持続可能性燃料を用いたF1の自然吸気V10エンジン回帰案について、2026年からF1に新規参戦を行なうアウディは難色を示している。
FIAのモハメド・ベン・スレイエム会長のソーシャルメディアへの投稿に端を発したこのV10エンジン回帰論争。様々な意見が飛び交う中、バーレーンGPではF1パワーユニットメーカーが集結し、未来のPUについて会議が行なわれた。
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早期のV10エンジン回帰については、先日F1が正式に否定。ただ将来的な選択肢としては、前向きなメーカーもあれば、従来通り電動化を推し進めていくことを望むメーカーもいる。2026年から新規参戦を行なうPUメーカーの中でも、レッドブル・パワートレインズ(RBPT)を率いるクリスチャン・ホーナー代表がV10に比較的好意的なのに対して、アウディのゲルノット・ドルナーCEOは、電動化こそ未来だという姿勢を隠していない。
アウディとしては、電動比率が内燃エンジンと同等まで引き上げられ、持続可能燃料を100%使用する次世代PUレギュレーションが2026年から導入されるのを機に新規参戦に踏み切り、ザウバーを買収。ドイツ・ノイブルクのファクトリーを拡充して自社製PUの開発・製造に励んでいる。今更前提条件がなし崩しになっては元も子もない。
「この2年間に起こったことを振り返ってみてほしい。確かに電動モビリティを取り巻く状況は中々スピーディーには進まなかった。今では、EV なんてありえないというような風潮になっている」
ドルナーCEOは南ドイツ新聞にそう語った。
「ただ、これらは我々が歩む長い道のりのちょっとした“揺れ”に過ぎない。未来は間違いなく電動だろう」
ここで重視すべきは、ドルナーCEOがアウディ全体の方向性について語る中で、F1という要素も加味しているという点だ。そのためブランドの顔であるファクトリーチームとして、V10エンジンに戻るというのは考えられないのだ。
「残念ながら、我々は気候変動対策という目的を忘れている」とドルナーCEOは言う。
「ある日振り返ってみて、カーボンニュートラル目標が遅れていることに気づくというのは避けなければならない。我々は全てのクルマを完全EVにするため一貫して取り組んでいる」
「アウディの未来は電動だ。電動化が問われる時も、顧客が選び、彼らの感情を揺さぶるモノにしたい」
その一方、アウディは財政的に苦境に立たされているのも事実。同ブランドは最近、2029年末までに7500人の雇用を削減すると宣言。中期的には10億ユーロ(約1620億円)のコストカットだ。
「アウディはより速く、より機敏に、より効率的にならなければならない。ひとつ明確なのは、従業員の調整なしには達成できないということだ」とドルナーCEOは説明した。
多額の開発費や設備投資費を必要とするF1プロジェクトを廃止すれば、アウディは支出を浮かすことができるが、現時点でそれは話題に挙がっていない。カタール系投資ファンドがチームに加わったことで、財政的な安定感は増した。当時ドルナーCEOも「この投資は、F1に対するアウディのコミットメントを明確にするモノだ」と語っていた。
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みんなのコメント
綺麗事にしか聞こえない。