この記事をまとめると
■国内で新車として売られる乗用車の50%近くがハイブリッドで、電気自動車は2%程度だ
【試乗】BYDが送り込む第二の刺客は「363万円」のEV! 超バーゲンプライスの「ドルフィン」は用途次第じゃ思いっきりアリだった
■海外メーカー製の輸入車では電気自動車の販売比率が6%ほどとなっている
■BYDの話題の電気自動車「ドルフィン」は国産車と比較すると非常に安価な価格が魅力だ
日本では電気自動車を1台も用意しないメーカーもある
日本で電動車といえば、エンジンとモーター駆動を併用するハイブリッドが圧倒的に多い。マイルドタイプも含めると、国内で新車として売られる乗用車の50%近くがハイブリッドで占められる。
ところがエンジンを搭載しない純粋な電気自動車は大幅に少なく、新車として販売される乗用車の2%少々だ。車種数も限られ、電気自動車に積極的に取り組む日産でも、サクラ、リーフ、アリアの3車種のみになる。1車種も用意していないメーカーもある。
その点で、輸入車は電気自動車が豊富だ。欧州メーカーには、4車種以上を輸入するメーカーも珍しくない。そのために、海外メーカー製の輸入車を見ると、電気自動車の販売比率が6%に達する。日本車を含めた2%少々を大きく上まわる。
そして、電気自動車の新興メーカーとして注目されるのが中国のBYDだ。2000年以降に軽自動車の生産を開始して、日本では2023年1月にアット3を発売した。BYDの日本国内登録台数は、2023年7月が78台、8月は89台、9月は189台で、実質的にアット3のみで占められる。決して多くはないが、ソルテラの1カ月平均登録台数が50台前後、bZ4Xはリース専用車で約40台といった販売実績を考えると、BYDアット3は認知度が低く乗り替え需要もない割に堅調だ。
BYDアット3の需要を支えるのは低価格だ。アット3はミドルサイズで、1回の充電によりWLTCモードで470kmを走行できる。価格は440万円だが、申請を行うと経済産業省から85万円の補助金が交付(令和5年度分から上限65万円に減額)され、この金額を引いた実質価格は355万円だ。リーフに60kWhのリチウムイオン電池を搭載したe+Xは525万3600円で、補助金交付額の85万円を差し引くと約440万円になる。つまりアット3は、リーフe+Xよりも実質的に約85万円安く、購入の決め手になっている。
ライバル車種との価格差を見比べてみた
そして9月20日には、BYDはさらにコンパクトなドルフィンも発売した。標準仕様の価格は363万円だ。全長が4290mm、全幅は1770mmになるSUV風のボディに、総電力量が44.9kWhの駆動用リチウムイオン電池を搭載して、1回の充電によりWLTCモードで400kmを走行できる。装備も充実しており、衝突被害軽減ブレーキ、車間距離を自動制御できるクルーズコントロール、カーナビなどを標準装着した。
ドルフィンに交付される経済産業省による補助金は65万円だから、この金額を車両本体の363万円から差し引くと、実質298万円で手に入る。電気自動車としては安い。
リーフでもっとも安価な(X)は、40kWhのリチウムイオン電池を搭載して、1回の充電で322kmを走行できる。運転支援機能などはオプションで、価格は408万1000円だ。経済産業省による補助金は78万円で、これを差し引いた金額は約330万円になる。リーフ(X)では運転支援機能などがオプション設定だから、ドルフィンは実質価格が30万円少々安く、なおかつ装備も充実する。
電気自動車のライバルとしては軽自動車のサクラ(G)も挙げられる。価格は304万400円で、経済産業省による補助金交付額の55万円を差し引くと約249万円だ。装備は衝突被害軽減ブレーキ、運転支援機能のプロパイロット、カーナビ、SOSコール、ハイビーム状態を保ちながら対向車等の眩惑を抑えるアダプティブLEDヘッドライトなどを標準装着した。
サクラ(G)の装備はドルフィンよりも充実するが、リチウムイオン電池の総電力量は20kWhだから、ドルフィンの半分以下だ。1回の充電で走行できる距離もWLTCモードで180kmになり、ドルフィンの400kmに比べて同じく半分以下になる。その代わりに実質価格はサクラが約50万円安い。
以上のようにドルフィンのライバル車には、リーフで価格がもっとも安い(X)、サクラで上級に位置する(G)などが該当する。日本車と同様、あるいはそれ以上に買い得だ。
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100均みたいな品物だったらダメなら捨てれば良いとは思いますけど、さすがに車ではそうは行きませんからね。