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災害時の停電やアウトドアに役立つポータブル発電機を選ぶときのポイント5つ

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災害時の停電やアウトドアに役立つポータブル発電機を選ぶときのポイント5つ

日常性はないが万一の保険となる発電機

 災害時の停電の備えとして、PHVやHVといったクルマ選び【過去記事:避難場所としても活躍するクルマの条件とオススメ車種】について紹介したが、他にも「発電機」という選択肢がある。発電機といえば、ガソリンでエンジンを動かし発電するのが一般的だが、卓上コンロなどに使用するカセットボンベを燃料にしているタイプも存在。ただ、クルマとは異なり日常的に使用するものではないので、ちょっとハードルは高いが、電源を確保できる安心感という保険として一考する価値はあるだろう。

災害時の停電、避難場所としても活躍するクルマの条件とオススメ車種

スマホや家電に使用するならインバータータイプ

 発電機にはインバータータイプとスタンダードタイプがある。スマホやパソコン、冷蔵庫などの家電に電気を供給する非常用電源として使用するなら絶対にインバータータイプだ。価格の安いスタンダードタイプは屋外型大型照明や電動工具用なので、電気の波長の関係からマイコン制御の家電などに使用すると故障の原因となるそうだ。

 また、発電機はエンジンで発電するため排ガスが出るので、一酸化炭素中毒事故防止のためにも屋内はもちろん、換気の悪いところでの使用は絶対に不可。そのようなこともあり、屋内に電源を引き込むための延長コードも同時に用意しておきたい。機種によっては防水性が低いため、雨が直接かかるようなところには設置しない方がよいだろう。

大型家電に使うなら出力は1.8kVA以上

 このような発電機を選ぶときに見るべきポイントは「定格出力」と書かれている発電能力。”kVA”という単位で表示されており、0.85kVAなら100Vで850W、2.5kVAは100Vで2500Wを発電できる。消費電力の一例をあげれば、スマホが12W、ノートパソコンやテレビが200~300W、ハロゲンヒーターや電気ポットは1000W。冷蔵庫は動き出せば250Wだが、起動電力は1000Wくらい必要だ。すなわち、家電を動かそうとするならば1.8kVA以上はほしいところだ。

ガソリンタイプは燃料の扱いが難しいが高出力

 続いてのポイントは発電機の燃料。燃料の保管方法も含めて手軽なのは、カセットボンベのLPGブタンガスを燃料とするタイプ。卓上コンロと同様に燃料となるボンベをセットできる。使用後は、発電機本体からガス抜きをする必要はあるが、扱いやすさはバツグンだ。定格出力は0.85~0.9kVAと小さいタイプしかないが、非常時にスマホの充電と明かりを灯せると割り切れば十分だろう。

 ガソリンタイプは発電できる出力に対して軽量。しかも燃料満タンから発電時間できる時間が長いのもメリットなのだが、使用していないときはガソリン劣化によるトラブルを防ぐため、発電機から抜くなどの手間が掛かる。さらに携行缶に入ったガソリンの保管、扱い(給油時にはエア抜きをする)に気を使うのもガソリンタイプのデメリットといえるだろう。

発電量を可変できるエコノミーモード

 モデルによっては、エコノミースイッチという供給電力に合わせて発電力(エンジンの回転数)を可変するエコモード機構を備えている。これがあるかないかでは、同出力タイプで発電時間が倍以上変わってしまう。例えば、カセットボンベタイプは、通常モードなら1時間にボンベ2本を使用するが、エコモード出力(1/4負荷)をにすれば約2時間使用可能。同出力のガソリンタイプなら通常モードの2.5倍以上の約10時間まで発電可能となるのだ。

重たくて動かせない!なんてならないように

 最後に重量も気にした方がいいだろう。先にも書いたように発電機は換気の良い屋外で使用するのが基本。それゆえ、屋内から移動させるときのことも考えるべきであり、購入時には実際に動かしてキャスターやハンドルなどの使い勝手を確認してみるといいだろう。ただし、非常時は足もとも悪くなっている可能性もある。そのあたりも考慮して最適な1台を選んでほしい。

 また、発電機はキャンプなどのアウトドアでの活用も可能だ。その場合は騒音の少ないタイプを選ぶべき。エコモード付きなら電気の供給量に余裕があるときは、エンジンの回転数を抑えるので静かだ。ただし、サイトの規約によって使用できないこともあるのであらかじめチェックするといいだろう。

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