WRC世界ラリー選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)は、8月3日(木)から6日(日)にかけて、フィンランドのユバスキュラを中心に開催される2023年シーズン第9戦『ラリー・フィンランド』にカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組に加え、チーム代表であるヤリ‐マティ・ラトバラがユホ・ハンニネンをコドライバーに迎えてエントリー。4台のトヨタGRヤリス・ラリー1で今季7勝目を目指す。
サービスパークが置かれるユバスキュラにファクトリーを構えているTGR-WRTにとって、ラリー・フィンランドはホームイベントとなる一戦だ。また、前戦のラリー・エストニアで優勝しドライバーとコドライバー選手権の両方でランキング首位を快走中のロバンペラとハルットゥネンはユバスキュラの出身であり、2022年の10月にタイトルを獲得した彼らにとっては、今大会が世界チャンピオンとして臨む初めての凱旋イベントとなる。
トヨタのロバンペラがWRC10勝目「まさに完勝。ホームラリーでも優勝できることを願う」とラトバラ代表
ユバスキュラ周辺の森林地帯や丘陵地帯に展開するラリー・フィンランドのステージは、WRCイベントの中でもっとも平均速度が高いグラベル(未舗装路)ラリーとして知られており、大きなジャンプやクレスト(丘超え)もある、非常にダイナミックで人気が高いイベントだ。このラリーでTGR-WRTは過去にヤリスWRCで4勝しており、前戦エストニアで総合4位フィニッシュとなったエバンスも2021年大会で優勝を飾っている。ユバスキュラに移り住んでラリードライバーとしての経験を積んできた勝田にとっても、このラリーは第二のホームイベントであると言える。
チーム代表のラトバラがドライバーとしてラリー・フィンランドに参戦することになったのは、TGR-WRT会長の豊田章男氏からの要請によるものだ。38歳のフィンランド人ドライバーが最後にWRCに出場したのは2020年2月のラリー・スウェーデンであり、約3年半ぶりのドライバー復帰となるが、彼は過去に3回ラリー・フィンランドを制した経験を持っている。なお既報のとおり、今大会はラトバラ代表に代わって豊田会長がチームのボスを務める。
■“ミヒンパー”と“ハルトゥーラ”が復活
2023年のラリー・フィンランドは全体的な構成が2022年大会までと大きく異なり、8月2日(水)の現地時間20時からユバスキュラでセレモニアルスタートが行われる。ラリーカーが走行するのは翌日の3日(木)からとなり、午前中に行われるシェイクダウンを経て現地時間19時過ぎから競技がスタート。このSS1は“ハルユ”というユバスキュラの中心部で行われるスーパーSSだ。
森林地帯での本格的な戦いは4日(金)の朝からとなり、デイ2としてサービスパーク北東のエリアで、ラウカー、ランカマー、ミヒンパー、ハルトゥーラという4本のクラシックステージを各2回走行する予定だ。ラウカーとランカマーは大幅なコース変更が施されるほか、ミヒンパーは2015年以来、ハルトゥーラは1995年以来のステージ復帰となる。さらにこの日の最後にもハルユのステージが行われることになっている。
5日(土)のデイ3はサービスパークの南西エリアで戦いが繰り広げられ、2001年大会以来となる“ヴァスティラ”のステージから始まって4本のステージを各2回走行する。この日に行われる8本のSS合計距離は160.68kmと非常に長く、デイ3が大会最長の一日となる。競技最終日となる6日(日)は、サービスパークの南西エリアで2本のステージをミッドデイサービスを挟まずに各2回走行する予定。今大会でパワーステージに指定されたのは、SS20の再走ステージとなる最終のSS22“ヒモス‐ヤムサ2”だ。全22本のSS合計距離は320.56km。リエゾン(移動区間)も含めた走行距離は都合1471.63kmに上る。
■ラトバラ「フィンランドはチームにとって常に特別な大会」
「今年もやれるだけのことをやるつもり」と語るのは前年2位のロバンペラ。勝田も「チームのためにも、自分のためにも、そしてフィンランドで観戦してくれる家族のためにも、いい結果を出すことが重要です」と気合が入る。
そして、「何よりもまず経験を楽しむことを目標にしている」と語ったのは、ヤリ‐マティ・ラトバラ“選手”だ。
「ラリー・フィンランドは我々のチームにとってつねに特別な大会なんだ。今年は僕自身がWRCイベントにふたたび出場できることになったし、特別な思いがあるね」
「チームの目標はいつものように優勝だけど、それについてはレギュラーの選手たちにかかっている」
「世界王者であり、選手権リーダーでもあるカッレ(・ロバンペラ)とヨンネ(・ハルットゥネン)には素晴らしいサポートがあるし、エストニアでの勝利が彼らを後押しするだろう。とはいえ、フィンランドのステージはグリップレベルが異なるし、ミヒンパーのようにカッレが走ったことがないステージも復活するから、大きなチャレンジになるだろうね」
「一方、エルフィン(・エバンス)はフィンランドで勝つために何が必要か知っているから、ふたたび勝利に挑むことができると期待しているし、(勝田)貴元もいつも走りを楽しめている道で自信を持ってドライブできることを期待しているよ」
「接戦が予想されるこのラリーでドライバーたちに最高のクルマを提供するため、チームは一生懸命テストに取り組んできたんだ」
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