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桃田賢斗選手の事故車はハイエースのパクリ車!? 危険なシートベルトで死傷事故に発展か

■事故に遭遇したクルマはハイエースのパクリ車?

 バドミントン男子シングルス世界ランク1位の桃田賢斗選手が、マレーシアで事故に巻き込まれたという報道がありました。

【写真】衝撃! 2万kmオイル交換せず破損したエンジン内部

 事故の際に乗っていたクルマは何だったのでしょうか。また、桃田選手は顔や全身打撲のケガを負っていますが、シートベルトは正しく作動したのでしょうか。

 桃田選手が乗っていたクルマについて、「ハイエースのようなバン」と紹介されている記事を見かけますが、これはトヨタ「ハイエース」ではなく、いわゆる中国自動車メーカーによるハイエースのパクリ車です。

 ベースとなっているのは中国の九龍自動車が生産する「A6」という18人乗りのワンボックスで、事故車は九龍からOEM供給を受けたマレーシアCAM社が同国内で展開している「PLACER X」だと推測されます。

 全長5990mm×全幅1880mm×全高2285mmでホイールベースは3720mm。日本では小型のマイクロバスほどのサイズとなり、シートは10席から18席の間で設置可能となっています。

 九龍自動車は多様な種類のワンボックスやマイクロバスを中国国内で製造して販売していますが、その多くがハイエースや「グランビア」、「コースター」に非常に良く似たモデルとなっています。

 筆者(加藤久美子)が訪れた2017年4月の上海モーターショーにおいても、九龍自動車ブースには多くのパクリ車が堂々と展示されていました。

 近年、乗用車やSUVに関してはパクリ車が激減した中国市場ですが、ワンボックスやマイクロバスなどの商用車はまだまだたくさんのパクリ車が存在しています。

 顔面に怪我を負ってしまった桃田選手は2列目に座っていたとのことですが、シートベルトは正しく作動したのでしょうか。

「顔面をぶつけているのだからベルトをしていなかったのでは?」という意見もありますが、まずは乗っていたクルマのシートベルトがどのようなものだったのか考察してみます。

「PLACER X」のカタログでは、1列目、2列目はもちろん全席に「3点式シートベルト装備」と紹介されています。しかし、日本や欧州、アメリカのクルマではまず見かけることがない形状をしています。

 肩ベルトはあるものの、通常の3点式シートベルトにある腰ベルトが存在しないように見えます。ELR機能がどのように働くのかも不明です。パクリ車にありがちな、見た目だけを真似して作ったシートベルトのように見えます。

 通常、日本で販売される自動車のカタログには「後席左右3点式シートベルト(プリテンショナー、フォースリミッター付)」などの記載があるのですが、ベース車の九龍A6とOEM車の「PLACER X」と両方のカタログを調べてみても、主要装備表にはシートベルトに関する記載が一切ありませんでした。

■見た目だけ3点式のシートベルトでは機能が果たせない

 この状態のシートベルトで事故時に衝撃を受けた体をしっかりと拘束できるのでしょうか。大手シートベルトメーカーの元開発担当者に写真を確認してもらいました。

「詳細はわかりませんがこのベルトでは機能が果たせません。もっとも重要な腰拘束ができず、衝突時にはまず、軽いサブマリン状態から上半身が大きく前方に頭から移動するのではないかと考えられます。

 バックルの位置も変なので、肩外れが発生してもおかしくないですね。現物を見ればもう少し正しい判断ができると思いますが、ELRのロック機能とウェビングの伸度も疑問です」

 3点式シートベルトと紹介されているものの、かなり危険なベルトであることは間違いなさそうです。

 ちなみに、事故直後の運転席の様子を写した写真では、亡くなられた運転手の肩ベルトは外れた状態になっていました。これでは拘束力はもちろんゼロに等しい状態です。

 このような状態のシートベルトですから、桃田選手が正しくベルトを着用していたとしても、衝撃から完全に体を守ることは難しかったのかもしれません。

 また、全長約6メートルのボディに18席もあるようなワンボックスでは、1列目と2列目のシート間もおそらく狭いでしょう。2点式では軽い衝撃でも顔面や頭部を前の座席の背もたれにぶつけそうですし、3点式でもいい加減なシートベルトだと同じ状態になりそうです。

 もし、桃田選手がシートベルトをしていなかったとしたら、どのような状況になっていたでしょうか。こちらも前述のシートベルトメーカーの元開発担当者に聞いてみました。

「衝突状況も不明ですし、クルマのボディ構造もわかりません。人体にどれだけのGが掛かったかも不明なので断言はできませんが、可能性としてはベルトをしていなければもっとひどい状態になったことは十分考えられます。

 一番大事なのは、車両が事故時に受けた衝突のエネルギーをどれだけ吸収出来るかです。それによって人体に掛かる衝撃をシートベルトが吸収しますが、仮にボディが硬くて(=衝突時のエネルギー吸収力が低い)短時間で人体に衝撃が発生するような状態でシートベルトをしていなければ、体がシートから跳ね上がり、頭部がかなりの勢いで天井に当たることになり、危険な状態になってしまうでしょう」

 今回の事故でお亡くなりになった運転手のご冥福と、桃田選手の一日も早い快復を祈るばかりです。

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