6月6日、スーパーフォーミュラの公式テストが行なわれている富士スピードウェイにて、プロモーターの日本レースプロモーション(JRP)による記者会見が実施。内容は同日に発表された2チームに対する罰則適用に関してであり、上野禎久社長が報道陣の質問に応えた。
「2025年チーム登録契約」に基づいて罰則が適用されたチームは、Triple Tree RacingとKCMGのふたつ。どちらも先月のオートポリス大会での言動に対するものであり、Triple Tree Racingは野田英樹監督の無線での不適切発言、KCMGは福住仁嶺の暴力未遂が対象となった。
■スーパーフォーミュラ運営JRPが2チームに対する罰則適用を発表。不適切発言の野田英樹監督は第6戦への入場&交信不可
「“チーム登録契約”に関しては、チーム/エントラントが参戦するにあたって我々プロモーターと様々な決め事を交わしたものとなります。これはチーム代表並びにドライバー、全ての参加者が署名をしている正式なものでございます」
そう説明した上野社長。Triple Tree Racingに関しては、7月に行なわれる第6戦富士での野田監督のピット・パドック入場、無線着用及び交信の制限、KCMGに関しては富士大会の専有走行における8号車(福住)の後半60分間の走行制限という罰則が適用される。ちなみにJRPによると、この「制限」という文言は単純に「不可」を意味する。
野田監督の無線に関してはチームによる連日のリリース発行によって話題となっていたが、具体的にはレース中のJujuに対する青旗運用に対して不満を表明していた野田監督が、英語で「これは政治だ」とJujuに語りかけた件が問題となった。
この“政治”というワードを用いたことに関してチームは謝罪し、野田監督の謝罪文も掲載した。またその後の「誰がチームオーナーか考えるんだ」という無線の“チームオーナー”が誰にあたるかについては、Jujuを周回遅れにしようとしていた山下健太の所属チームKONDO RACINGの監督で、JRPの会長も務める近藤真彦氏ではないかという報道やSNS発信が先行したが、この件についてチームは事実ではないと否定し、野田監督自身のことを指しているのだと説明した。
上野社長に対し、今回の処罰にあたって「侮辱と解する発信」と認識した箇所について尋ねると、彼はこう語った。
「チームから発信されているニュースリリース等々は私自身も当然目を通していますが、その内容が今回のジャッジに対して影響したことはありません」
「加えて、やはりポリティクス(政治)という発言をした時点で、その対象にかかわらず、『政治的な判断が影響を及ぼしている』という間違った印象を与えたことは事実ですので、その点について我々は問題だと判断しました」
また今回の罰則が発表されたのは、オートポリス戦から3週間近くが経過したタイミングの富士テスト初日と、やや時間がかかったような印象も受ける。これについて上野社長は、事実確認や関係者への直接の聞き取り、JRP取締役会での決議を経たことが理由だと説明し、さらにこう続けた。
「時間がかかりすぎたという反省はあります」
「加えて、審議の対象となっている方々にその旨を早々にお伝えすべきであったという反省はありますが、これはレースの規則運用とは違い、契約内容の確認でございますので、そこを公表するか否かの検討が必要となります」
「皆さんに公開するまでにそういった作業を行なったことにより、皆さんの耳に入るまでに感覚的なタイムラグもあったかと思います」
そして今回報道やSNSを通して近藤真彦氏の名前が挙がったことにより、近藤氏がレースチームの監督とシリーズプロモーターの会長を兼務していることを疑問視する声が一部で挙がった。これについて見解を尋ねると上野社長は「シンプルに答えると、代表は私です」と答えた。
「会社の代表取締役は、私上野禎久です。我々の構成上、チームの代表が我々のボードメンバーに加わっていますが、常勤で携わっているのは私と永野(進)のふたりだけで、ガバナンスは私共でコントロールしています。いわゆる競技上優位になる情報を先んじて共有するなどといったこともありません」
なお、小高一斗(KDDI TGMGP TGR-DC)に対して掴みかかろうとした福住には競技規則の違反として、審査委員会の判断で20万円の罰金が科されていたが、今回はプロモーターとチームとの契約事項に反したとして、練習走行の走行制限のペナルティが追加で科された形だ。
質疑応答において、上野社長は一連の罰則について次のように述べた。
「こういった罰則を適用させることで再発防止をしていかなければならないと強く判断し、今回のような形になっています」
「たくさんのお客様に来ていただき、未来ある子供たちに夢を届けようとしている中で、本当に子供たちの模範になっているのかという点を感じました。時代の変化と、我々がこれから求めていくファン層を鑑みて、強く懸念を持ったのが事実です」
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