■9年ぶりの全面刷新でディーゼル廃止!
2026年にはさまざまな新型車が登場しますが、その中でも特に注目される車種がマツダ「CX-5」です。新型CX-5は、2025年7月に欧州で初公開され、2026年中に国内で発売される予定となっています。
そこで、マツダの販売店に今後のスケジュールについて問い合わせてみると、「現行CX-5の生産は、ガソリンモデルが2026年3月、ディーゼルモデルが6月に終了します。新型が登場するのはそれ以降です」との回答が得られました。
現在、現行モデルの納期は1か月から2か月程度となっているため、逆算するとガソリンモデルは2月頃、ディーゼルモデルは4月から5月頃に受注が終了すると予想されます。現行CX-5が欲しいなら、それまでに契約する必要があります。
そして販売店では「現行CX-5のディーゼルモデルは6月まで生産を続けるため、新型の生産開始は8月以降になるでしょう」と予想します。そうなると新型CX-5の受注開始は9月頃と考えられ、実際に試乗車が店頭に並んだり納車が始まったりするのは、10月から11月頃になる見込みです。
先の話に思えますが、現行モデルを買うのか、それとも新型モデルを買うかという判断は早めに行った方が良いでしょう。というのも、今後、現行モデルの売れ行きが急増して、ガソリンエンジンが3月、ディーゼルは6月という生産枠を短い期間で使い切る可能性もあるためです。
あえて現行モデルを選ぶユーザーが増えそうなのには、理由があります。それは、現行モデルと新型では「クルマ造りの方向性」が大きく異なるからです。
現行CX-5は2017年の発売(発表は2016年)から約9年を経過しますが、販売は好調。2025年1月から12月の国内販売では、マツダ車の最多販売車種となっています。
9年を経過しながら好調に売れる背景には、複数の理由があります。
まず2.2リッタークリーンディーゼルターボエンジンの搭載です。マツダはディーゼルエンジンに積極的で、より小ぶりなSUVの「CX-3」や「CX-30」にも採用されますが、それらに比べてCX-5に搭載されるディーゼルはパワフルです。最大トルクは、4リッターのガソリンエンジンに相当する45.9kg-mで、実用域の2000回転で発生。動力性能はとても高く、運転しやすいです。
その一方で2WDのWLTCモード燃費は17.4km/Lに達します。しかも軽油の価格は、レギュラーガソリンに比べて10円以上安いため、燃料代を同サイズのハイブリッドに近い金額に抑えられます。この高効率な2.2リッターディーゼルは、CX-5の大切なセールスポイントとなっています。
現行CX-5の人気が高い2つ目の理由はボディサイズです。全長4575mm×全幅1845mm×全高1690mmですから、コンパクトではありませんが、全長は4500mm台に収まります。最小回転半径も5.5mで小回りが利き、視界も比較的優れているため、街中でも運転しやすいです。
3つ目の理由は、ボディサイズの割に広い実用的な室内です。身長170cmの大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の膝先には、握りコブシ2つ分の余裕があります。荷室容量もタップリしていて実用性が優れています。
CX-5が好調に売れる4つ目の理由は、割安な価格です。買い得グレードの「XDブラックセレクション」は、高効率なディーゼルエンジンを搭載して実用装備も充実させながら、2WDの価格(消費税込)は345万9500円です。
ちなみに、ハリアーの2リッターガソリンエンジンを搭載した中級グレード「G」の価格は371万300円です。これに対し、CX-5はパワフルかつ低燃費なディーゼルエンジンを搭載しながら、価格はハリアーよりもさらに安く設定されています。
このように、現行CX-5は、価格を含めて多彩な魅力を備えることで、高い人気を得たのです。
■値上がり必至!? 350万円からと予想!
一方、新型CX-5は、人気のディーゼルモデルがありません。受注を開始する9月頃の時点で用意されるのは、2.5リッターガソリンのマイルドハイブリッドのみ。2027年には、新開発されたストロングハイブリッドの2.5リッタースカイアクティブZが加わる予定です。
発売時点で搭載されるマイルドハイブリッドの動力性能は、現行2.5リッターガソリンと同等の、最高出力が190馬力、最大トルクは25.7kg-m前後でしょう。
WLTCモード燃費は、排気量を2.5リッターとしながら、現行2リッターエンジンよりも優れています。2WDであれば現行2リッターの14.6km/Lを上まわり、15km/L前後に達します。
新型CX-5のボディサイズは、全長4690mm×全幅1860mm×全高1695mmです。注目されるのは全長とホイールベース(前輪と後輪の間隔)が各115mm伸びることで、全長を4500mm台に抑えた現行モデルに比べると、ひとまわり大きくなります。
そのために室内空間も拡大。身長170cmの大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の膝先空間は、現行モデルの握りコブシ2つ分に対して新型は2つ半です。
後席のドアの開口幅も70mm拡大され、乗降性も向上します。荷室長も54mm伸びるため、ベビーカーを縦向きに積みやすくなります。
関係者の話を総合すると、新型のプラットフォームは現行モデルを踏襲しつつも、ボディ剛性は着実な進化を遂げるようです。
足回りについても、ショックアブソーバーの減衰力を高める一方で、スプリングレートを抑えるセッティングを採用。これにより4輪の接地性を引き上げ、ホイールベースが115mm拡大された恩恵も相まって、しなやかで快適な乗り心地と優れた走行安定性をハイレベルに両立させています。
現行CX-5は、ボディサイズの割にステアリング操作に対して車両が機敏に曲がり、運転感覚がスポーティですが、その代わり、街中を時速50km以下で走ると乗り心地が少し硬いという欠点があり、新型ではこういったところを改善します。
また新型では走行安定性が全般的に向上するので、パワーステアリングの操舵感を現行モデルよりも少し軽くします。ステアリングの手応えがしっかりしていて、走行安定性も優れていれば、操舵感が軽くても不安を感じにくいというわけです。
開発者や販売店スタッフからは、「現行CX-5は男性ユーザーには好評ですが、女性に積極的に選ばれるケースは少ない」という声が聞かれます。新型はこの対策も含めて、しなやかな乗り心地、重さを感じさせないパワーステアリング、シートの柔軟な座り心地などを特徴とします。
装備では、タッチパネル式センターディスプレイがパソコン画面を連想させる15.6インチに拡大されます。グーグルアシスタントも採用され、特に音声認識機能が大幅に進化するため、音声によるカーナビやエアコンの操作性も向上します。
以上のように、新型CX-5への進化には期待と懸念の両面があります。
まず機能面では、最新設計の車種らしく、カーナビの表示機能や通信システム、さらには安全装備が全般的にアップデートされます。走行性能についても、115mm拡大されるホイールベースの恩恵により、安定性と乗り心地のバランスは現行モデル以上に高まります。
一方で、実用面での注意点も少なくありません。全長が伸びることで居住性や荷室のゆとりは向上しますが、引き換えに街中での取り回しは悪化します。さらに大きな変化として、現行モデルで販売比率の半数以上を占めているディーゼルエンジンが、新型では廃止される見込みです。
※ ※ ※
新型を待つか、それとも30万円以上の値引きを狙って現行モデルを買うか。後者を選ぶユーザーが急増しており、2025年の国内登録台数はモデルチェンジ直前にもかかわらず前年比1.3倍、特に12月は1.9倍という驚異的な伸びを記録しました。
気になる新型の価格は、実質的な値上げとなる見込みです。原材料費や輸送費の高騰もあり、新型のマイルドハイブリッド車が、現行のディーゼル車に近い価格帯まで上昇すると予想されます。
具体的には、実用装備を充実させた買い得グレード(2WD)で、現行の「XDブラックセレクション」と同等の350万円前後になるでしょう。
新型か、現行か。その判断を迫られるリミットが近づいています。ここまで新旧どちらを選ぶかで迷う車種も珍しいのではないでしょうか。(渡辺陽一郎)
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みんなのコメント
モデルチェンジしたらフォレスター以下だね