タバコ大手のフィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)は長らくF1でスポンサー活動をしており、1997年からはフェラーリとタイトルスポンサー契約を結び、2000年代後半にタバコ広告の規制が強化されるまで、フェラーリのマシンには同社のブランドであるマールボロのロゴが掲出されていた。
そして2018年、PMIはタバコを吸わない未来を視野に入れた取り組み『Mission Winnow(ミッション・ウィノウ)』を立ち上げると、フェラーリのF1マシンにそのプロジェクトのロゴを掲出。2019年からはタイトルスポンサーにもなった。
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タバコ広告が規制されている中での『ミッション・ウィノウ』ロゴの掲出には賛否両論あり、これまでにもこのロゴが使用されたりされなかったりと、二転三転するケースが見られた。なお2020年はこれが一切使用されなかったが、フェラーリの2021年マシンSF21のエンジンカバーやリヤウイングにはミッション・ウィノウのロゴが見られる。
ただF1第7戦フランスGPに先立ち、ミッションウィノウのロゴは今後のEU諸国のレースでは使われないことが発表された。そんな中、フェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットは、これがフィリップ・モリスとの関係の終焉を表すものではないと主張し、「両者の関係には何の問題もない」との見解を示した。
「昨年やそれより前のシーズンを見ても、ロゴが入っていないレースがあった」
ビノットはそう語る。
「それは各国のレギュレーションによるものであり、我々は今も昔もそれを尊重しようとしているだけだ」
フェラーリとPMIのスポンサーシップ契約は今年限りで満了となるが、ビノット曰く契約延長に向けた話し合いは既に始まっているという。
「その通り、契約は今年限りで切れる」とビノット。
「しかし我々はPMIと話し合いを進めている。彼らは長年、我々の強力かつ親密なパートナーだったし、関係も良好だ」
「だから結論がどうなるかについては、数ヵ月後に分かるだろう」
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