フェラーリは、パワーユニット(PU)のアップグレードをシーズン後半に行なった。これはいくらかリスクもある”攻めの決断”だったが、チーム代表のマッティア・ビノットはその判断を後悔していないようだ。
各PUメーカーは、昨シーズン終了から今シーズン終了までの間に、1回に限ってPUの各コンポーネントをアップデートすることが許されている。しかしフェラーリは夏休みの間に、このアップデートが完了していないことを明かしていた。
そして導入に向けて最終的なゴーサインが出た結果、第15戦ロシアGPでシャルル・ルクレールが、第16戦トルコGPでカルロス・サインツJr.がペナルティを受けながらもPUを交換した。
ルクレールは雨に見舞われたロシアGPでタイヤ交換のタイミングを誤り結果を残せなかったが、最後尾から追い上げ、雨が降る前までポイント獲得圏内を走っていた。サインツJr.もトルコGPで8位フィニッシュと、最後尾から見事なリカバリーを見せた。
フェラーリ曰く、PUのアップグレードによって得られるパワーの向上は10馬力ほどに過ぎないという。一方でビノットは、PU交換で得られたパワーの向上は、元々2022年に向けた学習のための副次的な効果だと語った。
またビノットはフェラーリがシーズン終了まで待たずに、できるだけ早くこのアップグレードを導入しようとしたことには、リスクもあったと言う。
「ソチで導入したときは、2022年を見据えて経験値を上げることが第一の目的だった」
「だからこそ、我々は出来る限り早く導入しようと急いだんだ。そこには多少のリスクもあるが、全てはリスク評価なんだ」
「我々にとっては、PUの開発が凍結される2022年までに、コース上でマイレージを稼ぎ、自分たちで経験を積むことが重要なのは明らかだ。我々にとってはそれこそが鍵であり、そうした(新PUを導入した)理由なんだ」
フェラーリは、コンストラクターズランキング3番手につけているマクラーレンの7.5ポイント差に迫っている。パフォーマンスの向上が、この争いに決定的な影響を与える可能性もある。
「わずかなアドバンテージはあるが、それをラップタイムで数値化することはできない、なぜならそれはコースに依存するからだ」
そうビノットは付け加えた。
「純粋なICE(エンジン)のパワーだけでなく、エネルギー回生もあるのでちょっと複雑なんだ。しかし、それが我々にアドバンテージを与えていることは確かだ」
「シャルルの(トルコGPの)予選を見てみると、彼は4番目に良いラップタイムを出していた。彼の後ろを見ても非常に接近していた。あの仕様のPUがなければ、間違いなく2~3ポジション失っていただろう」
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