最大航続距離はディーゼル車並みの1200km!
「e-POWER」は、ガソリンエンジンで発電し、その電気を使って100%電気モーターで駆動する日産独自のシリーズハイブリッドシステム。2016年の市場投入以降、その性能を着実に進化させてきた。
複雑な機構を必要とする他のハイブリッドと比較しても、より滑らかでEVのような運転体験を提供。またEVと同じように、回生ブレーキにより減速エネルギーを電気に変換してバッテリーに戻すことが可能だ。
第3世代「e-POWER」はこのコンセプトをさらに進化させ、高い走行性能やスムースで気持ちの良い運転体験を損なうことなく、静粛性を第2世代版と比べて最大5.6dB低減。
燃費は欧州Cセグメントクロスオーバーカテゴリーでトップとなる22.2km/L(WLTPモード)を実現し、最大航続距離は1200kmと、ディーゼル車並みを誇る。CO2排出量は従来の116kg/kmから102kg/kmへと12%削減された。
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モーター出力は15ps上乗せした205psを発揮
新世代のe-POWERは、モジュール化された新開発の5-in-1 e-POWERパワートレインユニットを採用。このユニットはモーター、発電機、インバーター、減速機、増速機といった5つの主要部品をコンパクトで軽量なひとつのケースに統合している。
モーターの最高出力は11kW(15ps)上乗せとなる151kW(205ps)を発生。バッテリー容量は2.1kWhと従来と同様のスペックを維持しながら、ユニット自体の高剛性化と軸構造の最適化により、走行時の音や振動を大幅に低減している。
一方で、スポーツモード選択時には出力が10kW(14ps)引き上げられ、よりスポーティな走りも楽しめる。
このユニットに1.5リッター3気筒ターボエンジンを組み合わせ、e-POWER専用に新設計された。日産独自の技術であるSTARC燃焼コンセプトを採用することで、シリンダー内燃焼の安定化を実現し、熱効率42%を達成。
これにより、低速時でも静かで効率的な運転が可能となった。また、効率を最大化するための大型ターボや最終減速比の変更により、高速走行時のエンジン回転数を従来より約200rpm低くすることで、騒音の抑制にも寄与している。
e-POWER専用設計とすることで、従来搭載していた可変圧縮比技術は不要となり、また潤滑油の粘度を0W-16にすることで、エンジン内部の抵抗を低減。また、オイル交換インターバルが1万5000kmから2万kmに延長された点もユーザーメリットとなる。
ADAC(ドイツ自動車連盟)による独立試験の結果、現行キャシュカイと比較して、実走行条件で最大16%の燃費向上、高速道路では14%の向上が確認されている。
第3世代e-POWERを国内で初採用する車種は?
日産のチーフテクノロジーオフィサー、赤石永一氏はこのように述べている。
「この第3世代e-POWERは、日産のハイブリッド技術を再定義するものであり、あらゆる状況で滑らかで応答性の高い走行を提供します。
約10年にわたる開発における知見を集約し、より効率的で洗練された、競争力のあるシステムを実現しました。キャシュカイでの導入は始まりに過ぎず、2026年度には日本と北米市場への投入を予定しており、その他の市場にも順次投入してまいります」
第3世代のe-POWERを搭載した新しい「キャシュカイ」は、英国サンダーランド工場で生産され、今年9月より欧州市場で発売される予定。
その後、アフリカおよびオセアニア市場にも順次展開される見通し。また、第3世代「e-POWER」は、日本市場においては2026年度の発売を予定している新型「エルグランド」に、北米市場においては2026年度中に発表予定の新型「ローグ」に搭載される計画だ。
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