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「最新SUV試乗」SUVも本格電動の時代! 走り派も環境派も大満足。エクリプスクロスはPHEVが似合う

掲載 更新 6
「最新SUV試乗」SUVも本格電動の時代! 走り派も環境派も大満足。エクリプスクロスはPHEVが似合う

待望のPHEVをラインアップ。正式発売は2020年12月

NEWSポイント
1:走りEV感覚。成熟のPHEVシステム
2:4輪を自在に制御するS-AWC

「注目モデル試乗」存在感たっぷりのフロントフェイス。個性派に好まれる三菱eKクロスの快適な乗り心地

 マイナーチェンジしたエクリプスクロスの予約がスタートした。今回のニュースは待望のPHEVモデルの追加。三菱のPHEVは、比較的容量の大きな駆動用バッテリーを搭載。EV走行モードを基本としながら、エンジンによって発電した電力を用いたシリーズ走行と、エンジン出力を走行のメインに用いるパラレル走行という2つのハイブリッドモードを使い分ける独自システム。アウトランダーPHEVに搭載され、高い評価を受けている。エクリプスクロスPHEVは、そのソリューションを活用して生み出された最新の三菱車だ。PHEV車の価格は385万から450万円前後を予定している。

 アウトランダーにPHEVが存在するのだから、後発のエクリプスクロスにも当初から設定が予定されていたと思いがち。しかし、「開発スタートは、2018年春以降だった」という。新型のスタイリングは、従来型に対してフロント側で35mm、リア側で105mmオーバーハングを延長。その効果で「クーペSUVらしいスリークでダイナミックなプロポーション」とメーカーは説明する。だが、全長拡大は「PHEVシステムを搭載するための必然」でもあった。

走りはスポーティ指向。駆動方式はランエボ譲りのS-AWC!

 PHEV機構はアウトランダー用システムと共通だ。フロント82ps/リア95psのモーターと2.4リッターエンジン(128ps)、そして容量13.8kWhの駆動用バッテリーを組み合わせている。変更はソフトウエア部分に限定。エクリプスクロスへの搭載に当たり、「走りのテイストにいかに新しさと独自性を与えるか」に注力したという。

 アウトランダーの弟分的印象の強いエクリプスクロスだが、ホイールベースや車両重量は共通。エクリプスクロスPHEVは、モーター走行領域とエンジン稼働域を決定する新たなチューニングを実施。ボディオーバーハングがアウトランダー比で小さいことを生かし、より機敏でスポーティな走りのキャラクターを目指した。駆動システムは4輪の駆動力を走行状況に応じて自在に制御する三菱独自のS-AWCだ。

シャープで機敏。走り痛快

 短時間ながら富士スピードウェイのショートサーキットで、アウトランダーと比較するかたちでエクリプスクロスPHEV(プロトタイプ)に試乗した。
 天候は本降りの雨。最初に乗ったアウトランダーでは走りはじめの数周、強いアンダーステアに見舞われた。が、タイヤに熱が入ってくるとそうしたアンバランスは徐々に解消。後輪側により大出力のモーターを搭載していることもあり、後輪側へのトルク配分が顕著になるスポーツモードをチョイスすると、見た目よりもはるかに軽快で自在なハンドリング感覚と、電動車両ならではのアクセルレスポンスに優れた加速感が楽しめた。

 エクリプスクロスは、いちだんと痛快だった。身のこなしは、よりシャープで機敏。ダイナミックな走りを堪能させてくれたアウトランダーとの差は印象的なほどだ。
 実は、サイズは共通ながらブランド違いのタイヤが影響し、雨のコンディション下ではアウトランダーよりも全般にグリップ性能が低かった。とはいえエクリプスクロスは、ターンイン時の身軽さや積極的なアクセル操作を行った際の姿勢のコントロール性という点で、アウトランダー以上の自在さが実感できた。

充電は普通と急速に対応。バッテリーは家庭への給電にも対応

 13.8kWhという駆動用バッテリーのボリュームは、「街なかベスト」を重視したホンダeの35.5kWhはもちろん、トヨタRAV・PHVの18.1kWhと比べても少ない。満充電時のEV走行距離は57kmほど。高速道路をEV走行すると、バッテリー内の電力は 30分ほどで使い切ってしまう。一部では、200Vでの普通充電でも4時間半ほどで満充電が可能なシステムを、「チャデモ」による急速充電に対応させることを疑問視する声もある。

 しかし、車両の駆動用バッテリーから家庭の電源や電力グリッドに電力供給を行う「V2H」には、チャデモ規格のコネクター接続が不可欠。三菱の開発陣があえてチャデモ対応にこだわったのは、急速充電だけでなく給電を可能にするためでもあったという。

 三菱自動車は先日の経営計画発表で、今後の欧州市場への新車投入の凍結を発表した。新しいエクリプスクロスは継続車種であり、欧州でも販売される。日本はもとより、罰則付きCO2排出量規制(CAFE)の施行に伴って「PHEV」先進エリアの欧州でも、話題を集めそうな 1台である。

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みんなのコメント

6件
  • CAR & DRIVERは正確な情報メディアですが、惜しい! S-AWD 間違いです。S-AWCが正解。
    最後あたりに欧州も出すと書いてあるけれど、マツダもディーゼル撤退させたEuro6d対応って超大変な開発だったのではないだろうか。やるな三菱。
  • エクリプスクロスPHEVの中谷さんの試乗動画見てください。もうスポーツカーレベルでした。まじでびびりました。最近の新型車のサーキット試乗、RAV4もレボーグもチーンみたいな試乗動画しかありませんが、GRヤリスかエクリプスクロスPHEVか位すげーですね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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