高星明誠、4月のSFもてぎで一足遅い“開幕”。予選最下位の開幕ラウンドと違い「レースに参加できているという感覚」

　今シーズンはルーキーふたりを起用する体制となり、ここまで2大会4レースを終えてノーポイントに終わっているITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL。ただ高星明誠は先日のもてぎ戦で、大苦戦した開幕ラウンドから一歩ステップアップできたと感じているという。

　2度のスポット参戦、そして開発ドライバー業務を経て今季スーパーフォーミュラにフル参戦することになった高星。スーパーGTのトップドライバーである高星がどんな活躍を見せるかが注目されたが、鈴鹿での第1戦・第2戦では非常に厳しい戦いを強いられた。

　第1戦の予選では、Q1のA組で11台中10番手（総合20番手）。スピンでタイムを出せなかったサッシャ・フェネストラズ（VANTELIN TEAM TOM’S）を除けば最も遅いタイムであった。決勝は波乱をかいくぐって12位に食い込んだが、翌日に行なわれた第2戦の予選でもQ1 A組最下位（総合22番手）。決勝も20位に終わった高星は、「正直、スーパーフォーミュラのレースに参加できていない」と肩を落とした。

　迎えたもてぎラウンドでは、第3戦の予選でQ1 A組9番手（総合18番手）で、Q2に進出できる同組6番手のタイムにはコンマ4秒ほど届かなかったものの、7番手、8番手のドライバーとのタイム差はほとんどなく、確かな進歩が見られた。

　高星は第3戦を終えた後のインタビューで、一足遅い開幕を迎えられた感覚だと話した。

「色々と対策をしてきた結果、練習走行から鈴鹿の時とは違うような印象を受けていて、やってもらったことが実っている印象です。一足遅く開幕できた、みたいな感じですね」

「足りないものも理解していますが、やっとレースに参加できているという感覚は得られました」

　鈴鹿ラウンドから一歩前進を果たした高星。マシンセットアップでの取り組みについて、一歩間違えれば鈴鹿の時のようなスランプに逆戻りしてしまう恐れもあるのかと尋ねると、それはないと断言した。

「戻ってしまうということはもうない。それは言い切れることです」

「ここからは、どう合わせ込んでいくかという作業が始まります。それは限られた時間の中でやっていくしかありません。みんなはそれをテストの時からできていますが、僕らは今回からという感じ。何テンポか遅くなってしまっているので、その遅れを取り戻していかなきゃと思います」

　翌日の第4戦は17番グリッドからスタートするも、1コーナーでブレーキをロックさせた平良響（KDDI TGMGP TGR-DC）に乗り上げられる形となり、走行は続けられたもののペースは上がらなかった。高星としても、チーム再建中のインパルとしても、ここから予選Q2進出や決勝ポイント獲得に繋げていきたいところ。とはいえ高星は「正直何を変えたら良くなるというような“兆し”みたいなものがない」ともコメントしており、根気強い改善が必要になってきそうだ。

Comments

[gar********]

優しい子で物静かな記憶しかないけど、頑張ってほしい。いろんな苦労を家族で経験したらしいから。
お父さんはイケメンだったなあ。

[すーんんん]

高星に期待されてるのはこんなもんじゃなかったはずなのに、あの順位でレース出来てるとか言わないでほしかった