欧州全域でEVの人気上昇
text:Will Trinkwon(ウィル・トリンクウォン)
【画像】カローラ、ヤリス、ID.3、ゾエ【欧州で売れ筋の電動モデルを写真で見る】 全161枚
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
欧州全域での電気自動車(EV)の販売台数は、10月に前年同月比153%増と急増した。業界全体の減少傾向に逆行している。
調査会社のジェイトー・ダイナミクスによると、先月の総登録台数112万7624台(2019年10月比7%減)のうち、26.8%が電動パワートレインを搭載しているという。
最も売れているのはマイルド・ハイブリッド車で、先月の電動モデル登録台数の32%を占めた(2019年10月は16%)。
プラグイン・ハイブリッド車は21%から24%に、EVは21%から25%に増加した。
フォルクスワーゲンID.3は特に好調で、1か月間を通じて1万475台を販売し、欧州で最も売れたEVとなった。これまでトップはテスラ・モデル3が占めていたが、10月に予定されていた一部の納車が11月に延期されたこともあり、10月の販売台数を落としてしまった。
10月は2か月連続でEVの登録台数がディーゼル車を上回った。ディーゼル車は全体の26.3%に低下している。
ジェイトーのフェリペ・ムノスは次のように述べている。
「テスラ・モデル3と同様に、フォルクスワーゲンID.3の販売好調は、競争力のあるスタイリッシュなEVに対する人気が日に日に高まっていることを示しています」
2番目に売れたEVはルノー・ゾエで、9778台が登録された。続いてヒュンダイのコナ・エレクトリックが3位にランクインし、5261台が登録された。
10月のマイルド・ハイブリッド車のトップはトヨタ・ヤリスおよびカローラで、それぞれ1万3338台と9728台を販売した。プラグイン・ハイブリッド車では、メルセデス・ベンツA 250eが4209台を売り上げトップとなった。
内燃機関搭載車では、オペル/ヴォグゾールが好調だった。ハッチバックのコルサは2万1220台を販売し、2019年10月の先代モデルよりも59%増となった。
他にも、ルノー・クリオ、フィアット・パンダ、プジョー2008、ヒュンダイ・コナ、ボルボXC40などが好調な売り上げを示した。
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