2025年7月11日~13日(現地時間)、WEC世界耐久選手権第5戦「サンパウロ6時間」がサンパウロ(ブラジル)のインテルラゴス・サーキットで開催される。ひとつの大きな目標とされていたル・マン24時間を終えて、シーズンは残り4戦、ここからチャンピオン争いが激しくなっていく。
フェラーリ開幕4連勝も、パフォーマンスそのものは僅差
昨年の「サンパウロ6時間」では、8号車トヨタがポールトゥウィンの圧倒的なパフォーマンスを披露して優勝、7号車トヨタも4位に入賞し、トヨタの逆転マニュファクチャラーズタイトル獲得への大きな一歩となったことは記憶に新しい。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
今季はここまでフェラーリが開幕から4連勝を飾っており、マニュファクチャラーズランキングを独走する状態で、さすがにトヨタをもってしても逆転タイトル獲得は厳しい状況だが、まだシーズンは半分を消化したばかりで、逆転の可能性が消えたわけではない。
世界の名だたる8メイクスが威信を賭けたハイパーカークラスの戦いは激しさを増しており、毎レースごとに行われるアップデート、変更される性能調整(BoP)などにより、レースが始まってみないと力関係はよくわからない僅差の状況だ。前戦ル・マン24時間ではキャデラックがフロントロウを独占している。
トヨタにとってはもう攻めるしかない状況で、フェラーリの連勝を止め、ここからどこまで追い上げることができるのか注目したい。
2025年WEC世界耐久選手権マニュファクチャラーズランキング(第4戦終了時)
1位 フェラーリ 172
2位 トヨタ 95
3位 ポルシェ 84
4位 キャデラック76
5位 BMW 64
6位 アルピーヌ 54
7位 プジョー 14
8位 アストンマーティン2
2025年WEC世界耐久選手権ドライバーズランキング(第4戦終了時)
1位 グイディ/カラド/ジョビナッツィ(51フェラーリ)105
2位 クビサ/イーフェン/ハンソン(83 フェラーリ)89
3位 フォコ/モリーナ/ニールセン(50 フェラーリ)57
4位 コンウェイ/小林可夢偉/デフリース(7 トヨタ)46
5位 エストレ/ヴァンスール(6 ポルシェ)42
5位 リン/ナト/スティブンス(12 キャデラック)42
────────────
8位 ブエミ/ハートレー/平川亮(8 トヨタ)37
今年の「サンパウロ6時間」ハイパーカークラスには、フェラーリ3台、トヨタ2台、 ポルシェ3台、キャデラック2台、プジョー2台、BMW2台、アルピーヌ2台、アストンマーティン2台の、18台ものハイパーカーが出場する。
2025年WEC第5戦「サンパウロ6時間」 ハイパーカークラス エントリーリスト
007 アストンマーティン ヴァルキリー/アストンマーティン トールチーム
009 アストンマーティン ヴァルキリー/アストンマーティン トールチーム
5 ポルシェ963/ポルシェペンスキーモータースポーツ
6 ポルシェ963/ポルシェペンスキーモータースポーツ
7 トヨタGR010ハイブリッド/トヨタGAZOOレーシング
8 トヨタGR010ハイブリッド/トヨタGAZOOレーシング
12 キャデラックVシリーズ/ハーツチームイオタ
15 BMW M ハイブリッド V8/BMW Mチーム WRT
20 BMW M ハイブリッド V8/BMW Mチーム WRT
35 アルピーヌA424/アルピーヌエンデュランスチーム
36 アルピーヌA424/アルピーヌエンデュランスチーム
38 キャデラックVシリーズ/ハーツチームイオタ
50 フェラーリ499P/フェラーリAFコルセ
51 フェラーリ499P/フェラーリAFコルセ
83 フェラーリ499P/AFコルセ
93 プジョー9X8/プジョートタルエナジーズ
94 プジョー9X8/プジョートタルエナジーズ
99 ポルシェ963/プロトンコンペティション
トラフィックをかいくぐりながらの慌ただしいレースになる
サンパウロ6時間が行われるインテルラゴス・サーキット(正式名称アウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ=Aut dromo Jos Carlos Pace)は、1940年にオープンした古き良きオールドファッションなコース。F1グランプリではおなじみだが、WEC世界耐久選手権には昨年、10年ぶりに復活した。
コースは全体がすり鉢状になっていて、スロットル全開の高速の外周と、リズミカルなインフィールドセクションが組み合わされており、コース幅はそれほど広くないこともあって、スリリングでダイナミックなオーバーテイクが見られる。
また、アップダウンがありパワーが要求されるが、標高が800mと高いためパワーが出にくく、エアロダイナミクスもポイントとなる。
最大のオーバーテイクポイントは長い高速の最終コーナー終わりにある1コーナー。丘の頂点に向かって全開で駆け上がるため、オーバースピードでコースオフするクルマも多い。また、コーナーにはバンクがついているところが多く平均速度は高い。
路面はグリップが低く、6時間の間に路面状況が変化するため適切なセットアップを導き出すのが難しく、また、1周の距離が短いためWECではコース上のトラフィックもひどく、それをかいくぐりながら走る、かなり慌ただしいレースになる。
なお、インテルラゴスの、インテル(=インター)は「間」、ラゴスは「湖」という意味で、その言葉が示すとおり、水と電気を供給すために作られたサンパウロ近郊のふたつの人工湖のほとりにある。正式名称のアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェは、ブラジル出身のF1ドライバー、ホセ・カルロス・パーチェに由来する。
「サンパウロ6時間」は7月11日から走行が始まり、90分間のフリー走行を2回、翌日の12日には、午前中に1時間の最終練習走行が行われ、その後にスターティンググリッドを決定するための予選とハイパーポールが15時25分(日本時間では13日午前3時25分)から実施される。6時間の決勝レースは13日11時30分(日本時間23時30分)にスタートが切られる。
2025年WEC第5戦「サンパウロ6時間」 タイムスケジュール
●フリー走行1回目:7月11日11時~12時30分(日本時間23時~24時30分)
●フリー走行2回目:7月11日15時45分~17時15分(日本時間7月12日3時45分~5時15分)
●フリー走行3回目:7月12日10時10分~11時10分(日本時間22時10分~23時10分)
●ハイパーカー予選:7月12日15時25分~15時37分(日本時間7月13日3時25分~3時37分)
●ハイパーカーハイパーポール:7月12日15時45分~15時55分(日本時間7月13日3時45分~3時55分)
●決勝:7月13日11時30分~17時30分(日本時間23時30分~05時30分)
[ アルバム : 2025年WEC第5戦「サンパウロ6時間」 プレビュー はオリジナルサイトでご覧ください ]
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みんなのコメント
止まったら各チームの努力じゃなくてBoPの変更によってですね。
フェラーリにはル・マン勝たせたからもう勝たせて上げる必要ないでしょ?それでも忖度しますか?