レーシングブルズのルーキー、アイザック・ハジャーは、2026年の昇格を見据え、レッドブルのF1マシンを早期にテストすることは「良い考え」だと示唆した。
21歳のハジャーは、2025年シーズンで予想以上の活躍を見せている。特にオランダGPでの表彰台獲得が特にハイライトとなっており、ランキング9番手につけている。
■角田裕毅、シンガポールでの苦戦を経て過去4年3入賞のアメリカで復調へ「自分とマシンの”最大限”を引き出せるように」
チームメイトのリアム・ローソンを上回るだけでなく、レッドブルで苦戦中の角田裕毅(ランキング17番手)をも凌いでいる。角田は2025年シーズン残り6戦でF1残留をかけて戦っている。
角田の成績に関わらず、ハジャーは新レギュレーションが導入される2026年、レーシングブルズの姉妹チームであるレッドブルでマックス・フェルスタッペンとペアを組むと見込まれている。
ハジャーは長年レッドブルのシートを望んできたが、一方で以前は「2025年の昇格にはまだ準備が整っていない」と語っていた。しかし今週末のアメリカGPを前に、その考えを変えたようだ。
レッドブルはメキシコシティGP前後に来季の体制について決断を下すとされている。体制を固めたレッドブルが、ハジャーを早めにチームに慣らすために、シーズン終盤の数戦で彼をレッドブルのマシンに乗せるということも十分考えられる。
オースティンで「今年”残り3戦”をレッドブルで戦う可能性はあるか」と問われると、ハジャーはこう答えた。
「ああ、もちろん。それは……どうだろう。100%確信が持てて、事前に学ぶ機会が得られるなら、イエスだ。でも同時に、来年は完全に新しいマシンだから、ある意味で無駄だとも言える」
その後、新たな環境でエンジニア陣を知る機会にはなると指摘されると、彼は「確かに助けになる。正直、その点は考えていなかった。興味深い。良い考えだ」と応じた。
さらにハジャーは、メキシコシティGP前後にレッドブルが来季のラインアップについて決断を下すとしていたことについて、「その事実を知らなかった」と主張しつつも、「僕のアプローチには全く影響しない」と述べた。
「何度も言ってきたことだ。ちょっと口数は多いかもしれないけど、マシンに身体を縛り付けられ、ハンドルを握っている時、僕はただベストを尽くすこと以外には何も考えていない。それだけだ」
ローソンもチームから具体的なスケジュールは提示されていないと強調した。23歳の彼は角田と同じく、F1での将来をかけて戦っている立場だ。
現在F2を戦っているレッドブル育成のアーヴィッド・リンドブラッドが来季レーシングブルズからF1デビューを果たすのではないかと見られており、そのチームメイトは比較的不透明な状態だ。
しかしローソンはこうした状況に動じておらず、2023年オランダGPでダニエル・リカルドの代役としてデビューして以来、シートを争うのが自身のキャリアのテーマだと主張した。
「それが、これまでの僕のF1キャリアだ。長くはないけどね」とローソンは語った。
「昨年このスポーツに入ってきたときもそうだったし、常にそうだった。ジュニアプログラムでは幼い頃からそういう環境に晒されるんだ」
「僕たちへ常にプレッシャーをかけられ、実績主義のプログラムに組み込まれる。そのプログラムは僕たちにプレッシャーをかけるために設計されているんだ。正直、何も新しいことじゃない」
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2025年にRB21に乗って成績残せなかったら後が無いってのとは状況が全く違う