欧州で最も愛されるSUV
text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)
【画像】ティグアン、どう変わった? マイチェン前との違い【比べる】 全143枚
フォルクスワーゲン・ティグアンは大規模なマイナーチェンジを受け、新たに320psの「R」とプラグインハイブリッドモデルが追加された。
ティグアンは2007年に登場して以来、600万台以上を売り上げ、ヨーロッパで愛されているSUVである。
2代目となる現行モデルは2016年に発売されたが、今回のような大幅な改良は初めてのことだ。
新たに追加されたティグアンRは、急速に拡大するハイパフォーマンス・ラインナップの一部として、トゥアレグRの仲間入りを果たした。
パワートレインには、第4世代のEA888 2.0Lガソリンターボエンジンを採用。性能や燃費の詳細はまだ明らかにされていない。
この4気筒ユニットには、7速デュアルクラッチトランスミッションが組み合わされ、四輪駆動となっている。
車高を10mm下げるダイナミック・シャシー・コントロール・システムも採用した。
また、新型アルテオンRと同様のトルクベクタリング機能を搭載している点も特徴だ。
これは後輪の左右だけでなく、フロントアクスルとリアアクスルの間で駆動力を変化させることができる。
さまざまな路面状況でも安定した走りを実現するシステムだ。
最新のインフォテインメントシステム
エクステリアの変更点はそれほど多くはない。ヘッドライトとテールライトにLEDを標準装備し、マトリクスLEDはオプション設定された。
フロントバンパーの刷新によりエアインテークが大型化し、ワイドで力強い印象を強めている。
インテリアでは、フォルクスワーゲン最新のテクノロジーを数多く採用している。
中でも、最新バージョンのインフォテインメントシステムと大型タッチスクリーンが特徴的だ。
また、フォルクスワーゲンのコネクティング機能に加えて、ワイヤレスのアップル・カープレイも搭載し、リアルタイムの交通情報やアプリベースの機能を数多く備えている。
オプションにはボイスコントロール機能が用意されたほか、10.0インチのデジタルダイヤルディスプレイもアップデートを受けている。
センターコンソールには2つのイルミネーション付きUSB-Cポートを備え、アンビエントライトの新色が追加された。
エアコンの温度調整などの操作には、物理的なボタン類ではなくタッチ操作式のコントローラーを選ぶことができる。
スポーツステアリングホイールも選択可能で、物理ボタンをタッチ式のコントローラーとスライダーに変更することもできる。
オーディオシステムのDYNAUDIO(ディナウディオ)は、480W、10スピーカーのハーマンカードン製に切り替えられた。
英国仕様の詳細はまだ明らかになっていないが、全車に同様のアップグレードが期待されている。
ティグアン初のPHEV追加
今回の改良に伴い、Rモデルとともに今回初めてプラグインハイブリッドが追加された。
ゴルフ、パサート、アルテオンPHEVと同様のパワートレインを採用し、1.4Lガソリンターボエンジンと電気モーターを組み合わせて245psを発揮する。
電気のみで最高時速130kmまで加速でき、バッテリーの航続距離は50km(WLTPサイクル)に達する。
エンジンとモーターの出力を最大化するGTEモードなど、複数の走行モードが用意されている。燃費はまだ発表されていない。
一方、ディーゼルモデルには、NOx(窒素酸化物)排出量をさらに削減するため「Twin Dosing」技術を採用。「選択式触媒還元装置」と呼ばれる排気ガス処理システムが2基搭載され、尿素剤による浄化を最適化している。
最新モデルのティグアンは今秋発売予定。価格については、現行の2万4555ポンド(324万円)をやや上回るものと見られている。
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