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「スバルフォレスター」大幅改良で内外装一新、走りも安全性能も最前線に復帰した(萩原文博レポート)

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「スバルフォレスター」大幅改良で内外装一新、走りも安全性能も最前線に復帰した(萩原文博レポート)

現在、日本市場に導入されているスバル車の中で、最も高い悪路走破性能を備えたモデルがフォレスターです。5代目にあたる現行モデルは2018年に登場。3年が経過した2021年8月19日に大幅改良を行い、さらなる進化を遂げています。そんな大幅改良を行ったフォレスターに、自動車評論家の萩原文博さんが試乗しました。

スバルのグローバル販売を支える戦略車種

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乗る人すべてが愉しく快適な空間を共有できるよう、取り回しのよさと室内の広さを両立したパッケージングを持つ現行型フォレスター。SUVらしいたくましさや機能的で使いやすさが感じられるデザインを採用した、スバルが最量販車種と位置づけるグローバル戦略車です。

新世代のスバルグローバルプラットフォーム(SGP)を採用することで、クラストップレベルの衝突安全性能・危険回避性能や、ドライバーの意思に忠実なハンドリング・快適な乗り心地を実現。さらに、スバル初となる乗員認識技術「ドライバーモニタリングシステム」を搭載しています。

昨年、エンジンの変更を行ったばかり

フォレスターのパワートレインは、デビュー当初2.5L水平対向4気筒エンジン+CVT、そしてe-BOXERと呼ぶ2L水平対向4気筒+モーターとCVTを組み合わせたマイルドハイブリッドの2種類でしたが、2020年10月の一部改良で2.5L水平対向4気筒エンジン+CVTが廃止され、e-BOXER搭載グレードを拡大。新設定グレードのSPORTには、レヴォーグに搭載された最高出力177ps、最大トルク300Nmを発生する1.8L水平対向4気筒ターボ+CVTが搭載されました。

今回の改良の目玉は内外装の刷新と次世代アイサイトの搭載

今回の大幅改良では内外装の変更に加えて、新世代アイサイトを搭載したことがトピックです。外観はスバルのデザインコンセプト「DYNAMIC×SOLID」をより進化させる「BOLDER」思想を取り入れました。新デザインのフロントフェイス(バンパー、グリル、ヘッドランプ)をはじめ、新デザインのアルミホイールを採用し、よりSUVらしい迫力のある印象を獲得しています。さらにロープホール付きルーフレールを全グレードに拡大展開しています。

走行性能では全グレードで足回りを改良し、しなやかさとスポーティさを高い次元で両立しています。従来は、X-BREAKのみに採用されていたアダプティブ変速制御「e-アクティブシフトコントロール」をe-BOXER搭載車全グレードに拡大展開。悪路走行時に威力を発揮するX-MODEも新機能の追加と制御の変更が行われています。

インテリアではドライバーモニタリングシステムにジェスチャーコントロール機能を追加し、ボタンを押さずに手のジェスチャーでエアコンの温度設定などを行うことができます。さらにオプション装備としてナッパレザーを採用した本革シートが設定されています。

注目の安全性能では、ステレオカメラの広角化やソフトウェアの改良を行った「新世代アイサイト」を搭載。先進運転支援システムの「アイサイトX」は見送られたものの、アレイ式アダプティブドライビングビームを採用し、安全性をさらに向上させています。

精悍でたくましさを増したフロントデザイン

今回の大幅改良モデル

こちらは改良前モデル

今回試乗したのは、1.8Lターボエンジンを搭載したフォレスターSPORT。車両本体価格は330万円で、オプション装備として23万1,000円のルーフレールが装着されています。印象的だったのはフロントマスクの変更。LEDを採用した異形のヘッドライトとなり、大型のヘキサゴングリルとの組み合わせで、精悍かつ逞しくなっています。細かい点ではブラックのアンダーガードの部分が小さくなったことで、安定感が高まったなと思いました。さらにアルミホイールも空力性能を向上させるようなデザインを採用しています。

サポートシーンが増えた次世代アイサイト

今回の大幅改良のポイントの一つが、新世代アイサイトの搭載です。クルマの目となるステレオカメラの視野が大幅に拡大し、同時に頭脳にあたるソフトウェアをバージョンアップしたことで、より緻密に交通環境を認識できるようになりました。その結果、衝突回避をサポートする作動領域が拡大し、交差点などにおいてこれまで以上に多くのシーンでサポートしてくれます。

しなやかさとスムーズさが際立つ走り

フォレスターは大幅改良前のモデルでも国産ミドルサイズSUVの中では揺れの少ないフラットライドな乗り味が特徴でした。今回、足回りを改良したことで、よりしなやかな走りを披露しました。特にコーナリング時はクルマの傾きを抑えつつ、しっかりとタイヤが路面を捉えます。昨年追加された1.8Lターボエンジンもスムーズさが際立っており、高速道路などの合流や追い越す際の加速も非常にスマートにこなしました。

群雄割拠の国産ミドルサイズSUV、その中でも卓越した4WDによる悪路走破性と新世代アイサイトを搭載したフォレスターの実力は高いと感じます。アイサイトXの搭載が見送られたのはちょっと残念ですが、大幅改良によってさらに商品力に磨きを掛けたのは間違いないでしょう。

※記事の内容は2021年11月時点の情報で制作しています。

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みんなのコメント

2件
  • →オプション装備として23万1,000円のルーフレールが装着

    って、ルーフレールはそんなに高いオプションなの?
  • 確かに今回のフォレスターは機能面などを考慮してもかなりコスパの良いクルマに仕上がっていると思います。内装は大きく変更点などはありませんが、作りも安っぽくなくしっかりとした作りになっている。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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