【エクステリア】乗用4WD車としての機能がカタチになった
新型ジムニー&ジムニーシエラの外観上の最大の特徴は、なんと言ってもその四角いフォルムだ。
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「ウインドウガラスを立てると積雪時でも雪が付着しにくくなる」。それがこのデザインが採用された大きな理由のひとつだが、さらにオフロード走行時に車両が傾いた際でも水平位置がわかりやすく、さらに室内空間を大きく取れるという機能的なメリットも生み出している。
基本骨格についてはジムニーとジムニーシエラで共通だが、軽自動車と登録車のそれぞれのボディサイズに合わせて、前後バンパーおよびフェンダー部分が専用設計。ボディカラーにも特徴があり、アウトドアユースを想定して森林などの景色に同化するか、逆に目立つようなカラーを設定。そのニーズに応えている。
後退したAピラーと垂直に近い角度のサイドウインドウにより、スクエアなスタイリングを実現。オフロード走行に対応するため、前後オーバーハングを切り詰めてアプローチ&デパーチャーアングルを確保しているのが大きな特徴だ。
5スロットグリルと丸型ヘッドランプでジムニーらしさを表現。最上位グレードではヘッドランプはLEDとなる。
ジムニーシエラには樹脂製のオーバーフェンダーおよびサイドアンダーガーニッシュを装備。ワイルドな印象だ。
純正装着されるタイヤサイズは、ジムニーは175/80R16、ジムニーシエラは195/80R15となる。それぞれの最上位グレードではアルミホイール、それ以外ではスチールホイールが標準だ。(アルミホイールのオプション設定はなし)
助手席側のドアミラーには、ドライバーから死角となる左前方および左後方下部を映すサイドアンダーミラーを配置することで視界を確保している。
デュアルセンサーブレーキサポートなどの予防安全装備は、一部グレードに標準またはオプションで装着車を設定している。
スペアタイヤはバックドアに外付けとなる。ハーフカバーは標準装備されるが、フルカバータイプはオプション設定だ。
悪天候にも耐えうる「プロユース」が自慢のジムニー&ジムニーシエラ。ルーフパネルの左右サイドには雨水を車両前方に流すドリップレールが付き、バックドア操作時や乗り降りの際に乗員が水をかぶるのを防いでくれる。
【インテリア】ドライバーの操作性を最優先
インテリアの仕様およびデザインも、基本的にはジムニーとジムニーシエラでは共通。水平基調のダッシュボードは操作性を最優先したレイアウトとなっており、ブラックの基本色により運転に集中できる環境を作り出している。
前方視界はフロントウインドウが立っていることとボンネットが確認できることから、車両感覚もつかみやすい。ドアウインドウの前端部分が低く、側方視界も良好だ。
スイッチ類はサイズを大きめに設定し、操作力や操作方向を最適化。運転中でも的確な操作ができるよう配慮された設計と言えるだろう。操作系が機能的にレイアウトされたダッシュボードは、ブラック基調で反射の少ないシボ表面加工や、手に触れる部分の滑り止め加工など実用性を重視した設計だ。
ステアリングホイールはジムニーのXC、ジムニーシエラのJCでは本革巻き、そのほかのグレードではウレタン製となる。ステアリングスイッチは右側がクルーズコントロール、左がオーディオ調整やディスプレイの切り替え用となる。
メータークラスターにはヘアライン加工が施されたブラックのガーニッシュを装着。メカニカルな雰囲気でジムニーの「ギア感」を高めている。
ダッシュボードの右下にスイッチパネルを配置。デュアルセンサーブレーキサポート、車線逸脱警報のオン/オフを切り替えることができる。
ジムニー、ジムニーシエラともにトランスミッションには4速ATと5速MTの2タイプを設定。どちらもレバー切り替え式のパートタイム4WDとなる。
2WD時はFR(2H)で、4WD時にはトランスファーレバーにより4L(ローギヤード)と4H(ハイギヤード)を選ぶことができる。路面状況などによって切り替えて使用することが可能だ。
メーターは右に速度計、左に回転計と、それぞれ独立したタイプ。外光の反射を防ぐためクラスター内にメーターを収めている。その中央部にはマルチインフォメーションディスプレイを配置。燃費情報や予防安全装備の設定・作動状況などを表示する。
全車オーディオレス仕様となる。TVチューナー&DVDプレーヤーが一体型のカーナビは、8インチ・4タイプ、7インチ・4タイプがオプションとして設定されている。
センターコンソールにはパワーウインドウ、ESP、ヒルディセントコントロールのスイッチ、USB電源などを配置。直感的に操作できるよう大型のスイッチを採用している。
フルオートエアコンはジムニーのXGを除き標準装備。温度設定、風量設定の変更はダイヤル、モード変更やエアコンのオン/オフは大型のボタンスイッチで行う。
サンバイザーは左右席に装備。切り替えてサイドバイザーとしても機能する。チケットホルダー付きバニティミラーは、ジムニーのXGを除き運転席側に標準装備。助手席側はグレード別設定となっている。
【シート&ユーティリティ】乗用車の快適性と静粛性を実現
インテリアは乗員全員の快適性を高めるべく、先代モデルに比べて大幅に進化している。
まず、パッケージングでは前席の着座位置を後方に移動させて足もと空間を広げながら、さらに前席~後席の間隔も拡大。サイドウインドウが立っているため肩まわりの空間も広く、4名乗車時(ジムニー、ジムニーシエラともに乗車定員は4名)でもゆとりのある室内空間を実現。前席のシートは骨格となるフレーム幅を拡大し、シートバック長も大きく取ることで全体的にサイズアップ。取り付け剛性を高めるとともに、体圧分布を最適化することで乗り心地を向上させている。
シートフレームを高剛性化するとともにシートバックを大型化し、クッション性、乗り心地も向上させたシート。表皮には撥水タイプのファブリックを使用(グレード別設定)。
後席はラゲッジ優先のため薄型で、クッション性はそれほど高くないが、頭上や足もとの空間にはそこそこゆとりがある。
後席を倒すと広いラゲッジスペースが展開する。スクエアで大容量、使い勝手の面でも先代モデルより大幅に向上している。
2ドアのコンパクトボディながら、室内はフルフラットシートを展開できる広さを持つ。さらに後席のアレンジメントを変えたり、オプションとしてマットレスなどを使うことで、外出先での休憩はもちろん、車中泊も可能だ。レジャーユースに便利なシートだ。
ドアパネルにはスピーカーを配置。大型のポケットは書類なども収納できる。2ドア車のためドアはそこそこ大きいが、開口角度を3段階に設定しているので、狭い駐車場などでの乗降時も便利だ。
センターコンソール下にはポケットを配置。左右席間のウォークスルーの妨げにならないように、あえて小型のポケットとしているところがポイントだ(ATとMTでポケットの形状は異なる)。
オーバーヘッドコンソールにはシートベルトリマインダー(非着装警告灯)を配置。どの座席からも認識できる場所に配置することで、シートベルトの着装を促す。
助手席にはウォークインレバーを設置。後席から降車する際、このレバーを操作することで助手席が前に倒れ、さらに前方にスライドさせることができるようになる。
ドリンクホルダーはコンソールに2個分を設置。深さを90mmに設定することで、ペットボトルが走行中に倒れにくくなっている。また、コンソールにはスマートフォンなどを立てて置けるポケットを配置する。
運転席・助手席シートヒーターはジムニーのXGを除くグレードに標準装備(後席は全車装備設定なし)。なお、ジムニー、ジムニーシエラともに、全グレードが寒冷地仕様となっている。
【ラゲッジ】外観デザインを生かしたスクエア形状で大容量
スクエアなボディデザインを生かしたインテリア&ラゲッジスペースの広さも新型ジムニー&ジムニーシエラの魅力のひとつ。定員乗車でのロングツーリングや家族旅行といった用途ではなく、1~2名乗車でアウトドアレジャーの道具やキャンプ用品などを積み込んで出かけるというような使用状況を想定した、使い勝手のいいラゲッジルームとして設計。
後席スペースはシートを倒すことでほぼ完全なフラットになり、倒した状態での荷物の出し入れがしやすいよう、バックドア開口部の形状や床面の高さなども最適化。とくに四隅のスペースを有効に使える便利なラゲッジルームだ。
後席を倒すことで展開するラゲッジスペースは、コンパクトなボディながら352Lという大容量を実現している。荷室幅は1300mmで、9.5インチサイズのゴルフバッグを横積みできる。開口部がスクエアで荷物の積み降ろしがしやすく、またサイドウインドウが立っていることもあり、スペース全体を「四角い箱」として使えるのが便利。
後席シートバックは分割可倒式で、シートバック裏側は防汚仕様となる(ジムニーXG以外に装備)。アウトドアレジャーでは重宝する。
フロア部分はフタ付きのラゲッジボックスになっている(ジムニーXGを除く)。4名乗車時にも使用することができ、ボックスの下には車載工具などを収納するツールボックスも設置されている。
ラゲッジ左右の側面にそれぞれ5個ずつ、ナットを内蔵。荷物を固定するためのフックやネットなどを取り付けることができる。
後席部分をラゲッジスペースとして使う際、意外と邪魔になるのが後席用シートベルト。とくに3点式の場合、ルーフ側から伸びたベルトは荷物を固定するのに使えるわけでもなく、取りまわしの処理に困ることもある。そこでジムニー&ジムニーシエラでは、ベルトのシート側を外してリヤピラー側に収納できる機構を採用。スマートに荷物を積むことができる。
ラゲッジルーム左側のサイドパネルに12Vのアクセサリーソケットを装備。アクセサリーソケットはフロントコンソールにも装備され、ふたつ合わせて120Wまで使用可能だ。
ダッシュボードの助手席側にはグローブボックスを配置。それほど容量は大きくないがそこそこの深さがあり、ふたつ折りの車検証入れなどを収納するのにちょうどいいサイズだ。
バックドアは右側に開くスイングドア。ヒンジの形状や位置の最適化により、開口部を大きく取ることができた。フロア位置が高く、荷物の積み降ろしもしやすい。
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