競合不在の7シーター バッテリーは70.5kWhに
メルセデス・ベンツEQBが発売されたのは、2022年。ミドルサイズの電動クロスオーバーでありながら、7シーターのパッケージングを実現し、大ヒットとはいえずとも、潜在的な需要をしっかり満たした。
【画像】競合不在?の「7シーター電動SUV」が更新! メルセデス・ベンツEQB サイズの近いモデルと比較 全139枚
テスラ・モデルXやキアEV9など、より大きく高価格帯のSUVなら、5シーター以上の電動モデルは存在する。しかし、このクラスでの選択肢は他に存在しないといっていい。
伝統と格式のメルセデス・ベンツが、他社より小さく安価なモデルを提供するという事実が、自動車市場に巻き起こる大きな変革を表している。英国価格は5万5060ポンド(約1041万円)からで、庶民が簡単に手を出せるほど、お安いわけではないけれど。
EQBの販売で、明らかに足かせとなっていたのが、価格帯のほかに期待を下回る航続距離。急速充電能力も、正直なところ遅かった。そこでフェイスリフトに合わせて、メルセデス・ベンツは技術面をしっかりアップデートしてきた。
英国でのEQBのラインナップは、250+がエントリー。190psを発揮する駆動用モーターが1基と、70.5kWhの駆動用バッテリーが組み合わされている。従来の250+が搭載していたバッテリーの容量は、66.5kWhだった。
航続距離を伸ばすため、タイヤも転がり抵抗を小さく抑えたものを採用。インフォテインメント・システムには、駆動用バッテリーの消費電力が大きい車載機能を確かめるメニューが追加された。必要に応じて、不要な機能を停止できる。
見た目も僅かにリフレッシュ 重宝する3列目
その結果、EQB 250+の航続距離は最長516kmへ伸長。19インチ・ホイールを履いた試乗車のAMGライン・エグゼクティブ・グレードでも、482kmが主張される。実に従来より、110km以上も長くなった。急速充電能力は、100kWまで対応する。
フェイスリフトだから、見た目もリフレッシュされた。変化度合いは小さいとはいえ、フロントのグロスブラック・パネル部分には、スリーポインテッド・スターが散りばめられ、最新モデルらしい顔つきになった。
従来は、横方向にリブが入るだけの、少々退屈な処理だった。細かなグラフィックが加わったことで、見た目は良くなったように思う。また、テールライトの点灯パターンなども変更を受けている。
車内では、ダッシュボード上に10.25インチのモニターが連なった、モニターパネルが載ることは従来どおり。1面はメーター用で、もう1面はインフォテインメント用となる。システムは、最新のMBUXが稼働する。
ステアリングホイールには、タッチセンサー式の操作パネルが備わる。感度があまり良くないのは、EQBに限ったことではない。
AMGライン・エグゼクティブ仕様の内装は、メルセデス・ベンツらしく上質。定員は7名とはいえ、3列目は折りたたみ式の簡易的なシートで、1列目や2列目並みに快適というわけではない。補助席的かもしれないが、重宝がられることも事実だ。
快適志向のSUV 従来以上に万能な実力
今回のフェイスリフトで変更を受けたのは、航続距離とスタイリングの更新がメイン。EQBの動的な部分には、殆ど手は加えられていない。
乗り心地は、バッテリーEVとしてはソフト寄り。路面からの強めの入力に対し、跳ねるように揺れが残る場合はあるものの、基本的には落ち着いている。スポーティなSUVではなく、快適なSUVが狙われている。むしろ、好ましいと感じる人も多いだろう。
走行時の車内はとても静かで、外界との隔離性は高い。それでいて、0-100km/h加速は8.9秒と、動力性能も充分といえる。
操縦性も、全般的に穏やか。ステアリングホイールを握ってみると、実際のボディサイズより、ひと回り大きく感じられるかもしれない。とはいえ安定性は高く、狭い道でも車線の中央を維持しやすい。
7シーターの使える電動ファミリーSUV、EQBは、今回のフェイスリフトでさらに磨き込まれた。1度の充電で走れる距離が伸びたことは、確かな強みとなるはず。従来以上に万能といえる実力を得たことで、堅調に販売数を伸ばす可能性が高い。
ちなみに、電動パワートレインとスタイリングのアップデートは、同等の内容でメルセデス・ベンツEQAにも施されるという。こちらの訴求力も、増すことになる。
メルセデス・ベンツEQB 250+ AMGライン・エグゼクティブ(英国仕様)のスペック
英国価格:5万5060ポンド(約1041万円)
全長:4684mm
全幅:1834mm
全高:1667mm
最高速度:159km/h
0-100km/h加速:8.9秒
航続距離:482km
電費:5.9km/kWh
CO2排出量:−
車両重量:2105kg
パワートレイン:非同期モーター
バッテリー:70.5kWh(実容量)
急速充電能力:100kW
最高出力:190ps
最大トルク:39.1kg-m
ギアボックス:1速リダクション(前輪駆動)
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
「ノーマルタイヤで立ち往生」に国交省ブチギレ!?「行政処分の対象です」2年連続で大量発生…「スタックの7割が夏用タイヤ」今年も緊急警告
スバル新型「プレオ」発表に期待の声! “約100万円”の「コスパ最強」軽セダンは実用性バツグン! スバルらしい「水平対向エンジン×MT搭載」を求める声も!
まるで「“ミニ”フェアレディZ」!? 全長4.1mの日産「コンパクトクーペ」が斬新すぎる! 短命に終わった「NXクーペ」とは?
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
やはりEVは金をドブに捨てて良い人が乗るかな。
EQBはもともと航続距離520kmなんだけど…