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【時代を先取りしすぎた】ホンダ・エレメントとは、なんだったのか? 北米でスマッシュヒット 日本で苦戦した背景

北米市場で大ヒット中のホンダSUV

text:Kouichi Kobuna(小鮒康一)

【画像】ホンダ・エレメント 懐かしのディテール【関連画像】 全100枚

もはや一過性の人気というよりも定番車種となった感さえあるクロスオーバーSUV。トヨタなどはRAV4、ライズ、ハリアーと立て続けに新型モデルをリリースし、どれもがヒットしているのはご存知の通りだ。

しかし、その一方で苦戦を強いられているのがホンダではないだろうか?

たとえば2018年に2年振りの国内販売復活となったCR-Vは、残念ながら他メーカーのライバルの後塵を拝しているというのが実情だ。

しかしそんなCR-Vも北米市場に目を向けてみると、2019年度はなんと38万台もの台数を販売している。

同年の日本国内では1万3000台であるから、30倍近い差があるということになるのである。

つまり、現行モデルのCR-Vは日本国内ではなく海外、特に北米市場を意識して開発されたモデルであり、その目論見通り北米市場で大ヒットしているということなのだ。

そもそも現行CR-Vは2016年にはすでに北米市場でデビューしており、そこから2年後の2018年に日本のSUVブームに乗る形で日本での販売を再開したというのが実のところと言える。

そんなことを考えていて、ふと過去にもそんなホンダ車があったことを思い出した。

それが、2003年に日本に投入され、2005年には販売を終了していたクロスオーバーSUVのホンダ・エレメントである。

エレメント、発想は悪くなかった?

ホンダ・エレメントは、アメリカ・カリフォルニア州にあるホンダの現地法人が運営するデザインセンターで生まれたモデルであり、2001年の北米国際オートショー、いわゆるデトロイトモーターショーにて「モデルX」の名前で発表された。

このモデルXにはオーバーフェンダーからフロントバンパー、ライトグリルまでが一体となっているようなデザインや、センターピラーを持たない観音開きのドア、完全にフラットなフロアに、リアのルーフが前方にスライドし、リアウインドウが下がって荷室をピックアップトラック的に使えるギミックなど、コンセプトカーらしいデザインを随所に散りばめていたのだ。

しかし、2002年末に登場した市販版のエレメントは、モデルXとほぼ同等のスタイルのまま。前述した特徴のうち、市販版で省かれたのはリア周りのギミックのみだったのである(その名残か、一部グレードで後部座席上にサンルーフが用意された)。

20代前半の若いユーザーをターゲットとしたエレメントは、ライフガードステーションをモチーフとされており、10フィートのサーフボードを積めることを前提に開発されたもので、大ヒットとはいかないまでもスマッシュヒットを記録し、2010年末まで生産が続けられるロングセラーモデルとなっていた。

一転、日本市場で苦戦を強いられた

北米市場では若いユーザーを中心にスマッシュヒットを記録したエレメント。しかし、日本では2003年4月に販売がスタートし、およそ2年後の2005年7月には販売を終了するという短命に終わってしまった。

考えられる要因はいくつかあるが、第一に価格が思いのほか高かったという点が挙げられる。登場時の販売価格は259万円であり、これは同時期に販売されていたCR-Vの最も高額なグレードよりも高かったのだ。

日本に導入されたのは、ほぼフル装備かつ4WDという1グレードのみで、北米で生産したものを輸入する形を取っていたため致し方ない部分もあるが、現地では約1万6000ドル~という価格から考えると、そもそもの購買層が変わってしまったということなのだろう。

また、無塗装部分の多い特徴的でポップなエクステリアも、総額で300万円近く払うと考えるとややチープな印象もあり、5ドアではなく、観音開きドアという点も使い勝手の面でマイナスに作用したのかもしれない。

しかしエレメントが日本で不振だった最大の理由は、販売するタイミングが早すぎたという点に尽きる。

なぜなら現在エレメントは中古車市場で隠れた人気車種となっており、通常では市場に流通しないような15万km超のものまで販売されているほどなのだ。

確かに現在は遊び心の溢れるクロスオーバーSUVは少なく、ブームの中でも個性を出したいというユーザーが惹かれるのもわかる。

それだけにホンダが時代を先取りしすぎた感が否めないのである。

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