昨年12月に発表された新しい「ソリオ・バンディット」を、小川フミオがテストドライブ。ハイブリッド・システムの実力はいかに。
ハイブリッドの復活
クルマのダウンサイジングを考えているユーザーに勧めたいのが、2022年12月に登場した新しいスズキのソリオ・バンディットだ。使い勝手のいい1台である。
2023年1月末に乗ったのはソリオ・バンディット・ハイブリッドSV。名称にあるとおり、フルハイブリッドシステムを搭載したモデルとして、シリーズに追加された。
1.2リッターのパラレル式ハイブリッドシステムと、5段マニュアル変速機をベースにした2ペダルの「オートギアシフト(AGS)」の組合せである。
「力強くキビキビした走り」と、スズキが謳うのも納得。全長3790mm、全高1745mmで、約1tのボディには充分な力を発揮する。
エンジン出力は67kW(91ps)で、最大トルクは118Nm。モーターは10kWと30Nmを上乗せする。
ソリオ・シリーズは、先代にハイブリッドモデルがあったが、2020年のフルモデルチェンジで廃止。マイルドハイブリッドのみだった。
今回、“復活”した背景には、市場からの強い要望があったという。リッターあたり22.3kmの好燃費(マイルドハイブリッドは同19.6km)も大きな特徴だ。
ドライブモードで「エコ」を選ぶと、約60km/h以下の低負荷(アクセルペダルを強く踏まない)走行時などは電気モーターを積極的に使う設定となる。
パラレル式ハイブリッドなので、エンジンも使う。加速時などは電気モーターがトルクを上乗せする。高速道路の合流などでその真価が味わえた。
つねにトルクに余裕がある走りは、運転の安心感にもつながる。かつ、ゆっくり走っていると、乗り心地もよく静かで快適だ。
都市生活者にぴったりな1台もうひとつの魅力は、パッケージング。広々としたインテリアだ。たとえば、室内高は1365mmも確保されているので、乗員の頭上に余裕がたっぷりある。
私はソリオ・バンディットに乗っていて、シトロエン「2CV」という、昔のフランス車の実用車を思い出した。
ルパン三世でいうと、『カリオストロの城』において、クラリスが、ランチアに乗る追っ手から逃げるとき乗っていたモデルだ。2CVの開発者は、“頭上の空間が人間の快適性に大事”と、トップハット(シルクハット)をかぶったまま乗っていられることを条件にしたとか。
トップハットは、かぶると頭上10cmから15cmぐらい高くなる。ソリオ・バンディットも、トップハットテストに合格できるはずだ。
全長は、先代より70mm伸びて3790mm。コンパクトな車体だが、室内長は2500mmにおよぶ。こちらは、先代より100mm伸長している。
しかも、後席は、165mmも前後にスライドするし、バックレストが56度まで倒せる。さらに後席サイドウインドウにブラインドがついたり、後席の足元に温風が出たりするなど、快適性は高い。
車体色はカタログにある「スーパーブラックパール」などを選べば、トールボーイスタイルのコンパクトカーでも、機能主義一本槍とならず、独特の個性が楽しめそう。
シトロエン2CVは、農業がさかんなフランスにあって、農民のための機能を考えて作られたとか。目的が明確なクルマに傑作が多いという好例だ。
ソリオ・バンディットは、いっぽう、扱いやすく、好燃費で、機能性が高い。いまの時代の都市生活者にぴったりな1台なのではないか。
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)
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