昨年までレッドブルでモータースポーツコンサルタントを務めたヘルムート・マルコは、2026年F1規則を好意的にとらえてはおらず、ある程度の方向転換が必要だと考えている。
チームを離れた後もマルコはF1を注視している。現在はテレビ観戦者の立場にあるが、レッドブル・レーシングがファクトリーへ持ち帰るほぼすべての情報にアクセスできるということだ。
F1が2027年にパワーユニット規則を変更へ。50対50の出力配分を廃止、内燃機関の比率を引き上げ
マルコはドイツのウェブサイト「Motorsport-Magazin.com」の長編インタビューの中で、2026年F1に導入された新レギュレーションについて、否定的な見解を示した。
「予選は魅力を失った」とマルコは言う。「シーズン序盤の数戦では、ドライバーたちはストレートでより多くのバッテリーエネルギーを得るため、高速コーナーでアクセルを戻さなければならなかった。かつて我々が見慣れていた“全開アタック”に近い予選ラップが見られたのは、マイアミになってからだった」
新世代F1のレギュレーションがどのようなものになるかを事前に把握していたマルコだが、「正直、ここまでになるとは思っていなかった」と言う。
「エンジン規則によって、アクセルを戻すことが必要不可欠で、しかも非常に極端なものになった」
「フェラーリのスタート時の優位性のおかげでレース自体は面白い。しかしオーバーテイクはもはや以前のようなものではない。誰が最も遅くブレーキをかけるか、あるいは誰が最も早くアクセルを踏めるかという勝負ではなくなった。今はすべてエネルギーマネジメントだ。それはフォーミュラEの領域であって、F1ではない」
パドック内の多くの関係者と同様に、マルコは新レギュレーション策定に深く関与した2つのドイツ系メーカーに矛先を向けている。
「これらのルールは、ポルシェとアウディをF1に参入させるため、この形で作られたのだ。キャデラックが参入を決めたのは、もっと後の話だった」
マルコは、方向転換の必要性があるというF1世界の多くの人々の考えに同調した。「電力エネルギーを適度に減らし、同時に内燃エンジンを強化すれば、まだ何とかバランスは取れる」とマルコは述べている。
さらに、自動車業界そのものが方向転換しつつある以上、F1も同じように変わるべきだと主張し、「内燃エンジンは復活した。それはCO2ニュートラル燃料によって正当化もされている」と締めくくった。
[オートスポーツweb 2026年05月19日]
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みんなのコメント
どういう政治の力が働いてこうなったのかは知らんけど。