株式会社ホンダ・レーシング(HRC)は、10月13日に開催される『2024 MFJ全日本トライアル選手権シリーズ 第6戦 和歌山・湯浅大会』の国際A級スーパー(IAS)クラスに藤波貴久を起用してTeam HRCとして参戦する。
2輪レースで幅広く活躍するHRCは、2040年代には全ての二輪製品でカーボンニュートラルの実現を目指しており、今後の環境戦略の主軸として二輪車の電動化にも取り組んでいる。その一環として、すでに2023年から始まった電動オフロードバイクの世界戦『FIM E-Xplorer World Cup』にもCR ELECTRIC PROTOを使用して、Team HRCとして参戦している。
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そんなHRCは、FIMトライアル世界選手権にてトニー・ボウの18連覇にも貢献しているMontesa COTA 4RTで培った技術やノウハウに基づいて『RTL ELECTRIC』を新たに開発。また、CR ELECTRIC PROTOで新たに得た、モーターやバッテリー等の電動領域の知見等も開発に活かされているという。
2台のDNAを引き継ぎ、新たに開発された電動トライアルバイク『RTL ELECTRIC』は藤波が開発ライダーを務めている。そしてその藤波を起用し、新たな試みとして『2024 MFJ全日本トライアル選手権シリーズ 第6戦 和歌山・湯浅大会』に参戦する。
藤波は2004年のFIMトライアル世界選手権でチャンピオン獲得経験があり、FIMトライアル世界選手権に355戦に出場し、34勝を挙げた。2021年には26年間参戦してきたFIMトライアル世界選手権を選手として引退し、現在はボウも所属するレプソル・ホンダ・チームの監督を務めている。
そんな藤波が『RTL ELECTRIC』を使用し、3年ぶりに選手として参戦することになる新たな試みとなる電動トライアルバイクでどのような走りを披露するだろうか。
■RTL ELECTRIC開発ライダー 藤波貴久
「Hondaのカーボンニュートラルへの取り組みに対し、トライアルで関わることができ、大変うれしく思っています。電動のトライアルバイクには無限の可能性があり、ライダーとしてのこれまでの経験を活かして、開発チームとともにより良いマシンに仕上げていきたいと思っています」
「今回は現役復帰ではないので、開発ライダーとしての限定ですが、久しぶりに日本のファンの皆様の前で走れることが、今からとても楽しみです」
■株式会社ホンダ・レーシング(HRC)代表取締役社長 渡辺康治氏
「Hondaは今年、電動オフロードバイクレースの新しいカテゴリーであるFIM E-Xplorer World Cupの参戦を開始しましたが、この度全日本トライアル選手権にも、RTL ELECTRICで参戦することを決めました」
「電動二輪車で参戦するカテゴリーを増やしていくことで、技術を実戦の場で鍛え、ノウハウ・知見の蓄積、人材の育成をさらに加速させていきます。最後になりましたが、このプロジェクトに全面的に協力してくれた藤波貴久さんには、心から感謝いたします」
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