トヨタのFRスポーツセダンとして、近年中古車価格が上昇中のアルテッツァ。1998年にデビューし2005年まで販売が続けられた2リッタークラスのミドルセダンで、5ナンバーサイズにほど近いボディサイズも魅力のひとつ。そんなアルテッツァだが、デビュー前は「AE86の再来」とはやし立てられるも、登場後に「なんか違う……」と厳しい声を投げかけられたという苦い過去があった。
文:小鮒 康一/画像:トヨタ、ベストカーWeb編集部
ハチロクの再来は誤解だった!? 神話の被害者トヨタ アルテッツァもいまや再評価!
【画像ギャラリー】これは平成の86じゃないと言われても…… でも好きな人は意外といたよね? いぶし銀なトヨタ アルテッツァ!(15枚)
セダンなのになんでAE86の再来だったのか?
妙にAE86の名が先走ってしまった感じもあるが決して残念なクルマではなかった
1998年10月に日本での販売をスタートさせたアルテッツァは、直列4気筒2.0Lで210PSを発生させるスポーツエンジンである3S-GE型エンジンを搭載した「RS200」系と、直列6気筒2.0Lで160PSを発生させる1G-FE型エンジンを搭載した「AS200」系の2つのパワートレインを搭載して登場。RS系には6速MTも用意されていたことで、スポーティな走りを楽しむことができるセダンに仕上がっていた。
そんなアルテッツァの誤算は、デビュー前に一部のメディアで「AE86の再来」とされたことだった。
確かに久々の新規開発車で、高回転型のNAスポーツユニットを搭載するFRレイアウトを持つモデルということでAE86のイメージを重ねたくなる気持ちは分からなくもないが、エンジンはAE86の1.6Lに対して2.0Lであるし、ボディ形状は4ドアセダン。
そして車両重量も当時としては軽量な部類に入るものの、1トンを切るAE86には遠く及ばない1300kg台ということで、再来とするのはいささか無理があった。
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いまでは良質なFRスポーツセダンとして再評価!
優秀なFRスポーツセダンだがハッチバックのアルテッツァジータもあった
しかしAE86の再来であると信じて疑わなかった一部のユーザーが、アルテッツァは期待外れという烙印を与え、まるで失敗作だったかのような印象を付けてしまったのである。
そもそもアルテッツァは日本国外では初代レクサスISとして販売されていることからも分かるように、当初から上質さを併せ持ったスポーティセダンとして開発されていたワケで、ベーシックカーのカローラのコンポーネンツを使って生まれたAE86とは出自からして違うものであることは明白だったのにもかかわらずだ。
逆に今ではそういった色眼鏡もなくなってきたことでスポーツセダンとして再評価されるようになり、一時は底値まで下がった中古車価格も上昇に転じたとも言える。
すでに状態の良いRS200系のMT車は200万円を超え、300万円に迫る価格となっているので、気になっている人は早めに行動に移さないと、更なる高騰となってしまう可能性も大いにありそうな勢いだ。
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みんなのコメント
ベストカーは煽ってたその一部のメディアじゃなかったかな?
ただ、それら全体のバランスが取れていない。
豊田会長がその頃担当しておられたら、おそらく何度もダメ出しが入って、今のGRシリーズみたいな完成度になったかもしれないね。
よく言えば、アフターパーツの導入で変化が大きく、楽しめる1台でした。
楽しかった。