天王洲エリア「ANOMALY」── 1stコレクションを手にするための東京ギャラリーガイド

東京のギャラリーが集まるエリアを中心に、若手アーティストを多く扱うギャラリーをGQ JAPANがセレクト。天王洲エリアの人気ギャラリーのひとつ、ANOMALYに1stコレクションとしておすすめの若手アーティスト2名を推薦してもらった。

ANOMALY10年以上のキャリアのあるギャラリストが集まり、2018年にオープン。取り扱い作家はChim↑Pom from Smappa!Group、今津景、津上みゆきなど。

Q1. 推薦するアーティストの特徴と推薦理由は？玉山拓郎は、鮮やかな照明を駆使した巨大なインスタレーション作品で知られています。作品には、家具や日用品などを使用し、最小限の方法で空間を異化させる、または自然の理を強調することで、鑑賞者の身体感覚や知覚に揺さぶりをかけます。永田康祐は、社会制度やメディア技術、知覚システムといった、人間が物事を認識する基礎となる要素に着目し、物事を他のものから区別するプロセスに伴う曖昧さをテーマにした作品を制作しています。

Q2. 最初に購入するアートはどんなタイプのものがおすすめ？作品の存在は空間や時空に対する鑑賞者の既存の理解を変革するため、自宅に飾っていただけると、非日常的な体験を楽しむことができます。

玉山拓郎《2 shapes》 20211990年岐阜県生まれ。愛知県立芸術大学、東京藝術大学大学院に学び、東京を拠点に活動。絵画制作を出発点としながら、早くから立体的な造形や光、映像、音を組み合わせたインスタレーションを展開。5月18日まで豊田市美術館にて個展「玉山拓郎：FLOOR」を開催中。

永田康祐《Theseus》 20221990年愛知県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修了。 神奈川県を拠点に活動。主に映像や写真を用いながら、さまざまな経験の条件となっている技術や制度に着目して制作を行っている。主な展覧会に「イート」（gallery αM／2020年）、あいちトリエンナーレ（愛知県美術館／2019年）など。

ANOMALY住所：東京都品川区東品川1-33-10 Terrada Art Complex I 4F 

営業時間：12：00～18：00 

休廊日：日月祝 

問い合わせ先：03-6433-2988

anomalytokyo.com

文・上條桂子 編集・石田潤（GQ）、後藤昌平（GQ）