現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ルノーの職人的セットアップに感動!新型「アルピーヌA110」試乗記

ここから本文です

ルノーの職人的セットアップに感動!新型「アルピーヌA110」試乗記

掲載 3
ルノーの職人的セットアップに感動!新型「アルピーヌA110」試乗記

2018年国内導入されたアルピーヌA110が2022年1月にマイナーチェンジの発表を行い、2月から受注を開始している。そのマイナーチェンジをした新型アルピーヌA110に試乗してきたのでお伝えしよう。

マイナーチェンジの詳しい内容は既報しているが、見た目の変更はほぼない。変わったポイントはエンジン、シャシー、グレード構成だ。

ホンダ 中国で最新鋭のBEV工場を建設 2024年稼働開始へ

アルピーヌA110GT(左)とA110S関連記事:アルピーヌ「A110」を一部改良し300psモデル登場
https://autoprove.net/imported-car/renault/alpine-renault/a110/204070/

エンジンは従来と同じアライアンス・エンジンで日産のMR18型をベースにしたターボと変更はないが、出力を300ps/340Nmにアップしている。シャシーはスタンダードな「アルピーヌシャシー」と「シャシースポール」の2タイプで、グレード体系を「A110」「A110GT」「A110S]という3タイプに名称を変更した。

各グレードの変更点

標準車が「A110」で先代のピュアに相当。搭載するエンジンに変更なく252ps/6000rpm、320Nm/2000rpmで、Apple CarPlay/Android Autoに対応するインフォテイメントに変更されている。「A110GT」は先代のリネージに相当し、標準シャシーの「アルピーヌシャシー」に今回パワーアップした新エンジンを搭載している。300ps/6300rpm、340Nm/2400rpmというスペックで過給圧を上げて出力を変更している。そのためゲトラグ製7速DCTのギヤボックも強化した。出力を上げたことで0-100km/h加速も0.3秒速くなり4.2秒で到達する。トップスピードは250km/h。

アルピーヌA110GTそして「A110S」はクローズドコースを視野にいれたスポーツモデルでA110GTのグランドツーリズムとはキャラクターを変えて魅力を表現している。パワートレインは、パワーアップしたエンジンにシャシースポールの組み合わせで最低地上高も4mmダウンしている。

アルピーヌA110S新たなマルチメディアシステムを採用エンジンスタートボタンはコンソールにゲトラグ製7速DCTしなやかなA110GTとダイナミックなA110S

試乗車はこのA110GTとA110Sでパワーアップしたエンジンをシャシー違いで乗り比べたことになる。グレードのコンセプトはA110GTはその名の通りグランドツーリングで、A110Sはスポーツ。そのためシートはSには、4点式シートベルがそのまま使えるバケットシートに対して、GTはコンフォート仕様という違いがある。また、ドライブモードの最適化も行なわれており、よりコンフォートに、そしてスポーツモードではマルチシフトダウン、エキゾーストサウンドの最適化が行われていた。

A110Sは軽量モノコックバケットシートA110GTはレザースポーツシートミッドシップレイアウトの後輪駆動で44:56の重量配分、1110kgという超軽量アルミボディをもつA110でGTとSの違いとなれば、その足さばきということになるが、どちらも魅力あるハンドリングであり、乗る人の感性ポイントがどこにあるかで好みが分かれると思う。

A110GTはやはりハイスピードでの長距離移動をコンセプトにしているため、A110Sよりは乗り心地のアタリが柔らかくしなやかだ。多分にシートの違いによるところもあるが。Sはクローズドコースを視野にいれているためダイナミックな反応に心踊らされるわけだ。

どちらもアルピーヌらしいストロークのあるサスペンションを持ち、路面が荒れれば荒れるほどその足さばきに魅了され、クラス唯一のダブルウイシュウボーンを活かした職人的セットアップに感動する。アンジュレーション強めの路面をしなやかにいなす乗り味はGTもSも魅力たっぷりだ。特にA110GTのしなやかさにはルノーの世界観が詰まっていると感じる。

一方のA110Sはアンチロールバーの剛性やスプリングの強化などによりロール剛性が高くまさにレーシングな世界観でルノーのモータースポーツを請け負うアルピーヌならではなの走りの作り方を感じ取れるという違いがある。

どちらにも共通するのがハンドリングのダイレクト感と自身を中心にして旋回する回頭性、旋回性、そしてヨーモーメントの出方がアルピーヌならではというところだ。その旋回中に感じる剛性感といなし方の違いがGTとSの違いで分かりやすいところだ。

ちなみに、A110Sをさらにサーキット志向にした「A110Sアセッション」という限定車もあったが、試乗はできなかった。こちらはA110Sにエアロパーツを加え大きなダウンフォースを発揮するモデルで、装着するタイヤもミシュランパイロットスポーツCUP2を履く。ちなみにA110GT、A110Sはともにパイロットスポーツ4を装着していた。

今回マイナーチェンジしたA110シリーズには、さまざまなオプション、パッケージオプションが用意され、Web上のコンフィギュレーターでは7万通りのカスタマイズが可能になるので、世界に1台のA110をオーダーできるという魅力もある。

FMヨコハマ「THE MOTOR WEEKLY」DJの山下麗奈さんは「自分と一体化して楽しい!」とアルピーヌでのドライブを満喫2022年はアルピーヌの創設者ジャン・レネレ生誕100年であり、2021年にF-1に復帰した年に優勝、そして先日のカナダGPでフェルナンド・アロンソが予選2位となるなどモータースポーツでの活躍が目立っている。アルピーヌはWRCとル・マン24hの両方勝った唯一のカーメーカーでもあり、2023年はル・マン24hは100周年を迎える。WRCに参戦するアルピーヌの活躍にも期待したい。<レポート:高橋アキラ/Takahashi Akira>

価格

The post ルノーの職人的セットアップに感動!新型「アルピーヌA110」試乗記 first appeared on オートプルーブ - Auto Prove.

こんな記事も読まれています

マセラティMC20チェロをサーキットドライブ 「ネットゥーノ」V6の核をなすプレチャンバーを解説
マセラティMC20チェロをサーキットドライブ 「ネットゥーノ」V6の核をなすプレチャンバーを解説
AUTOCAR JAPAN
EV版メルセデスベンツ『Cクラス』を激写! 室内には巨大なデジタルディスプレイが
EV版メルセデスベンツ『Cクラス』を激写! 室内には巨大なデジタルディスプレイが
レスポンス
ニッサン・フォーミュラEが初優勝達成。「戦略がしっかりしていた。誇りに思う」とローランドも喜び
ニッサン・フォーミュラEが初優勝達成。「戦略がしっかりしていた。誇りに思う」とローランドも喜び
AUTOSPORT web
新型「旧車風ミニバン」実車公開! 斬新2トーンがカッコイイ「新型ワーゲンバス」国内登場へ VW専門店が「IDバズ」を披露
新型「旧車風ミニバン」実車公開! 斬新2トーンがカッコイイ「新型ワーゲンバス」国内登場へ VW専門店が「IDバズ」を披露
くるまのニュース
1980年代にヒットした日本のFFファミリーカー3選
1980年代にヒットした日本のFFファミリーカー3選
GQ JAPAN
神奈川キャンピングカーフェア、川崎競馬場に130台が集結 4月20-21日
神奈川キャンピングカーフェア、川崎競馬場に130台が集結 4月20-21日
レスポンス
女性のためのキャンピングカー「ノマドラックス」誕生!5月3日、町田で初披露!
女性のためのキャンピングカー「ノマドラックス」誕生!5月3日、町田で初披露!
グーネット
70年以上かけて育んできたロータスらしさとは──新型エミーラ試乗記
70年以上かけて育んできたロータスらしさとは──新型エミーラ試乗記
GQ JAPAN
ヤマハ『トレーサー9 GT+』の先進技術を試乗で体感、5月よりYSPキャラバン 車種拡大も
ヤマハ『トレーサー9 GT+』の先進技術を試乗で体感、5月よりYSPキャラバン 車種拡大も
レスポンス
5速MT搭載! 日産が「4ドアコンパクトセダン」を実車展示! めちゃスポーティな“画期的モデル”が登場! 隠れ名車「プリメーラ」を披露
5速MT搭載! 日産が「4ドアコンパクトセダン」を実車展示! めちゃスポーティな“画期的モデル”が登場! 隠れ名車「プリメーラ」を披露
くるまのニュース
世界のトタルエナジーズが100周年! クリーンエネルギーを軸に次の100年へ
世界のトタルエナジーズが100周年! クリーンエネルギーを軸に次の100年へ
driver@web
【2024年版】ポルシェ 911 VS ポルシェ ボクスターを徹底比較
【2024年版】ポルシェ 911 VS ポルシェ ボクスターを徹底比較
グーネット
スズキ、『Vストローム250』の2024年モデルを発表。価格を改定し4月17日に発売開始
スズキ、『Vストローム250』の2024年モデルを発表。価格を改定し4月17日に発売開始
AUTOSPORT web
日産サクラがEV販売ナンバー1を獲得。ユーザーが気に入っている点は?
日産サクラがEV販売ナンバー1を獲得。ユーザーが気に入っている点は?
driver@web
標的は愛車?! ライフル型高圧洗浄機がクラファンで販売開始
標的は愛車?! ライフル型高圧洗浄機がクラファンで販売開始
レスポンス
ホンダ「ベンリイ」のルーツは1950年代!? 125ccでも免許不要で乗れる「便利」なバイクだった
ホンダ「ベンリイ」のルーツは1950年代!? 125ccでも免許不要で乗れる「便利」なバイクだった
バイクのニュース
【北京モーターショー2024】日産 中国市場向けのNEVに位置付けられるコンセプトカーを複数出展
【北京モーターショー2024】日産 中国市場向けのNEVに位置付けられるコンセプトカーを複数出展
Auto Prove
F1マシン、かくあるべし。空力の鬼才エイドリアン・ニューウェイが語る理想と現実|インタビュー
F1マシン、かくあるべし。空力の鬼才エイドリアン・ニューウェイが語る理想と現実|インタビュー
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

3件
  • 結局名車A110をネオクラしようとして失敗した典型だからな
    欧州車はこんなのばっかだわ
  • ルノーの車はいまいちデザインに魅力を感じない
    だから販売台数も伸びない。けどキモオタホンダよりかは数段まし
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村