2ストロークエンジンは環境負荷が大きいとされ消えていった
バイクのエンジンは、大きく「2ストロークエンジン」と「4ストロークエンジン」の2種類に分けられます。
【画像】一体なぜ? 2ストロークエンジンを搭載するバイクが姿を消した理由を画像で見る
しかし、現在国内メーカーでラインナップされている公道走行可能なモデルは、4ストロークエンジンが主流。かつて、2ストロークエンジンは、スポーツバイクから原付まで幅広く採用されていましたが、いったいなぜ姿を消したのでしょうか。
2ストロークエンジンは、吸気・圧縮・燃焼・排気という一連の工程を、2回転ではなく1回転で完結させる構造のエンジンです。
つまり、4ストロークエンジンに比べて、1サイクルあたりの動力発生の頻度が高く、同じ排気量で比べると、よりパワフルで加速性にすぐれているという特長があります。
そして2ストロークエンジンは、この構造により軽量かつ高出力を実現できることから、かつては多くのバイクに採用されていました。
たとえばホンダ「NSR250R」は、レース直系の技術を注ぎ込んだ高性能モデルとして、今なお人気の高いモデルです。ヤマハ「R1-Z」は独特なパイプフレームとツインエンジンで、軽快な走りを楽しめる1台として人気を集めました。
しかし、2ストロークエンジンは構造上、吸気と排気が同時におこなわれるため、燃焼しきれていない混合気が、そのまま排出されてしまう構造。その結果、未燃焼ガスや一酸化炭素などの有害物質を多く含んだガスを排出し、環境への負荷が高いとされるエンジンです。
加えて、2ストロークエンジンは潤滑のためにガソリンにオイルを混ぜて燃焼させる必要があるため、オイルの燃えカスも排気として放出されます。
これによって煙やにおいが強くなり、大気汚染の原因にもなっていたようです。
こうした点から、環境への配慮が重視される現代のバイク市場において、2ストロークエンジンは時代にそぐわない技術とみなされるようになりました。
さらに、各国で排出ガス規制が年々厳しくなっており、日本国内でもバイクに求められる環境基準は大きく引き上げられています。
そういった影響を受け2025年4月現在、多くのメーカーが2ストロークモデルの新規開発を終了。国内メーカーの公道走行可能モデルにおいては現行ラインナップからも姿を消すことになったのです。
前述したように2025年4月現在、2ストロークエンジンのバイクはほとんど見かけなくなりました。
しかし、バイク好きの間では今なお高い人気を誇っており、SNSでは「2ストロークのほうがかっこいいし、乗っていて楽しかった」や「音も走りもクセがあって、もう一度乗りたい」といった声が多く見られます。
さらに、国内メーカーから2ストロークの新車が販売されなくなったことに対し、「新車が出ないのは寂しい」という声も少なくありません。
また、NSR250RやRZ250Rといった過去の名車は、今でも中古市場で高額で取り引きされているのも事実です。
なお、2025日本国際博覧会(大阪・関西万博)で、カワサキが展示したオフロードビークル「CORLEO」に、2ストロークターボチャージド水素エンジンが搭載されていると話題になっています。
これに対しSNSでは、「カワサキバイクに2ストロークエンジン復活!?」や「2ストロークが復活するかもしれないの、激アツすぎる」などと、国産2ストロークバイクの復活を期待する声も見られました。
2ストロークエンジンが復活するかどうか、先行きは不透明ですが、各メーカーの動きに注目したいところです。
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2ストレプリカに乗っていた青春時代を思い出す。