ボディカラーはカラフルで、ボディタイプもいろいろあるのが楽しくなります。一日中見ていられそう。
そんなことを感じながら流れてくるクルマを眺めていると、だんだんコンバーチブルが魅力的に見えてきました。屋根の無いスタイリングはエレガントです。それに、コンバーチブルはより個性的なボディカラーが多い気がします。屋根開きにはポップな世界観が求められているのでしょう。なるほど、工場見学してからクルマを決めるというのもありかも。工場見学は大事。もしかしたら最高のプレゼンテーションの舞台かもしれません。
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