MT販売比率は35%! いま走り好きが最も注目するHB
ホンダの長寿モデル、シビックが11thモデルにスイッチした。シビックは北米を中心に世界各地で販売されるグローバルモデル。日本仕様は、大型テールゲートを備えた5ドアHB。来年e:HEVハイブリッドが追加予定だが、当初のパワーユニットは1.5ℓターボの1種。ただしトランスミッションは、CVTに加え6速MTが選べる。MTの販売比率は、従来型で約30%ほどだったが、新型の受注立ち上がりでは35%を占めるという。
新型ホンダ・シビック・タイプRの開発が着々と進行。米国でプロトタイプが公開
従来以上に”4ドアクーペ”風でまとめられたルックスは、なかなかスポーティだ。新型はAピラー位置が従来比50mmほど後退しノーズの長さを強調。Aピラーの延長線上に前輪の中心を置いた設定も、躍動感アップにひと役買っている。ボディサイズは全長×全幅×全高4550×1800×1415mm。同クラスのVWゴルフ(同4295×1790×1475mm)と比較し長く、低いプロポーションが特徴だ。
インテリアの造形は水平基調。ドライビングポジションを決めるとすっきりとした視界が広がる。見やすいメーターグラフィックにも好感を抱いた。装備は充実している。
スポーティというよりレーシー、このMTは味わうだけの価値がある!
まずはMTでスタート。驚かされたのが、シフトフィールの素晴らしさ。ちょっと硬質ではあるが、シフト方向(縦)にもセレクト方向(横)にも短いストロークで高い剛性感とともにカチリと決まる。そのテイストは何とも秀逸。いわゆるラバーバンド感が抑えられたCVTの印象も悪くないが、スポーティというよりレーシーと表現した方が適切なMTの仕上がりは、予想と期待を遥かに超えていた。シビックのMTは、より優れたものを提供しようと切磋琢磨したことが実感として伝わってくる逸品である。
1.5リッターの排気量から182ps/240Nmを発揮するターボユニットは、回転の高まりも滑らかで十分にパワフルな印象。ドライバーの意思に素直に応えるパフォーマンスを発揮する。しかも丁寧なアクセルワークを心がければ800rpm付近からでもリカバリー可能なフレキシブルさを備えている。ロードノイズが極力抑えられたことも、走りの上質感に繋がっている。
足回りもいい。18インチシューズが拾う路面との当たり感はそれなりに感じられるものの、サスペンション自体は良く動いてくれる。高速道路上での高いフラット感とリニアさに富んだワインディング路のハンドリングは文句ナシだ。これで微低速時のしなやかさがもう少し高まれば満点である。
新型のグランドコンセプトは「爽快シビック」。なるほど、乗れば乗るほどキーワードが納得出来る完成度の持ち主である。
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みんなのコメント
Siの現地ベース価格は2万7300ドル、約311万円で国内シビックの価格が高い。
Siは排気側VTEC付きでは、ちゃんとしたセッティングで6500rpmまで馬力を維持しトルクバンドも広い仕様。
それに比べてノーマルシビックのトルクは4500rpmで頭打ちで先代よりトルクバンドが狭く退化した。燃費もMTの高速とCVTの市街地以外は悪くなっているからCVTの方が正解という現実
新型シビックL15Cエンジン 182馬力(6000rpm)トルク24.5K(1700~4500rpm) VTEC付き
先代シビックL15Cエンジン(MT) 182馬力(5500rpm)トルク24.5K(1900~5000rpm) VTEC無し
先代シビックL15Cエンジン(CVT) 182馬力(6000rpm)トルク22.4K(1700~5500rpm) VTEC無し