この記事をまとめると
■中谷明彦がトヨタの新たなコミュニティバス「e-パレット」に試乗
EVバスを個人所有とか夢のような話……でもなかった! 超最先端バスの「eパレット」が現実的な値段で一般販売される衝撃!!
■実用性と取り回しを重視したメカニズム構成となっている
■e-パレットの多用途に活用できるポテンシャルを体感した
動的質感のさらなる進化に期待
今回はトヨタが描く未来の移動空間「e-Palette」のステアリングを握った。試乗コースは一般道ではなく、お台場のCCTB(シティサーキットトウキョウベイ)内のカートコースだ。
駆動方式はフロントにパワートレインユニットを集中させたFFを採用。キャビン後部にひな壇式の座席が備わっているが、その下にはじつは空洞でフラットな床面が確保されていて、室内空間を自由に設計できるようになっている。全重量4トンに迫る巨体を支える足まわりは、前後ダブルウイッシュボーンという贅沢な形式だ。サスペンションにはコイルバネと油圧の「AHC(車高調整機構)」を併用し、高荷重への対応と姿勢制御の両立を図っている。
実際にコースへ出ると、ステアリング・バイ・ワイヤ(SBW)の特性が際立つ。ハンドル操舵角わずか180度(仕様により200度)で前輪が約34度も切れる設定は、手首の返しだけで巨体を操れる軽快さを生んでいる。最小回転半径6.5mという取りまわしのよさは、都市型モビリティとして大きな武器だ。
しかし、動的質感には課題も残る。車体の重心こそ低いが、フロントモーター真上に位置するドライバーの着座位置は驚くほど高い。SBWのクイックな応答に車体が反応するたび、高所にいる頭部には過剰なロールモーメントが襲いかかる。この視覚と三半規管のズレは、連続走行では「船酔い」に近い感覚を誘発した。
正月の箱根駅伝の随走車として、箱根の山をスタッドレスタイヤで登り切る登坂性能や、実用航続距離150kmというタフさは証明済みだが、運転者の負担を軽減させ、どう煮詰めるか。次なる進化に期待したい。
6つの活用事例を見学して無限の可能性を確信
続いてはCARトップ編集部・立花がe-パレットの活用方法についてリポートします。今回、中谷さんによる試乗は今回の取材会のごく一部。ほかにもさまざまな活用例を見学し、e-パレットの可能性を体感したのでした。
初めに見たショートドラマでは、1台のe-パレットが1日を通して、朝は子どもたちの送迎、昼は移動販売車、そしてなんと夜はスポーツ観戦会場として活躍するという、まさに1石3鳥とでもいわんばかりの内容。期待が膨らみます。
まずはスイーツショップとアパレルショップ仕様のe-パレットを見学。スイーツショップ仕様は、広大な室内空間に販売設備をしっかり組んだ販売専用車となっており、控え室や在庫置き場として使えるスペースも用意されていました。一方のアパレルショップ仕様は、あくまで棚を積んだだけの簡易仕様。ほかの用途にも転用できちゃう気軽さを全面に押し出していました。
次の見学テーマは“推し活”。今回はプロバスケットチーム「アルバルク東京」ファンの気分で生配信をエンジョイ! 外部スタジオのMCと車内から交流します。通信面での遅延もなく、これならイベントの行き帰りなどの移動時間も推しと繋がる時間として有効活用できるはず。
実際に昨年、アルバルク東京はハイエースを使って車内から選手と交流しながら東京駅へと送迎するサービスを実施し大人気に。e-パレットはより広くて静かでコネクト性能も高く、より大きなモニターやサウンドシステムを搭載してさらなる臨場感を演出できます。
今度は雰囲気が一変してシリアスに。移動診療所としての活用例です。e-パレットには看護師さんが乗り、遠隔のお医者さんが画面越しに問診を行います。車内では指示を受けた看護師さんがエコー検査を実施。実際にこのような移動診療はすでに行われているそうですが、騒音/振動や電力供給面で有利なBEVのe-パレットの活躍が期待されているとのことです。
e-パレットはもちろん外部給電にも対応。万が一の停電時にも、満充電なら一般家庭の生活を7日間支えられるといいます。1500Wまで給電可能なので、炊飯器でお米も炊けちゃうのも嬉しいポイントです。
あまりに汎用性の高すぎるe-パレットだけに、購入前のイメージが肝心となります。そんな問題を解決するために、実寸大3Dモデルでカラーリングや装備品をイメージできるVRシミュレーターが用意されています。これで実際のサイズ感などを決めて、使い方に合ったe-パレットをオーダーできますね!
さらに、もともとのe-パレットは自動運転を前提としていたものの、現在販売中の車両はレベル2相当。それでも自動運転の夢は諦めません。現在、自動運転ソフトメーカー「ティアフォー」と協力して、ドライバー不在のまま遠隔で集中管理するレベル4を目標に開発が進められています。
冒頭のドラマの世界観を体現するような6つのプログラムを経て、最後は同乗体験。実証実験中なので10km/h程度で公園内をトコトコ。天気もよくて、落ち着く乗り心地で、眠くなっちゃいそうなほど牧歌的……。道ゆく人もその愛らしい姿に思わず足を止め、こちらに笑顔を向けていました。
ちなみに現在、東京・お台場のセンタープロムナード公園では、公園内をe-パレットが循環する「パレットライド」とe-パレットを使った店舗「パレットマルシェ」を展開中。みなさんも気軽にe-パレットの世界観を体感してみて‼︎
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みんなのコメント
走行中にクシャミできないね。
いわゆるキャブオーバーはこんなもん。何が大事にしてるか、でしょう。
少なくともこれでドライブとかレースじゃあない。