ベースは次期EQS SUV
執筆:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)
【画像】マイバッハ・コンセプトEQS【GLSと写真で比較】 全77枚
翻訳:Takuya Hayashi(林 汰久也)
メルセデス・マイバッハは、6日から開催されているミュンヘン・モーターショーにおいて、初の電動SUVとなる「コンセプトEQS」を発表した。
2023年に欧州での発売を予定しているこのモデルは、メルセデス・ベンツの次期「EQS SUV」をベースとしており、マイバッハの特徴であるツートンカラーや高い居住性を実現する専用のインテリアデザインなど、最高級ブランドならではの要素が盛り込まれている。
ベースとなるメルセデス・ベンツのEQS SUVは、セダンのEQSとEQEに続く同社3番目のEV専用モデルで、航続距離は約600kmに達するという。これをマイバッハにも導入することで、伝統的なライバルであるベントレーやロールス・ロイスがまだ参入していない電動SUV市場に一足早く礎を築こうという狙いがある。
マイバッハとAMG部門を担当するトップ・エンド・ビークル・グループの責任者であるフィリップ・シーマーは、次のように述べている。
「コンセプトEQSは、メルセデス・マイバッハが伝統を重んじる高級ブランドから、より先進的なEVの未来へ変革することを象徴しています」
新しいラグジュアリーの定義
マイバッハが内燃機関から電動パワートレインに移行する背景には、最高級モデルの顧客層が変化していることもある。
マイバッハは、「中国、ロシア、韓国、米国、ドイツなどの主要市場では、お客様の年齢層が若くなっており、それに伴い、ラグジュアリーの定義も変化しています」と述べている。
今回公開されたコンセプトEQSは、メルセデスの新しいEV用プラットフォーム「MB.EA」を採用している。パワートレインの詳細はまだ明らかにされていないが、量産モデルでは、AMG EQS 53と同様のセットアップを採用すると予想される。このパワートレインは、2基の電気モーターを組み合わせて、約660psと96kg-mのトルクを発生させるとのことだ。
コンセプトEQSは、ベンツブランドのベースモデルと同じボディ構造を維持しながら、マイバッハ独自のアレンジが施される。フロントには、現在のマイバッハモデルに採用されているクロームグリルやバーティカルルーバーと同スタイルのグラフィックのクローズドパネルが備わっている。
ボンネットにはマイバッハの文字が入り、中央にはスリーポインテッドスターが配されている。
マイバッハ独自のインテリア
フロントエアダクト、サイドウィンドウフレーム、Bピラーにもクロームを使用。自動で開くドアの下にはランニングボードが設置されるほか、空力特性を最適化した24インチホイールが装着されている。
さらにリアでは、Dピラーにクローム仕上げのマイバッハ・エンブレム、スポイラー、専用デザインのテールライトが採用されている。ミュンヘンで公開されるショーカーは、オブシディアン・ブラックとジルコン・レッドのツートンカラーで、クロームのピンストライプが施されている。
ダッシュボードには、マイバッハ専用の3種類のデジタルディスプレイで構成された「ハイパースクリーン」を採用。ローズゴールドのアクセントが添えられたセンターコンソールには、冷蔵室など大容量の収納スペースが設けられている。
分厚いクッションを備えたシートはSクラスと同様のもので、リアの2つのシートにはフットレストが内蔵され、ラウンジのような居住空間を実現している。
コンセプトEQSは4シーターだが、量産モデルでは3人掛けのベンチを備えた5シーターのレイアウトも用意される見込みだ。
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みんなのコメント
ブランドの大衆化が止まらない。
メルセデスは中国資本だから尚更ですね。