モネ・テクノロジーズや広島大など、自動運転車でスーパーマーケットと連携した小売りMaaSを実証実験

　モネ・テクノロジーズ（宮川潤一社長兼CEO、東京都千代田区）や広島大学、東広島市、イズミは共同で、スーパーマーケットと連携した小売りMaaS（サービスとしてのモビリティ）を自動運転車で実現する実証実験を2021年2月から開始すると発表した。子育て世代や高齢者の買い物を支援するサービスの実用化を目指す。

　この実験は、モネのスマートフォンアプリでの予約に応じて、自宅など任意の場所から総合スーパー「ゆめタウン学園店」（広島県東広島市）への送迎を行う手動運転のオンデマンドバスを運行する。同時に、電話などで受け付けたゆめタウン学園店の商品を予約者が指定した場所・時間にオンデマンドバスで配送する。

　オンデマンドバスには、モネが開発した「マルチタスク車両」を使用する。シートを外すことで大きな荷物の配送や車椅子での乗車も可能という。

　また、3月から8月には自動運転シャトルの実証実験を予定する。米メイモビリティ社の自動運転車を使用して、広島大学の東広島キャンパス内で定路線の自動運転シャトルを運行する。9月からは自動運転シャトルの運行の安全性を確認した上で、広島大学の東広島キャンパスとゆめタウン学園店を結ぶルートにおいて、メイモビリティの自動運転シャトル1台を定路線で運行し、住民の送迎や商品の配送を同時に行う。