最新モデルはパワフルな駆動用バッテリーを採用
大幅改良されたアウトランダーPHEVの評判は上々だ。輸入SUVを愛用してきたクルマにうるさい層からも、かつてないほど目が向けられているという。
【最新モデル試乗】すべてがグレードUP! 理想の選択肢、三菱アウトランダーPHEVの驚く完成度
進化ポイントは多岐にわたる。走りにおいては、大容量化と高出力化を図った新開発の駆動用バッテリー採用が話題。これによりもともとハイレベルだったEV航続距離が大幅に伸長し、ついに100kmの大台を超えた。日常ユースはほぼEVとして走る。バッテリー単体の出力は60%増、システム総出力は20%増となっており、動力性能も大きく向上している。
内外装はあまり変わっていないようで実は広範囲にわたりリファインされた。「威風堂堂」をコンセプトとする外観は、フロントがスッキリとし、前後のスキッドプレートが力強い印象になったほか、灯火類の意匠が変わり、ホイールは斬新なデザインになった。ボディサイズは4720×1860×1750mm。存在感抜群だが、取り回し性は悪くない。
インテリアも装備と質感の充実が図られている。センターディスプレイが12.3インチに拡大され、コネクティッド機能が強化されたほか、新たにフレームレスのデジタルルームミラーやアルミペダルを採用。室内ランプもLED化するなど、細かいところまで手が加えられた。
目の肥えたユーザーに対応するため、要望の多かったシートベンチレーションや、ヤマハとの共同開発によるダイナミックサウンド・オーディオが設定されたのも注目点である。
パフォーマンスもフットワークも魅力たっぷり
試乗車は最上級グレードの「Pエグゼクティブパッケージ」。乗り込むと、室内が一段と上質になったことを実感した。リフレッシュ機能まで備えたセミアニリンのレザーシートや上級仕様のオーディオまで標準装備する。5名乗りで659万4500円、7名乗りでは668万5800円というプライスも、けっして割高には感じない。
新旧を乗り比べ、進化幅が大きいことを実感した。まずは動力性能がパワフルである。明らかにアクセルレスポンスが鋭くなり、加速の力強さを実感できるようになっている。0→100km/h加速はノーマルモードの場合で、これまでの10.2秒から8秒以下へと大幅に短縮されたというが、納得だ。
速さとともに滑らかさも確実に増している。EVらしいシームレスな加速が高速域まで維持されるのが気持ちいい。リファイン幅は驚くほど。スペック以上のプラスαがあるように感じられた。ちなみに新型は欧州市場も視野に入れて設計されている。アウトバーンでの180km/h巡行や、最もキツイという130km/hから180km/hまで再加速するような走り方にも十分に対応できるキャパシティを確保したという。
足回りは、ショックと車体の揺れの低減、そしてしっかり感が明確に向上した。攻めぎみに走って見ると、ハンドリングに一体感が増し、上質な乗り味に仕上がっていることを実感した。
新型は、しなやかに路面を捉える感覚と、しっかりとした手応えがあり、持ち前の回頭性を損なうことなく落ち着いた印象を加えていた。より理想に近い走りを実現している。まさしくドライバーがイメージしたとおりに操ることができる。
乗り心地も良くなっている。従来型は20インチタイヤを履くことで見映えがよかった半面、ややキャパシティオーバーな印象があり、乗り心地に硬さが感じられた。最新版は引き締まっていながら初期のストロークが素直だ。足回りがよく動いて、キャビンまで入力が伝わりにくい。無駄な動きが減りフラット感が増したことで高速巡行時の視線のブレが少ないことも印象的だった。
開発者は「電動車ならではの走りを、さまざまな天候や路面で、より安全に安心して楽しめる」ことを意識したという。たしかにこの完成度なら条件が悪くなるほどありがたみを実感できそうだ。
価格は上昇しているが、最近よくある原材料費等の高騰を受けての値上げというよりも、いろいろ新しい装備や技術を取り入れたことによる側面が大きいのだという。
実際にも値段の上がり幅よりクルマの完成度はもっと上がっているように感じられた。最新のアウトランダーPHEVは確実に魅力度が増している。
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