車のニュース [2025.06.27 UP]
ID.buzz 話題のワケはルーツにあり!新旧比較で見える真の魅力
写真●ユニット・コンパス、フォルクスワーゲン
グーマガ 今週のダイジェスト【6/21~6/27】この夏乗りたいオープンカーを全国調査!
2025年6月20日、フォルクスワーゲンのニューモデル「ID.buzz(IDバズ)」が日本で正式に発表された。ID.buzzは2022年12月にすでにその姿は公開はされていたものの、それ以降ほとんど音沙汰がなかった状態。しかし今回、満を時しての正式発表に「待ってました!」と声を上げるひとは多いだろう。ID.buzzはミニバンタイプの電気自動車であるが、実はかつてフォルクスワーゲン タイプ2と呼ばれたモデルをオマージュしたものであるのをご存じだろうか。そこで今回は、元祖フォルクスワーゲン タイプ2とはどんなクルマだったのかに触れつつ、最新のID.buzzの概要をご紹介しよう。
初代ビートルをベースとして生まれた個性的なバン
フォルクスワーゲン タイプ2
ID.buzzの元ネタとなっているのは、1950年に登場したフォルクスワーゲン タイプ2と呼ばれるモデルだ。ドイツは第二次世界大戦により、多くの自動車工場が大打撃を受けた。戦後復興の足がかりとなったのが、戦前に設計された国民車、フォルクスワーゲン タイプ1、通称“ビートル”だ。親しみやすいルックスと軽快な走り、そして手が届く価格でタイプ1は大ヒット。ドイツ国内はもちろんオランダをはじめとする諸外国にもタイプ1が輸出され、世界各国にフォルクスワーゲンの品質の高さを知らしめ信頼を集めたのである。
そんなタイプ1をベースに、キャブオーバー型のバンに仕立てたのがタイプ2。シャシーレイアウトはタイプ1と同じくリアエンジン・リアドライブ(RR)を採用。とはいえそのデザインはタイプ1とは全く異なるもので、エンジンの上に運転席を配置して3列シートを備えたのが特徴だった。当初は1.2L 水平対向4気筒OHVを搭載したが、のちに1.5L車も追加。丈夫で実用性に優れたタイプ2はたちまち人気モデルとなり、ドイツ国内はもちろん北米市場でも高く評価された。日本市場にも導入され、現在でもわずかながら中古車が存在している。
電気自動車として生まれ変わったタイプ2改め「ID.buzz」
さて、そんなタイプ2のヘリテージを継承したID.buzz。注目点は、なんといってもエクステリアにほかならない。中央に大きなフォルクスワーゲンのエンブレムを配置し、タイプ2を現代風にアレンジしたのが見どころだ。LEDヘッドライトのあいだにV字型のフロントパネルを備えたフロントフェイスは、まさに往年のワーゲンバスをオマージュしたもの。ボディタイプはホイールベースの違いにより2サイズ設定され、標準ホイールベース仕様は全長4715mm、ロングホイールベース仕様は4965mm。オリジナルのタイプ2の全長がおよそ4.3m弱だったことを考えると、かなり大きくなったといえよう。
6名~7名乗車の広大なインテリア
標準ホイールベースは2列目をウォークスルーとした2-2-2座のレイアウト(ロングホイールベースは2-3-2)を採用。いずれも広々としたラウンジのような雰囲気となっており、フル乗員でも大人がくつろげるスペースが確保されている。3列目シートは脱着可能で、荷室容量は最大で2469Lを確保。また、パワースライドドア/テールゲートにはイージー・オープン&クローズ機能が採用され、手が塞がった状態でもドアの開閉が可能。細かいことではあるが、このような便利装備の有無はミニバンとしての使い勝手に大きく影響する。
大容量バッテリーのおかげで一充電走行距離は最大554km
気になるバッテリー容量だが、標準ホイールベースが84kWh、ロングホイールベースが91kWhと大きい。このおかげで一充電走行距離は前者が524km、後者が554km(いずれもWLTCモード)を実現している。またリアには最高出力286馬力、最大トルク560Nmのモーターを搭載し、オリジナルのタイプ2と同じくリアを駆動。ハイパフォーマンスな走りにも注目が集まる。
価格は888万9000円からスタート
グレード構成は、「プロ」と「プロ ロングホイールベース」の2モデルで展開される。前者は888万9000円、後者は997万9000円となっており、500万円台前半の予算から買えるフォルクスワーゲン ID.4と比べてワンランク上の価格帯。そう、ID.buzzのターゲットは、メルセデス・ベンツ VクラスなどのプレミアムMPVセグメントということになる。ワーゲンバスことフォルクスワーゲン タイプ2のデザインフィロソフィーを受け継ぎつつ、ワンランク上のプレミアムカーとして生まれ変わったID.buzz。今後の展開に期待したい!
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