計9台リタイアの大混戦！ クロフォードがピットタイミング逃さず逆転優勝。レースは赤旗終了｜FIA F2モナコ フィーチャーレース

　モンテカルロ市街地サーキットを舞台に開催されたF1直下FIA F2第5戦モナコ。5月25日（日）のフィーチャーレースでは、アストンマーティン育成のジャック・クロフォード（DAMS）が勝利を飾った。

　リバースポールからアルピーヌ育成のクシュ・マイニ（DAMS）が制した30周のスプリントレースとは異なり、フィーチャーレースはタイヤ交換義務のある42周の戦い。予選順位そのままに、最速タイムをマークしたアレクサンダー・ダン（ローディン）がポールにつけ、2番手にヴィクトー・マルタンス（ARTグランプリ）が並んだ。マクラーレン育成VSウイリアムズ育成というフロントロウだ。

　フォーメーションラップへ向かうところで、元F1ドライバーであるファン・パブロ・モントーヤの息子セバスチャン・モントーヤが（プレマ）ストール。ピットレーンスタートを余儀なくされた。

　残る21台が正グリッドにつけ、レースがスタート。マルタンスの蹴り出しは良く、サンテ・デボーテでダンをアウト側から抜き去ろうとしたが、ダンがブレーキングで粘ったことで2台が交錯した。トップ2台がコースを塞いだため、後続ドライバーも次々に玉突き的に激突していった。

　この多重クラッシュによって、宮田莉朋（ARTグランプリ）を含む計7台がリタイア。レースは1周目に赤旗が提示されたことで予選順位に戻され、セーフティーカー（SC）先導でのローリングスタートとなった。なお中断が長引いたことで、30分のタイムレースに。ストールのあったモントーヤにとっては不幸中の幸いだ。

　首位はレオナルド・フォルナローリ（インヴィクタ・レーシング）。クロフォードが2番手、ウイリアムズ育成のルーク・ブラウニング（ハイテック）が3番手で続いた。

　ただアクシデントは続き、アントニー・ノーズでジョシュア・デュルクセン（AIXレーシング）がマイニと接触してクラッシュ。バーチャル・セーフティーカー（VSC）が一時的に提示された。

　VSCが解除されて各車がレーシングスピードに戻ると、オプション（スーパーソフト）タイヤ勢がピットイン。プライム（ソフト）タイヤへと履き替えた。

　残り14分というところでフェラーリ育成のディノ・ベガノビッチ（ハイテック）がクラッシュ。カジノ・コーナー先のウォールに突き刺さったことで再びVSCが提示され、その後SC出動に切り替わった。SC中のタイヤ交換は許されているため、クロフォードを含めプライム（ソフト）タイヤ勢がピットへ飛び込んだ。

　しかし首位フォルナローリなどはピットインのタイミングが1周遅れたことで、各車がタイヤ交換を終えたタイミングでクロフォードが首位に浮上した。

　そしてコース修復が間に合わないと判断されたため、レースは残り6分で赤旗終了。クロフォードの勝利が確定し、フォルナローリは2位となった。リンドブラッドはピットレーンでスピード違反があったとして5秒のタイム加算ペナルティが科され、モントーヤが3位に繰り上がった。

　なお、フィーチャーレースは16周完了でレース成立となった。

Comments

[宜しくお願いします]

アレクサンダー・ダンは確実に当たりに行ってた、曲がる気ゼロで酷かった

[ta-------ku763]

モナコはなくていい