6月14~15日にフランスのサルト・サーキットで決勝レースが開催されたWEC世界耐久選手権第4戦・第93回ル・マン24時間耐久レース。ケッセル・レーシングから57号車フェラーリ296 GT3を駆り参戦している木村武史は、7度目の挑戦を8位完走で終えて初年度以来の一桁順位となったが、トラブルもあり自己ベストの結果を残せなかった。
ケッセル・レーシングは赤旗の影響で予選第1ステージで敗退となり、LMGT3クラス15番手でスタートした。ところが、「クルマはすごくいいフィーリングで、過去イチ速いです」と予選後に木村が話した通り、以降は少しずつ順位を上げてトップ10を走る場面も見られた。
赤旗で予選敗退の木村武史、マシンは「過去イチ速い」7年目の経験も活かしいざ決勝へ
木村は「第1スティントと第2スティントはすごく速くて、夜に入り後半の走行もかなり良かったです」というが、レース折り返し地点でのセーフティカー後は「レースペースが少し上げられなかったことが課題です。コース上にタイヤカスが相当散らばってきて、ラインがひとつしかないのが少し見えづらいんですよね。マージンを取りながら走ると少しラップタイムが落ちましたね」と自身の走行の善し悪しを振り返った。
また、現地では蚊柱ができるほど小さな虫が大量に飛んでいたが、「それはあまり気にならなかったですが、たまに雨が降ってるんじゃないかなと思うくらいの時があり、勘違いして急にグリップ感がなくなる感じがしましたが、『虫だったんだ』みたいな。全然関係ないんだっていう感じでした(笑)」といい、レースへの影響はなかったようだ。
しかし、チームとしてはピットレーン速度違反のドライブスルーペナルティや、駆動系トラブルの対処でロスがあり中盤以降は2周遅れとなる。そのことについては「ギヤのオイルのラインが破れたか取れたかで、4分くらい修理しなければいけなくなり、ラップダウンになったのが嫌でしたね」と説明した。
終盤は木村の出番が終わり、チームメイトがゴールまでクルマを進めることになり「無事にクルマが壊れないで戻ってくればいいなと思っていましたね」とレースを見守ったが、チェッカー後は「次に繋がるレースができたかなという感想です。ただ悔しいですけれどね。いろいろな要因があってこのポジションにいるわけですけれど、『こう展開が違えばこの結果が……』というチームはたくさんあると思いますが、もう少しやれたかなとは思いますね」と次の目標を最後に語った。
「表彰台が狙える実力と底力はあると思いますが、ただこのレースに出場する権利を得ることがすごく難しいです。ELMSに参戦しているので、そこでまず勝つことかなと思っています」
収益不動産を手がける株式会社ルーフの代表取締役社長を務めながら、モータースポーツの世界でもドライバーとして活動している木村は、2019年のル・マン24時間に初出場を果たしたLMGTE Amクラスで5位、2022年のクラス12位、2024年のクラス10位、2025年はクラス8位と4度の完走を果たし、久々のシングルフィニッシュとなった。
過去最高位、そして表彰台を目指す木村の8度目のル・マン挑戦に期待したい。
[オートスポーツweb 2025年06月16日]
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